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「麒麟がくる」長生きした土岐頼芸/土岐の名僧!

大河ドラマ『麒麟がくる』
 第12回「十兵衛の嫁」脚本:池端俊策

【熙子と結ばれる/尾張も美濃も内紛】
 時は天文20年(1551年)、明智十兵衛光秀(長谷川博己)の推定年齢は数え年24歳。
光秀は叔父・明智光安(西村まさ彦)たちがお膳立てした鷹(たか)狩りのため、美濃・妻木(つまぎ)へと出掛けました。どうやら筋書きが出来ていたものとみえて、光秀は一人はぐれてしまい、ちょうどそこに妻木家の娘・熙子(ひろこ/木村文乃)がやってきます。どうなるのかと思っていたら、多少の会話をしたのち、光秀が「この十兵衛の嫁になりませぬか?」と告白。熙子はあっさり承諾です。幼少期にお互い好いていたという設定があるとはいえ、ちょっと急展開でした。

その頃、織田信秀(信長の父/高橋克典)は病を悪化させていました。信秀は居城の末盛(すえもり)城と、柴田勝家などお気に入りの重臣を、信長(染谷将太)ではなくて信長の弟・信勝(木村了)に譲ると言います。またもや父母から遠ざけられ、悔しさのあまり帰蝶(川口春奈)の前で泣く信長。今作は若き信長の葛藤、コンプレックスと弱さに焦点を当てていますね。
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さて、美濃で事件が。国をぎゅうじる斎藤利政(道三/本木雅弘)のところに、お屋形さまである守護の土岐頼芸(とき・よりのり/尾美としのり)が育てたという鷹が贈られてきたのです。その鷹が、道三を襲撃! 危うく道三は飛びのき、代わりに近習(きんじゅう)が「鷹の爪」で引っかかれてしまいました。猛毒が塗られていたらしく、近習はほとんど即死。斬新な道三暗殺未遂でした!


 ドラマがもっと楽しくなる!史実の妙味☆彡
大河ファンのために(=^▽^=)/

【土岐頼芸、六角とともに逃走…!】
 美濃守護・土岐頼芸(とき・よりのり)が斎藤道三によって追放されたのは、天文19年(1550年)11月頃と思われます。頼芸は、近江国の南半分を治める六角(ろっかく)を頼って落ちのびました。その頃の六角家の当主は、六角全盛期を築いた定頼でしたが、ちょうど織田信秀と同じ天文21年(1552年)に定頼が亡くなり、義賢(よしかた=承禎 じょうてい)が後を継ぎます。

土岐頼芸は美濃への帰国を望んでいましたが、なかなか叶わず。それどころか永禄11年(1568年)になると、足利義昭を押し立てた織田信長が六角を攻め立てました。六角は敗北し、その後、六角義賢の嫡男・義治(よしはる)武田勝頼を頼って逃走するんですが、たぶん土岐頼芸はこの六角義治とともに逃げ込んだのではないかと思います。


【土岐家に名僧あり!信長の焼き討ちを受ける】
 甲斐武田家の恵林寺(えりんじ)には、土岐家の出身の快川紹喜(かいせん・しょうき)という名僧がおり、土岐頼芸にも気をつかってくれたのでしょう。しかし、天正10年(1582年)4月3日、織田信長が恵林寺を焼き討ちその口実は、快川紹喜が六角義治の逃走を助けたことでした。「心頭を滅却すれば火も自ずから涼し」と語り、快川紹喜は寂滅(じゃくめつ)。まさにこの時、土岐頼芸は生け捕られました。目が不自由になっていたそうで、どうも糖尿病の悪化らしいです。尾張の岩倉か犬山のあたりに送られ、よるべない身となっていたところを、稲葉一鉄(良通)に助けられます。そして、ようやく美濃に帰国…! 同年6月(本能寺の変の月)には、揖斐郡(いびぐん)岐礼(きれ)にて隠居。わずか半年後の同年12月4日、82歳で亡くなりました。

ちなみに、頼芸の次男・頼次(よりつぐ)は松永久秀~秀吉~家康に仕え、四男・頼元(よりもと)は斎藤家~武田家~秀吉~家康というふうに食いつなぎ、それぞれ旗本として生き延びています。

  ~主な参考文献~
横山住雄『斎藤道三と義龍・龍興』(戎光祥出版)p.108~
編:阿部猛・西村圭子『戦国人名事典 コンパクト版』(新人物往来社)
小和田哲男『戦国合戦事典』(PHP文庫)p.183
『ブリタニカ国際大百科事典(小項目電子辞書版)』(Britannica) 土岐氏の項



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清水しゅーまい


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コメント

こんにちは(*^^*)

染谷くんはやはりすごい役者さんです。
どなたかが“打席に入ればホームラン”くらい
どんな役にでもはまると言っていました。
染谷くんの演技をゆっくりじっくり見るのは今回が初めてなのですが^_^;

十兵衛が熙子殿に『この十兵衛の嫁になりませぬか』と言ったとき
わたしがすかさず『喜んで!』と言ったら
なんか姉が苦笑してました。

土岐頼芸は長生きするんですねぇ。
戦国武将は太く短く・・・な人が多いような気がします。
いや、秀吉とか家康とかそうでもないのか。
尾美としのりさんと言えばいまだに“転校生”の人と思ってしまうのですが(笑)

大河は脇を固める俳優さんがみんな主役をやれるくらい豪華で実力派ですね。
ヒロキがカッコいいと思って見ていたのですが
俳優さんも女優さんも皆さん素晴らしくて引き込まれています。

☆つばきさん

どうもありがとうございます(^-^)
染谷将太見るのこれが初めてですが
今作の信長にはとてもうまくハマッていると思います。
新機軸ですね!

「十兵衛の嫁になりませぬか」は
女性視聴者は自分に言われているように
感じるんでしょうかね(笑)

戦国武将、
意外と地味に長生きしている人がいます。
70歳代後半になると
地味でもそれなりにインパクトを感じます…!
長谷川博己の他も主役級俳優いっぱいで
見応えありますね(=^▽^=)
コロナ騒動に負けないで続いて欲しいです~!

No title

こんにちは(^^♪
十兵衛の結婚式が秒殺でしたね(笑)。
史実かは確認していませんが
煕子さんが疱瘡にかかって少し顔に痕が残っても
婚約破棄しなかったという、女子のハートわしづかみエピ
入れる尺が無かったのかな?好感度UPに使うと思ってたのに(^^♪
土岐さんのその後、勉強になりました。

☆湛さん

いつもありがとうございます♪
結婚式のシーン、
ほとんどおまけ程度の扱いでしたね(笑)
疱瘡の一件は、熙子・光秀の夫婦美談の一つです
よくご存知でしたね(^-^)
おそらくは
デリケートな話題なのと、
登場のたびに特殊メイクが必要になるので
割愛したのかも…(^ ^)

ご無沙汰です(^^)

なんだか世間がこんな様子で、
毎日うんざりしますねえ~

昨日、撮りためていた麒麟を一気に6話見ました(笑)
段々面白くなってきました!
やっぱり大河は毎年、4月くらいから面白くなる(笑)

歴史を無視して、駒ちゃんがお嫁さんになってくれればいいのに!って思っていたので、少しうるうる💦

それも人生ですね(笑)

☆Parlさん

こちらにもありがとうございます(^-^)
まさかこんな日々が来るとは、
気が滅入りますねぇ

おぉ、麒麟を一気見しましたか!
だんだんおもしろくなってきますね(^ ^)
駒ちゃん、いい味出してますね^ ^
ゆとりある時に続きご覧ください♪

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清水しゅーまい

Author:清水しゅーまい
ご訪問ありがとうございます(^-^)
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①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
④裁判傍聴、⑤日本酒など……という感じになっております。
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そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
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