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「麒麟がくる」京で日本史上初の被弾戦死者…!

大河ドラマ『麒麟がくる』
 第5回「伊平次を探せ」脚本:池端俊策

【鉄砲伝来からわずか5年】
 時は天文17年(1548年)秋、明智十兵衛光秀(長谷川博己)の推定年齢は数え年21歳。美濃の国を実質的に支配する斎藤利政(道三/本木雅弘)は、足利13代将軍義輝(義藤/向井理)が鉄砲を集めているという話を聴き、強い関心を抱きました。さらに光秀が、「美濃出身の伊平次(玉置玲央)という者が、近江の国友村で鉄砲の修理・製造をしている」とのウワサを耳にし、調査を続けたところ「伊平次は京の本能寺に出入りしている」らしいと分かりました。光秀、再び京へ。
大河05IMG_1175
光秀が本能寺の門前でたたずんでいると、背にした鉄砲を怪しまれ、将軍家奉公衆の細川藤孝(幽斎/眞島秀和)から不審尋問されてしまいます。これから長く続く2人の初対面! 危うく斬り合いになるところで、公方様(くぼうさま=将軍)が登場、その場をおさめました。ここで藤孝の異母兄で同じく将軍家奉公衆の三淵藤英(みつぶち・ふじひで/谷原章介)と再会し、その流れで、京を支配する三好長慶(みよし・ながよし)の重臣・松永久秀(吉田鋼太郎)とも再びまみえました。幸いにもこの松永久秀が伊平次を探し出してくれて、話はトントン拍子に進むのでした!


 ドラマがもっと楽しくなる!史実の妙味☆彡
大河ファンのために(=^▽^=)/

【少年当主・種子島時堯、鉄砲に魅了される】
 天文12年(1543年)8月、台風が去ったばかりの種子島に、1隻のジャンク船が漂着。若き当主(16歳)の種子島時堯(たねがしま・ときたか)は、居城の赤尾木(あかおぎ)城に船員を招きました。彼らの中には、筆談ができる明人の他に、2人のポルトガル人がおり、火縄銃(東南アジア製)を所持していました。岸辺で射撃の実演を見た時堯は、その威力と迫力に圧倒され、大金をはたいて2丁購入。家臣の篠川小四郎秀重(しのかわ・こしろう・ひでしげ)に火薬調合法を学ばせるのとともに、鍛冶職人にさっそく摸造品製作を命じました。しかし、当時の日本の技術では、銃身の底をふさぐネジ留めの方法が分かりませんでした。

銃身の底をふさぐネジ。
ネジの製作は、かなり高度な技術を必要とします。
大河05IMG_1180

翌天文13年(1544年)、種子島時堯はポルトガル人の鍛冶職人が訪れると、すぐに刀鍛冶の八板金兵衛清定(やいた・きんべえ・きよさだ)を師事させました。一説には、八板清定は製造法修得のために自分の娘をポルトガル人に嫁がせたとも。苦心のかいあって、1年余りで数十の鉄砲製作に成功します。その間、種子島時堯は朝夕、射撃術の訓練に励み、百発百中の技量を身につけたそうです。


【鉄砲、日本各地へ】
 種子島時堯の買った2丁の鉄砲のうち1丁は、どのタイミングか分からないのですが、紀伊国の根来衆(ねごろしゅう)・津田監物(つだ・けんもつ)に譲られました。時堯から砲術を学んで帰国した津田監物は、鍛冶職人の芝辻清右衛門に摸造品製作を依頼。これがうまくいって津田監物は津田流の砲術家となります。やがて根来衆や同じく紀伊の雑賀(さいか)衆は強力な鉄砲集団を組織し、特に雑賀衆は織田信長を苦しめることになります。

また、和泉国の堺の商人・橘屋(たちばなや)又三郎も津田監物に次いで種子島で鉄砲の製法と砲術を学び、まもなく堺で鉄砲製造・砲術指南を始めています。根来の芝辻清右衛門が堺に進出したという説も。そして、近江国の国友村(くにともむら/滋賀県長浜市)では、足利将軍家の命を受け、国友鍛冶達が鉄砲製造に乗り出したのでした。


【日本史上初の被弾戦死者が出た!】
 今回のドラマは天文17年(1548年)、つまり鉄砲伝来から5年後でした。鉄砲はまだ数がなく高価で、広まってなかったと思われます。しかしその翌年、天文18年(1549年)6月、ついに合戦に鉄砲が投入されます! 薩摩・大隅(おおすみ)・日向守護の島津貴久の軍勢が、大隅国の加治木城主・肝付兼演(きもつき・かねひろ)を攻めた際に、肝付勢が鉄砲を使って迎え撃ったのです。

さらにその翌年の天文19年(1550年)7月、管領(かんれい)の家系の細川晴元が京にいる時、家臣筋である三好長慶(みよし・ながよし)勢の三好長逸(ながゆき)・十河一存(そごう・かずなが、かずまさ)らが攻め込みました…! 上京(かみぎょう)川端の合戦です。この時、三好弓介(きゅうすけ)の与力(よりき)が鉄砲で撃たれて死んでしまいました。この人こそ、記録上、日本史上初の鉄砲被弾戦死者です!
ドラマでの鉄砲は今後どのように描かれていくでしょうか!?

  ~主な参考文献~
『日本全史(ジャパン・クロニック)』(講談社)p.390
「週刊 再現日本史」戦国6(講談社)p.1~8、16~18
「週刊 再現日本史」戦国7(講談社)p.11~12
歴史群像シリーズ50号「戦国合戦大全 上巻」(学習研究社)p.158~
編:阿部猛・西村圭子『戦国人名事典 コンパクト版』(新人物往来社)



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#大河ドラマ #麒麟がくる #明智光秀 #長谷川博己 #清水しゅーまい
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コメント

こんにちは(*^^*)

本木道三はやはりいいですよね( ̄m ̄〃)
ケチな設定で。
今回は谷原藤英の衣装が気になって仕方なかったです(笑)
向井理は将軍の役が似合ってました~。
武術にたけている将軍らしいですけど。
吉田久秀と十兵衛のMOZUコンビも最高です~!

今は派手な展開ではないけれど
個人的には登場人物がみんな素敵で面白く見ています(^^♪
やはり門脇麦ちゃんがすごく可愛いですね。

No title

「鯖豚定食(ほんのり塩味)」の中の人は、
ある程度撮り貯めてから観る派なので、
『麒麟がくる!』は、未だ観れていないニャーv-283

日本初の被弾戦死者が出たのかニャ?
そういえば、吉田鋼太郎じる「松ニャが久秀」と
いえば、記録に残る、日本初の爆死者だニャーv-283

司馬遼太郎の『国盗り物語』では、斎藤道三の妻が賊に
拉致された際、救出を手助けしたことになってるニャーv-283

☆つばきさん

どうもありがとうございます(^-^)
本木道三、
ケチだけどなんだかんだで今回は旅費くれましたね(笑)
足利義輝は剣豪将軍などと言われますが
将軍が個人技を磨かなければならなかったというのは
家臣団が少なくて
自分で自分を守るしかなかったということなんです(笑)
あぁ、たしかにMOZUコンビですね、
気づきませんでした(^ ^)

だんだん重要な合戦なども起きて
よりおもしくなって来ると思います。
門脇麦、どんな活躍するのか
先が読めなくて楽しみですね(=^▽^=)

☆鯖豚定食(敵はほんのり塩味!)さん

どうもありがとうございます♪
ためて見る派なんですね(^ ^)

日本史上初の被弾戦死者、
ドラマで出てくるかどうかまだ分からないんですが、
関係している三好長慶が登場するので
気になっているところです(^-^)

あぁ、たしかに松永久秀
日本初の爆死者かもしれませんね(笑)
このドラマの久秀、
斎藤道三を尊敬していることになっています(=^▽^=)

はじめまして!

いつもつばきがお世話になっております。
初コメントさせていただきます。

大河ドラマを初めから毎回見るのは「秀吉」以来なのですが、本能寺の変以外、ほぼ歴史から消された(?)明智光秀の一生、これからどうなるのかとても楽しみです。

鉄砲って今ドラマの重要なキーワードですね。
光秀もしょっちゅう背負って歩いてるし(笑)
松永久秀が戦の抑止力になると言ってたけど、実際は…。

これからどんな展開になるか、目が離せませぬ!

☆あおぞらさん

初コメントどうもありがとうございます
こちらこそいつもつばきさんにお世話になっております(=^▽^=)

「秀吉」はぼくも見ていました、
竹中直人の「心、配、ご無用!」がなつかしいです。

明智光秀、
有名なわりには、分かっていないことばかりですね(^ ^)
でも なんとなく光秀は鉄砲に詳しいイメージありますね。
松永久秀、抑止力について語ってましたね!
残念ながらもっと鉄砲や銃器をそろえたくなるだけで
抑止力にはなりませんでした。
その代わり、銃弾を防げる石垣の城が登場して、
これはある程度の抑止力になりましたね^ ^
そろそろ信長が出てきそうですし
長谷川光秀の活躍に期待です…!

おはようございます(^^♪

こちらも「コメ書いた気になった病」を発症!<(_ _)>

日本の鍛冶職人、おそるべし!と思います。
だいたい日本人は他の発明をちゃっかり
グレードアップするのが昔から上手いですよね。
何だか毎回 佐々木小次郎の様に鉄砲を背負ってる
光秀の姿が印象に残ります。

☆湛さん

こちらにもありがとうございます(^-^)
日本は古来、
技術の輸入・発展に優れてますね♪
光秀の背負う鉄砲、
ちょっとこれみよがしな感じです(笑)

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①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
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そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
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