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「いだてん」マラソンの変化…円谷から高橋尚子

大河ドラマ『いだてん 東京オリムピック噺』
 第45回「火の鳥」脚本:宮藤官九郎

【東洋の魔女、青春を犠牲に?】
 昭和37年(1962年)10月、日紡貝塚の女子バレーボール部世界選手権で宿敵ソ連に勝ち、世界一に! この頃から「東洋の魔女」という呼び名が付きます。当然、2年後の東京オリンピックにも期待がかかります。ところが、鬼の大松(だいまつ)博文(徳井義実)監督が辞意表明。驚いた田畑政治(たばた・まさじ/阿部サダヲ)が駆けつけると、大松監督は、世界一が叶ったとたんこれ以上彼女達の青春を犠牲にして婚期を遅らすのはどないやねん…という疑問が爆発したと言うのです。
しかし、30歳選手の河西昌枝(安藤サクラ)は、「私達は青春を犠牲になんかしていない、これが私の青春だから!」

さて、田畑宅では「裏の組織委員会」が開かれ、日々賑やかですが、聖火リレーのコースが問題になっていました。金栗四三(かなくり・しそう/中村勘九郎)の日本全国走破地図を見た田畑は、思いつきます。最短距離を行くのではなく、聖火を4つに分けて日本全国の総距離6755kmを総勢10万人で走るという計画です…!
大河45IMG_1129


 ドラマがもっと楽しくなる!史実の妙味☆彡
大河ファンのために(=^▽^=)/

【国を背負っての重圧五輪…円谷幸吉】
 今回、女子バレーボール代表の練習を見ながら田畑政治が「変わったよね、人見絹枝や前畑秀子の時代からさ。国を背負ってとか、そういうんじゃないじゃんね。自分のためにやってるじゃんね」と、しみじみする場面がありました。しかし、どうでしょうか?

1964年(昭和39年)の第18回オリンピック、東京大会でマラソン銅メダルを獲った円谷幸吉は、次のメキシコ大会を目前に「父上様母上様、幸吉は、もうすっかり疲れ切ってしまって走れません」などという遺書を遺し自殺してしまいました。円谷の自衛隊葬に君原健二は弔電を打ち、「ツブラヤクン シズカニネムレ キミノイシヲツギ メキシコデ ヒノマルヲ アゲルコトヲ チカウ」という言葉を送り、メキシコ大会でマラソン銀メダルを獲りました。また、15歳の誕生日に円谷自殺のニュースを知った宗茂・猛兄弟は、「円谷幸吉は俺たちに後を託したんだ」と、誓い合ったのです。このように、国を背負っての過酷なオリンピックは、まだまだ続いていました。

もっとずっと時が経った1984年(昭和59年)の第23回オリンピック、アメリカのロサンゼルス大会の時でも、女子マラソン代表だった増田明美さんは「国の威信をかけて戦いに行く、そんな空気が残っていました。壮行会では“日の丸に恥じないように”」 そして、途中棄権に終わった増田さんに対し、成田空港で通りすがりの男が「非国民」と声をかけてきたそうです。増田さんは3カ月ほど自室に籠もり、楽に死ねる方法を考えていたとのことです。


【マラソンを楽しいものに変えた!高橋尚子】
 悲壮感の漂うマラソンを変えるきっかけとなったのが、2000年(平成12年)の第27回オリンピック、オーストラリアのシドニー大会で女子マラソン金メダルを獲得した高橋尚子です。日本女子の陸上競技として初となる金メダルでしたが、高橋尚子は笑顔で「すごく楽しい42キロでした」とコメント。つらく苦しいマラソンのイメージを一気に変えました。

この頃からマラソンをする人気女性モデルが登場し、2005年(平成17年)には講談社の女性誌「FRaU」が「走る女は美しい」という特集を組むなど、マラソンが親しみのあるものになってきました。そして、2007年(平成19年)には東京マラソンがスタート。市民ランナーの裾野が広がり、日本開催のフル・マラソンは2007年度の47大会から2018年度には80大会にまで増えたとのことです。
来たる2020年(令和2年)の第32回オリンピック、東京大会(札幌マラソン)ではどのような変化が見られるでしょうか!?

  ~主な参考文献~
読売新聞(編集委員・結城和香子、運動部・近藤雄二、デザイン部・佐久間友紀)2019年(令和元年)5/30(木)朝刊「スポーツの力」



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清水しゅーまい


#大河ドラマ #いだてん #田畑政治 #古今亭志ん生 #宮藤官九郎 #清水しゅーまい
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コメント

こんにちは^^♪

今のスポーツ選手ってホントのところはどんな感じなんでしょう?
少し前に麻薬取締法違反で捕まった某国母さんて
『チッ、うるせーな』とか『反省してま~す』とか言ってましたけど^^;
どんな競技にかかわらず、成績がふるわなかったことをいろいろ言われても
選手の方はきちんと対応して大人のコメントをしてますよね。
心の中では絶対『チッ、うるせーな』って思ってると思うんですよね。
『お前がやってみろ!』とか。
昔は“国の威信を掛けて戦う”のが当たり前で
円谷選手は繊細すぎたのでしょうか。
今だってオリンピックを楽しめる人はあんまりいないような気がします。

☆つばきさん

どうもありがとうございます(^-^)
ちょっと前のイチローなんか質問がよくないと
答えなかったりしたし、あまり表に出てこないだけで
厳しい対応の人もいると思いますよ(^ ^)
円谷さんの時とはだいぶ時代が変わって、
スポーツ選手の発言から「楽しみたい」という言葉を
よく聴くようになりました。
大舞台で興奮し燃え上がっている選手も
少なくないのではないでしょうか(^∇^)

No title

最近の若い人は特にプレッシャーを感じることなく
エネルギーに変えて、いつも以上の力を出す人も
少なくないですよね~。
昨日1年半ぶりにあった友達が
いつもは大河ドラマ見ないのに、これは見てるのだそうです。
でも今回あんまり人気ないんでしょ?って聞いたら
だけど彼にはいつもの大河よりすごく面白いと言ってました^^

☆ジュディままさん

どうもありがとうございます♪
その昔は日本人はプレッシャーに弱いなどと
よく言われましたが、
近頃は大舞台にも臆することのない
のびのびとした選手の活躍が目立つようになりましたね(^-^)
いだてん、
歴史ドラマの重厚さを求める人には不評かと思いますが、
軽妙な展開なのでいつもとは違うファンがついているのかも(=^▽^=)

こんにちは(^^♪

来年の東京オリンピックも
何だか様々な利権のにほひが・・・
マラソンは北海道に変更ですね。
もう何が何だか┐(´∀`)┌

とは言え、個々のアスリートは真摯に頑張ってて
結果云々よりも健闘を讃えたいものです。
円谷さんの悲劇は実に痛ましい出来事です。
増田明美さんにも「非国民」などという罵詈雑言を
浴びせた愚か者がいたとは嘆かわしい。

☆風森湛さん

お元気ですか~!?
マラソンは開催時間帯など波乱含みだとは思ってましたが、
まさか北海道へ変更とは驚きましたね。

各自の活躍を楽しみにしたいです(=^▽^=)
円谷さんは気の毒でなりません。
増田明美さんの時なんてもう昭和の終わり頃だってのに
「非国民」つうのは時代錯誤ですよね(°∀°;

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清水しゅーまい

Author:清水しゅーまい
ご訪問ありがとうございます(^-^)
 このブログは、
①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
④裁判傍聴、⑤日本酒など……という感じになっております。
その他、本やテレビ、お気楽な話題に時事問題、
そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
このブログを含めてcopyrightは清水しゅーまいです。
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