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「麒麟がくる」安城城/今川で優遇された竹千代

大河ドラマ『麒麟がくる』
 第10回「ひとりぼっちの若君」脚本:池端俊策

【早くも信長の目に留まった光秀と竹千代】
 時は天文18年(1549年)、明智十兵衛光秀(長谷川博己)の推定年齢は数え年22歳。

三河の安城城の位置を示す地図。
大河10IMG_1195
11月、三河の安城城(安祥城/あんじょうじょう)を巡って合戦があり、攻め手である今川義元(片岡愛之助)の軍勢が、城主・織田信広(佐野泰臣)を生け捕りました。信広は、織田信長(染谷将太)の腹違い(側室腹)の兄です。そして、今川義元は捕らえた信広を、織田にいる人質・松平竹千代(のちの徳川家康/岩田琉聖)と交換したいと、交渉をもちかけている模様。

斎藤利政(道三/本木雅弘)はこの合戦と直接の関係はありませんでしたが、松平竹千代の動向によっては将来大きな余波を受けるかもしれません。そこで、またもや光秀を尾張に潜入させることに。今回は、信長の奥方になったばかりの帰蝶(川口春奈)の使いということで、あっさり那古野城に入って信長と対面しました。「光秀は鉄砲に詳しい」と帰蝶から聞いた信長は、手持ちの鉄砲を光秀に手渡し、産地を問います。ひとしきり調べた光秀は、「近江・国友村の助太夫や徳左衛門の手になるもの」と解答、見事正解です!

その後の雑談で、信長は幼い頃から母・土田御前(つちだごぜん/檀れい)に遠ざけられ、承認欲求が満たされていないことがかいま見えました。代わりに、皆が喜ぶことをするのが楽しいと語る信長。
ここで竹千代がやってきて、信長に将棋の対局を申し込みます。が、さすがの信長も竹千代の父・松平広忠(浅利陽介)を暗殺したことで、それまでのように遊ぶ気になれません。しかし、竹千代は幼いながらも、今川の脅威に屈して於大の方(おだいのかた/松本若菜)を離縁した父・広忠に怒りを感じており、討ち果たされるのもやむなし…と言うのでした。

さて、信長は、三河の若君である竹千代を出すことに大反対ですが、父・織田信秀(高橋克典)は信広のため人質交換に応じようとしています。で、当の竹千代が信長に言うには、「今川は敵です。…敵を討つには、敵を知れ、と申します」。今川家に送り込んでもらってかまわない、と言うのでした!


 ドラマがもっと楽しくなる!史実の妙味☆彡
大河ファンのために(=^▽^=)/

【三河の要衝地・安城城~今川で優遇された竹千代】
 今回の合戦の舞台になった三河の安城城(安祥城)は、応仁の乱(1467~1477)の最中に三代(岩津)松平信光が奇襲で奪ったという、それなりの歴史がある城です。その信光の三男である四代(安城)松平親忠が勢力を広げ、安城城は徳川家康の祖父である七代松平清康時代の途中まで本拠地でした。清康は大永6年(1526年)、ライバルの岡崎松平家から岡崎城を接収し、そこを本城にしています。

その後も安城城は重要拠点でしたが、天文9年(1540年)6月、家康の父・八代松平広忠の時に信長の父・織田信秀に攻め取られてしまいました。こうしてしばしの間、織田は岡崎強奪を、松平は安城奪還を狙って対立が続きます。天文17年(1548年)3月には、松平広忠は今川義元の重臣・太原崇孚雪斎(たいげん・すうふ・せっさい)の援軍を得て、三河国岡崎の小豆坂(あずきざか)の合戦で信秀の軍勢を破っています。

しかし、翌天文18年(1549年)3月、広忠は岡崎城中で譜代家臣の(織田の刺客とも言われる)岩松八弥に刺されて急死。この突発事態に、今川家の太原雪斎は軍勢を率いて素早く岡崎城に乗り込み、接収しました。さらに、同年11月、太原雪斎は兵力7000でもって、信秀の長男・織田信広(信長の腹違いの兄)が守る安城城へと攻め込み、信広の捕縛(ほばく)に成功したのでした! 同月のうちに、織田家で人質生活を送っていた松平竹千代(のちの徳川家康、この時、数え8歳)と信広の人質交換が実行されました。

竹千代は今川家でけっこう優遇されたようで、将来を嘱望(しょくぼう)されて、義元の姪・瀬名(せな=築山殿)を正室にもらい、偉大な軍師・太原雪斎の教えを受けたのです。

  ~主な参考文献~
「週刊 再現日本史」戦国6(講談社)p.32
「週刊 再現日本史」戦国7(講談社)p.11
歴史群像シリーズ11号「徳川家康」(学習研究社)p.32~、38~
編:阿部猛・西村圭子『戦国人名事典 コンパクト版』(新人物往来社)
谷口克広『信長家臣団事典』歴史群像シリーズ27号「風雲 信長記」特別付録(学習研究社)



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清水しゅーまい


#大河ドラマ #麒麟がくる #明智光秀 #長谷川博己 #清水しゅーまい
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コメント

こんばんは(*^^*)

最初、染谷くんは信長っぽくないと言われていたそうなのですが
どんな役をやってもすっぽりはまる演技派俳優らしいので
(わたしに演技の善し悪しはわかりません^_^;)
淋しい少年信長の感じははよく出ていると思いました。
思い出したのですがわたしが最初に染谷将太くんをみたのは“相棒”でしたよ。
まだ10才くらいでした。
話を元に戻して、
少年竹千代の男の子は堂々と染谷信長と渡り合っていてすごい!と思いました。

麒麟がくるは最近の唯一の楽しみで(笑)
しゅーまいさんの大河記事もとっても楽しみにしております(*^^*)

yamashita

こんにちは。ここ数日お忙しそうで・・・
大変ですけど、頑張ってくださいね!

最近、外出を控えている合間に
「酒記」とか裁判の記事を
拝見させてもらってます・・・面白い!(笑

☆つばきさん

どうもありがとうございます(^-^)
染谷将太、ぼくもしばらく信長に合わない
と思ってましたが
ご指摘のように、さびしかったり自分探ししてたりする少年信長の雰囲気は
しっかり醸しているなぁと感じました(^∇^)
10歳ぐらいで「相棒」に出てましたか、
子役から活躍してたんですね。
少年竹千代の子役も聡明ですね、
NHKは子役の発掘、お得意ですよね~!

記事を楽しみにして戴いて
とても嬉しく励まされます(=^▽^=)

☆yamashitaさん

どうもありがとうございます♪
フェイスブックのほうは
ほとんど放置状態ですので
ご了承ください(^ ^ゞ

おぉ、酒記や裁判傍聴記も
ご覧になってくださるとは
大変嬉しいです(=^▽^=)

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

☆2020/03/26(23:43)さん

どうもありがとうございます(^ ^)
こちらこそ
記事がお役に立てば嬉しく思います!

No title

こんにちは(^^♪
染谷くんは好きな役者なので楽しみに待ってました。
彼の信長、良いと思いますね。
逆に彼が演ったことで信長に好感持てたかも(こらこら!)。
竹千代くん役の子役さん、なかなか堂々としてましたね。
でも、竹千代は恐いヤツ!と思いました(笑)。
あれくらいでないと天下人には成れない?

No title

竹千代の幼少のお話は昔吉川英治さんのでしたか徳川家康で読みました。だいぶん当時のイメージと違いますが・・
逆境なのにすごい少年として描かれてますね
信長のイメージがずいぶん違いますが何やら好感が持てますね。
どう展開するのか楽しみです

No title

こんにちニャー。

この辺りの信長元服前後は、『信長の野望』でもplayしたニャー。
『麒麟がくる』は未だ観れてないけど、染谷翔太は、どっちかというと
家康が似合うと思うニャー 佐々木蔵之介も、藤吉郎より竹中半兵衛辺り
に近い気がするニャー

染谷と佐々木は、実写版『3月のライオン』にも出て来たニャー

☆湛さん

どうもありがとうございます♪
染谷信長、出演前は違和感をもっていたんですが
いざ出てきてからは、既存の信長と違う感じして
楽しく見ています。
確かに、好感のもてる信長ですね(=^▽^=)
子役の竹千代は、さすがNHKという感じの
聡明な竹千代ですね。
将来楽しみな子です(^-^)

☆みっちゃんさん

どうもありがとうございます(^-^)
そうですね、竹千代、空恐ろしいくらい
聡明な少年ですね…!
信長はぼくもイメージと違うなぁと
残念に思っていたほどなんですが、
少年っぽさと恐ろしげな部分をあわせもった
意外といい信長ですよね(=^▽^=)
先々楽しみですね♪

☆鯖豚定食(敵はほんのり塩味!)さん

どうもありがとうございます♪
ぼくも染谷将太の織田信長はイメージと合わないと、
登場前は思ってたんですが、
実際に出てきてからは、既存の信長といい意味で違いが感じられて
おもしろく見ています。
秀吉は今のところ出てくる気配もなく
一体いつ登場するか気になっています!

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清水しゅーまい

Author:清水しゅーまい
ご訪問ありがとうございます(^-^)
 このブログは、
①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
④裁判傍聴、⑤日本酒など……という感じになっております。
その他、本やテレビ、お気楽な話題に時事問題、
そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
このブログを含めてcopyrightは清水しゅーまいです。
 ご訪問のみなさまに幸あれ!
  私にそのおすそ分けあれ…!!

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