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「いだてん」治五郎執念/アンチ巨人の志ん生一門

大河ドラマ『いだてん 東京オリムピック噺』
 第37回「最後の晩餐」脚本:宮藤官九郎

【五輪返上論に対する嘉納治五郎の執念】
 第12回オリンピックの昭和15年(1940年)東京開催が決まりましたが……。
昭和12年(1937年)、衆議院議員で立憲政友会の河野一郎(桐谷健太)は、国会で「国防費のためにと国民に我慢と緊張を求める一方で、オリンピックというお祭りを開催するという、この相反する二つ…国民に説明できないのであれば、この国でオリンピックを開催する資格はない!」と、五輪反対を主張。
 折りから7月7日、北京の盧溝橋事件から日中戦争(当時の呼び名は支那事変)が始まり、暗雲が漂います。
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ついに伯爵の副島道正(そえじま・みちまさ/塚本晋也)IOC委員までもが「切羽詰まって返上ということになれば、どの国でも開催は困難になり、日本は永久にオリンピックに参加できなくなる。名誉ある撤退を…!」
 嘉納治五郎(役所広司)は激怒。何がなんでもやる、この東京で、と。

一方、当の五輪選手候補者の中からも、身内が出征したりで後ろめたさを感じ、気持ちが入らないという例が出てきます。雑誌には「戦争は最大にして最も勇壮なるスポーツである!」という踊り文句が。。。

昭和13年(1938年)、嘉納治五郎はエジプトのカイロでのIOC総会に出席します。「オリンピックと政治は無関係。証明してみせます、東京で。信じてください、ジゴロー・カノーを!」
 嘉納治五郎の熱意が通じ、春、改めて東京開催承認。帰国の船上、外交官の平沢和重(星野源)が見守るなか嘉納治五郎は体調を崩し亡くなったのです。享年77でした。
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 ドラマがもっと楽しくなる!史実の妙味☆彡
大河ファンのために(=^▽^=)/

【古今亭志ん生一門、ジャイアンツを敵とす…!】
 今回、嘉納治五郎の死と、ビートたけし演じる五代目・古今亭志ん生(ここんてい・しんしょう)の昏倒が重ねられていました。昭和36年(1961年)12月15日に開催されたプロ野球巨人軍の優勝祝賀パーティー、場所は高輪プリンスホテル。

事前の約束では、演芸の時間は飲食禁止で噺をしっかり聴く…ってことになっていました。が、会の進行が遅れていたため、司会者が気をきかせたつもりで「どうぞ召し上がりながらお聴きください」と、問題発言。すでに名人との誉れ高い志ん生でしたが、ジャイアンツの優勝の興奮でみんな飲食と会話に没頭し、噺を聴いてる人などほとんどいなかったようです。演じている志ん生はこのありさまに血が上ったのか、噺の途中で意識不明になってしまったのでした。脳出血。71歳の時の出来事です。

一時危篤に陥りましたが、なんとか復活。寄席にも復帰を果たします。ただ、口調が遅くなりやや呂律(ろれつ)があやしくなりました。それでも、間をじっくり取ったりして、新しい魅力を発揮しました。結局、志ん生は1973年(昭和48年)、83歳まで生きます。

復帰後の志ん生は、呂律があやしいという点では、ちょうど今のビートたけしの喋りが合っているかもしれません(笑)
ちなみに、危篤事件の影響で、志ん生一門はその後アンチ巨人を貫いているとかいう話も漏れ聞きます(笑)

  ~主な参考文献~
保田武宏『志ん生の昭和』(アスキー新書)



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#大河ドラマ #いだてん #嘉納治五郎 #田畑政治 #古今亭志ん生 #宮藤官九郎 #清水しゅーまい
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コメント

No title

大河ドラマ見てないから分かんないんだけど
東京オリンピック招致の話と
落語家の話の間に接点はあるのですか?
時代も違っていますよね。

ところで萌え萌え姉妹って
どっちもあんまり可愛くないと思いませんか^^;

☆ジュディままさん

どうもありがとうございます(^-^)
1964年の東京オリンピック前の落語家が、
昔話をするような感じで、
進行してゆくドラマなんです。
落語家自身の昔話も
ちょくちょく織り込まれています。

萌え萌え姉妹、
そうですねぇ、童顔好きな人には
ウケがいいのではないでしょうか(笑)
声がとてもいいとぼくは思いますよ(^∇^)

No title

嘉納治五郎ってオリンピックの立役者だったんですね。
全然知らなかったです。
古今亭志ん生と巨人の関係、面白かったです。

☆いくにゃんさん

どうもありがとうございます♪
柔道の嘉納治五郎のお蔭で
日本はオリンピックに参加して
大会を招致できるまでになりました(=^▽^=)
五代目・古今亭志ん生にとって
巨人優勝は悪夢の始まりでした(°∀°;

No title

慎重さんは噺家ですがそれを逆手にとって魅力としましたね。
たけしさんは聞きづらくて仕方がありません
どうしてこんな人が、週末のニュース番組のMC解説みたいな役とか長時間の主治医の見つかる・・という番組にでているか不思議でなりませんでした。しゅーまいさんのちくりとした皮肉に私だけでなかったのねって思いました。
私もアンチ巨人なのでなんだか愉快です

☆みっちゃんさん

どうもありがとうございます(^-^)
たけしの滑舌の悪さは
バラエティー番組ですと
まぁいいのかなぁという感じもしますけど
大河ドラマや解説ものの番組では
致命的ですね(笑)
その昔は巨人人気ものすごかったですが
今は各地域のチームの人気もかなり高くて
おもしろいですよね(^-^)

No title

お久しぶりです。
長くお邪魔しませず大変ご無礼しました。

GW以降 体調をくずしており
体力的、時間的ゆとりを持てないでいます。

何とか引っ越しだけは済ませました。
映画館へもあまり行っていないので
ネタも無いのですが、ぼちぼち再開せねばと思っています。

今後とも宜しくお願いいたします。

(『いだてん』は頑張って観続けています!)

☆風森湛さん

だいじょうぶですか~!?
急に更新止まっちゃったので
大変心配してました…!
再開とても楽しみにしています(=^▽^=)

おはようございます^^♪

少しご無沙汰していました。
すみません(ー人ー)

地方では昔は“ナイターといえば巨人戦”で
周囲はほぼほぼ巨人ファンでした。
(今のようにスポーツが多岐に渡ってなかった頃です)
そんなときから生粋の“アンチジャイアンツ”だった父親はすごいな・・・と笑っちゃいます。
父親は川上哲治さんを異常に嫌ってました^^;
わたしはその父親の血を引き継いでますので(笑)

萌え萌え姉妹に笑わせてもらいましたwww
『あんまり可愛いと思えない・・・』と思ったひとりです^^;
萌歌さんがパプリカを歌っていたのですが
すごく綺麗な声で・・・舞台向けの方なのでしょうか?

☆つばきさん

どうもありがとうございます(^-^)
その昔は巨人びいきの実況放送も珍しくなかったですね。
お父さん、生粋のアンチ巨人ですか~
つばきさんも(笑)

萌え萌え姉妹、
けっこう声優でも活躍しているようですよ(=^▽^=)
あの声には惹かれてしまいます(^ ^)

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清水しゅーまい

Author:清水しゅーまい
ご訪問ありがとうございます(^-^)
 このブログは、
①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
④裁判傍聴、⑤日本酒など……という感じになっております。
その他、本やテレビ、お気楽な話題に時事問題、
そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
このブログを含めてcopyrightは清水しゅーまいです。
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