FC2ブログ

記事一覧

「麒麟がくる」将軍/小粒でも要所で活躍、朽木家

大河ドラマ『麒麟がくる』
 第11回「将軍の涙」脚本:池端俊策

【迫る今川軍、光秀はすがる、公方様に…!】
 時は天文18年(1549年)、明智十兵衛光秀(長谷川博己)の推定年齢は数え年22歳。
11月、尾張の笠寺(かさでら)で人質交換が行なわれ、松平竹千代(のちの徳川家康/岩田琉聖)今川義元(片岡愛之助)の側に送られて、対する織田信広(信長の腹違いの兄/佐野泰臣)は織田側へと戻されました。
大河11IMG_1197
翌天文19年(1550年)夏、今川の軍が尾張南部の知多半島に攻め寄せ、どんどん制圧していき、熱田に迫る勢いです。守る織田信秀(信長の父/高橋克典)には、押し返す力がない様子。信秀と盟約を結んで1年余りの斎藤利政(道三/本木雅弘)は援軍要請を受け、困っていました。若殿・織田信長(染谷将太)と面識のある光秀を那古野城への使いとし、加勢を断わることに。信長は、さもありなん、という反応。そして、今川相手に勝つのは無理、今は和議しかないと。問題は誰を仲立ちとするかで、帰蝶(川口春奈)も加わって話しているうちに、将軍家のつてがある光秀が足利13代将軍義輝(義藤/向井理)にその役を頼みにゆくこととなってしまいました。

大河11IMG_1200
その頃、京は下剋上三好長慶(山路和弘)が押さえており、足利義輝は近江国の堅田(かたた)、さらに朽木(くつき)へと避難中。しかし幸い、光秀は宿屋で細川藤孝(幽斎/眞島秀和)と再会し、義輝のもとに案内してもらえたのでした。義輝は光秀に励まされたことを感謝し、和議のあっせんを引き受けます。
義輝もまた「麒麟がくる」のを待望している人なのでした!


 ドラマがもっと楽しくなる!史実の妙味☆彡
大河ファンのために(=^▽^=)/

【小粒でも要所で活躍、朽木元綱】
 小さい勢力でありながら、うまく立ち回って世を生き抜いた人々がいます。
今回、将軍義輝(義藤)が潜んでいた近江国高島郡朽木谷(くつきだに)の領主、朽木家もそんな人達です。朽木荘(くつきのしょう)は足利幕府の御料所、つまり直轄領とされ、朽木家は奉公衆とされていました。

実は今回のドラマの天文19年(1550年)は朽木家にとっても大変な年で、当主・晴綱が4月21日に近隣の高島郡河上荘にある俵山での合戦で高島越中守と戦闘になり、33歳の若さで討ち死にしてしまったのです。後継者として嫡男・元綱(もとつな)がいましたが、前年に生まれたばかり。家臣団に支えられ何とかしのいだようです。一時期は浅井久政・長政に属していましたが、元亀元年(1570年)4月、信長の朝倉攻めで浅井が反乱を起こした際には、若き朽木元綱が信長の「朽木越え」を助け、京都帰還に尽力しました。

豊臣秀吉の時代には、高島郡と伊勢国安濃郡の蔵入地(くらいりち=直轄地)代官を務めています。
そして、慶長5年(1600年)9月15日、関ヶ原の合戦朽木元綱は600人ほどの兵を率い、石田三成方に付いてその盟友・大谷吉継(おおたに・よしつぐ)の軍勢に従っていました。が、小早川秀秋の大兵力1万5000余(実勢は8000程度とも)が徳川に寝返ると、歩調を合わせるようにまもなく徳川に鞍替え戦況の趨勢に大きな影響を与えました。その2~3日後の佐和山城攻めにも元綱は参加しています。
しかし、日和見をしての土壇場での寝返りは印象が悪く、元綱は朽木に2万石あった領地を9500石余りまで減らされたのでした。減封はとんだ災難だと思えますが、同じく小早川に合わせて寝返った伊予・今治7万石の小川祐忠越前・今庄2万石の赤座直保に至っては、取り潰しを命じられているので、まぁ生き残れてよかったと考えるべきでしょう。
元綱はそのまま朽木で暮らし続けて、寛永9年(1632年)、84歳まで生きました。

  ~主な参考文献~
編:阿部猛・西村圭子『戦国人名事典 コンパクト版』(新人物往来社)
谷口克広『信長家臣団事典』歴史群像シリーズ27号「風雲 信長記」特別付録(学習研究社)
小和田哲男『日本の歴史・合戦おもしろ話』(三笠書房 知的生きかた文庫)p.118、122~
本郷和人『戦国武将の明暗』(新潮新書)p.16~23
「歴史人」No.69/2016年9月号(KKベストセラーズ)p.67
「歴史人」No.82/2017年10月号(KKベストセラーズ)p.39、50
「歴史人」No.106/2019年10月号(KKベストセラーズ)p.31~、38、114



『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』
(清水しゅーまいアマゾン著者ページ)
在庫僅少です!

本2冊



ブログ村で歴史の扉を開こう~!
ブログ村「大河ドラマ」ランキング
清水しゅーまい


#大河ドラマ #麒麟がくる #明智光秀 #長谷川博己 #清水しゅーまい
スポンサーサイト



コメント

こんにちは(*^^*)

今回もみんなして十兵衛に無理難題を・・・。
『や~め~て~!光秀くんを悩ませないで!』と思っちゃいました^_^;
最後のシーンの将軍は良かったです。
昔、向井理のことを『顔とスタイルだけの男』と思っていたのですが(笑)
長い間見ていないと前よりもいい俳優になった気がしました。

朽木家のことは初めて知りましたが・・・
言い方が悪いのですが要領がよかったのでしょうか?
生き馬の目を抜くような戦国時代に84才まで生きられたとは。

☆つばきさん

どうもありがとうございます♪
まだ大して関係の深くない
信長までもが光秀に難題をおしつけて
しかも他人事みたいに笑ってましたね(笑)
なんとなく末期の信長&光秀のありさまが
見えてきたような気がしました(°∀°)
向井理、長い間、ゲゲゲの女房の水木しげるの人だなぁ
というほどの印象しかありませんでした。
将軍義輝の役、いいですよね(^ ^)

朽木家は長らく没落した将軍家に助力したり
信長の窮地でも助けたりしているので、
たぶん状況判断がしっかりしていたり
「貸し」を作るのが上手だったとか、
おっしゃるように要領よくて機を見るに敏
だったのだろうと思います。
長生きのうえ、転封(転勤)も無く、
小勢力とは思えない重大な役目を果たしました(^-^)

今週も大活躍!

大河ドラマのお約束ですね。
もう主人公があらゆる歴史的場面に登場(笑)。
それが明智光秀というのは新鮮で気に入ってます。
(毎度の上から目線・・・(;^_^A
足利義輝にスポットが当たるのも嬉しい♪
将軍も麒麟を待ってる・・・じわっと来るシーンでした。
朽木氏、解説を読むまで全く知りませんでした。
歴史的に重要な役割を果たすけど
主人公にはならない人物が山ほどいますね。
そういう側面を見ていくのは本当に楽しいです。

緊急事態宣言がお互いの地域に出ますね(;^_^A
共に気を付けながら楽しみも見つけて乗り切りましょうね。
ご家族もニャンズも元気でお過ごしください。

No title

アドレスありがとう♪
面倒じゃなければ今後もこうして頂けるとありがたいです♡
でも飛んできたけど大河ドラマ全然わかんないし
コメントできない(笑
撮影延期って言ってたけど、放映はどうなるのかな?
しゅーまいさんのリコメに戻ります^^

☆湛さん

どうもありがとうございます(^-^)
大河ドラマならでは、
主人公の超人的活躍が楽しいですね(笑)
足利義輝はぼくも好きなので
最期に繰り広げられると思われる
大立ち回りまでずっと目が離せません…!
朽木さんは重大局面にちょくちょく顔を出す
という
けっこう味わいのある小さな大名で面白いです(^∇^)

緊急事態宣言ついに発令されますね!
今後どうなるか見通せなくて心配ですが、
なんとか乗り切りたいです。
猫たちと一緒に、しぶとくいきます(=^ェ^=)

☆ジュディままさん

どうもありがとうございます♪
アドレス貼るの特に面倒じゃないので
いちおうそのつど貼りますね(^ ^)
猫記事などのコメントできる時に
よろしくお願いします(=^▽^=)

大河ドラマはまだ撮り溜めできているので、
しばらくは大丈夫らしいですが、
緊急事態が長引くと特別編集版とかで
しのぐことになるのかも。
他の番組も、みんな大変でしょうね~!

No title

ほんとに義輝悲哀がにじんでいてよかったですね
光秀訳の長谷川さんてわき役を引き立てる役者だなあって思いましたよ
なかなかですよね
いつもたのしい解説たのしみにしてます

☆みっちゃんさん

どうもありがとうございます(^-^)
将軍義輝、
悲哀を感じさせてしみじみしますね。
おっしゃるように
長谷川光秀が場を引き立ててくれますね(=^▽^=)

コメントの投稿

非公開コメント

検索フォーム

プロフィール

清水しゅーまい

Author:清水しゅーまい
ご訪問ありがとうございます(^-^)
 このブログは、
①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
④裁判傍聴、⑤日本酒など……という感じになっております。
その他、本やテレビ、お気楽な話題に時事問題、
そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
このブログを含めてcopyrightは清水しゅーまいです。
 ご訪問のみなさまに幸あれ!
  私にそのおすそ分けあれ…!!

最新記事

カレンダー

06 | 2020/07 | 08
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -

最新コメント

月別アーカイブ