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「いだてん」裸足王アベベ日本のシューズを履く!

大河ドラマ『いだてん 東京オリムピック噺』
 第41回「おれについてこい!」脚本:宮藤官九郎

【米軍から取り戻せ…!~回転レシーブ】
 昭和34年(1959年)、田畑政治(たばた・まさじ/阿部サダヲ)は5年後の東京オリンピックを控えて組織委員会事務局の事務総長としてハリキッてます。しかし、自民党幹事長でキング・メイカー「政界の寝業師」こと川島正次郎(浅野忠信)や、元大蔵大臣の津島寿一(井上順)らが口を出してくるようになって頭が痛いところ。米軍キャンプの一つを選手村にするため返還交渉しますが、田畑が五輪会場の直近1kmにある代々木ワシントン・ハイツを主張すると、津島は埼玉の朝霞(あさか)キャンプ・ドレイクを主張。朝霞は広いですけど会場から25kmと遠い。田畑は「スタジアムの興奮が醒めない距離でないとダメなんだ!」

代々木ワシントン・ハイツは明治神宮に隣接し、米軍将兵とその家族が暮らしているという、日本の中のアメリカ、占領地でした。92万㎡もの広大な敷地です。
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また、選手強化対策本部長として日紡貝塚の女子バレーボール・チームを視察すると、鬼の大松博文(徳井義実)監督が「立て、死んでも立て!」だとか選手を「ウマ!」とか「フグ!」とかヘンなニックネームで呼んでいます。何しろ戦時中、白骨街道のインパール作戦に従事したとかで、生半可な厳しさじゃありません。田畑が「いまどき軍隊式は戴けない」と、大松に柔道の静謐(せいひつ)な道場を見せると、受け身を見てひらめいた大松、回転レシーブを考案! どこまで事実なのか知らないけど(笑)

脱税芸人チュートリアル徳井義実のため、番組冒頭に無音で10秒程度にわたって表示されたお断り。「できるだけ配慮をし」たとのことですが、乱暴者の役で目立っていましたw
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 ドラマがもっと楽しくなる!史実の妙味☆彡
大河ファンのために(=^▽^=)/

【マラソン界の一大旋風アベベ】
 1960年(昭和35年)のローマ大会、その4年後の東京大会と、五輪マラソン史上初の2大会連続優勝金メダル獲得を成し遂げたエチオピア選手アベベ・ビキラ。28歳で出場したローマ大会時はまったくの無名で各国報道陣にもほとんど知られてなくて、しかも裸足での疾走に、人々は度肝を抜かれたのでした。

アベベの登場は、スピードの時代とアフリカの時代の到来を告げるものとなりました。
それまでのマラソンは、耐久力が大事で慎重にレースを運び、ペースを守って粘りのある走りをするものでした。それが当時の新聞によるとアベベは「驚異的なペース」を保ち続け「スピードとスピードのぶつかり合う豪快なレース」を見せつけ、世界をスピードの時代へと突入させたのでした。また、彼の科学的な練習や高地トレーニングに耳目が集まりました(コーチはスウェーデン人のオンニ・ニスカネン)。長距離走に強いアフリカ人の特長を世界に知らしめ、当時続々とアフリカに独立国が生まれていたこともあって、アベベはまさに時代を象徴する人物となったのです。

しかし、アベベは1969年(昭和44年)、自動車運転中に単独事故で重傷を負い、車椅子生活に。障害者競技で活躍するも、1973年(昭和48年)、41歳で亡くなってしまいました。どうやら事故の後遺症が死因らしいです。


【裸足の王者、日本のシューズを履く】
 アベベのニックネームは「裸足の王者」「裸足の英雄」。と言ってもシューズが買えなかったわけではなく、ローマ大会前にシューズを履いて練習したところ10kmほど走って足が痛くなりペース・ダウン。そこでコーチのオンニ・ニスカネンと相談し、裸足での出場になったとのことです。

ローマ大会の翌年、1961年(昭和36年)、「毎日マラソン」出場のために来日したアベベの宿泊先を訪ねてシューズを売り込んだ男がいました。オニツカ株式会社(のちの株式会社アシックス)の創業者、鬼塚喜八郎です。当時の同社ブランド「オニツカタイガー」を猛烈プッシュ。アベベ本人は「裸足で走って、何度も優勝してきました。シューズは必要ありません」と答えたものの、オンニ・ニスカネンが裸足の限界を見越してシューズ導入に踏み切ります。アベベはオニツカタイガーを履き、毎日マラソンで2位に10分以上の大差をつけ圧勝。アベベ、シューズのよさを素直に認めました。

で、肝心の1964年(昭和39年)の東京オリンピックの時ですが、アベベは、ドイツのプーマを履いて走ったのです。プーマが大金を払って使用契約を結んでしまい、そのあたりの機微に疎(うと)かったオニツカは美味しいとこを持ってかれてしまったのでした。
ちなみに、オニツカも1953年(昭和28年)に「マラソンタビ」を発売しており、当初は足袋(たび)をベースにした製品をつくっていました。

  ~主な参考文献~
●ホームページ:笹川スポーツ財団
佐藤次郎「アベベ・ビキラ 新たな時代を開いた快走」
 http://www.ssf.or.jp/history/Olympic_legacy/tabid/1789/Default.aspx
●〃
佐野慎輔「鬼塚喜八郎 裸足のアベベに靴を履かせた男」
 http://www.ssf.or.jp/history/Olympic_legacy/tabid/1763/Default.aspx
●ホームページ:株式会社アシックス
「アシックスの歴史」
 https://corp.asics.com/jp/about_asics/history



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コメント

おはようございます^^♪

東京オリンピックには円谷幸吉さんも出ておられたと思いますが
円谷さんには触れていなかったのでしょうか?
大松監督って後に議員さんになっていた気がします。

徳井さん・・・レギュラー番組が多いのに、
スタッフの方の仕事を増やして^^;
大松監督を見事に演じていたそうで、ノーカット版を見たいと言ってる方もいましたよ~。

☆つばきさん

どうもありがとうございます(^-^)
今回はローマのオリンピックから東京の準備までだったので、
円谷幸吉さんはこれからのようです(^ ^)
大松監督、議員になるんですか。
なかなか恐ろしそうな人でした。
徳井義実、
怪演…と言いますか
いつものコントをやっている時と同じ感じで
そのことが怖かったです(笑)
本当にあんな人がいたら
ついてゆくのは嫌だなぁ…ってw

キャストが・・・

二人もこけたら番組の大変でしょうね。
2020年の東京オリンピックもゴタゴタだし。
しかし「いだてん」を最後まで観続ける所存です。
今年はきっちり見ていますよ(笑)

☆湛さん

どうもありがとうございます♪
重要どころの不祥事続きですが、
2回目となる今度は再編集と
テロップでのお断りにとどまりましたね。
そして 2020年はまさかの札幌マラソンとなり
驚かされましたね…!
最終回に向かってラスト・スパートに
注目したいです(=^▽^=)

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Author:清水しゅーまい
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①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
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そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
このブログを含めてcopyrightは清水しゅーまいです。
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