FC2ブログ

記事一覧

「いだてん」史上最悪の選択、国連脱退とバカ大臣

大河ドラマ『いだてん 東京オリムピック噺』
 第32回「独裁者」脚本:宮藤官九郎

【東京オリンピック招致】
 昭和7年(1932年)。ロス五輪で銀メダルを獲った前畑秀子(上白石萌歌)ですが、回りは4年後のベルリン大会での金メダル獲得を期待。4年後は22歳、当時その年齢でスポーツをする女子は稀でした。しかし、金に向けて、やり抜く覚悟を決めた前畑です。

9月29日、体協第2代会長・岸清一(岩松了)は、昭和天皇にロス五輪の成果を御進講しました。感涙する岸。紀元2600年に当たる昭和15年(1940年)の、東京オリンピック招致についても述べました。

ただ、昭和8年(1933年)2月、日本は国際連盟を脱退。
大河32IMG_0922

また、オリンピック無用論を唱えていたヒトラーが首相に就任したとたん、宣伝相ゲッペルスの助言を受けてオリンピックを利用する方針に転換します。
大河32IMG_0921

その次が昭和15年なんですが、ムッソリーニ率いるイタリアのローマが難敵です。独裁者がいる国は、強いのです。軍部独走が始まっているとはいえ、日本には独裁者はいません。
4月、水泳総監督の田畑政治(たばた・まさじ/阿部サダヲ)酒井菊枝(麻生久美子)と結婚。
10月、岸清一が亡くなりました。

さて、田畑政治は嘉納治五郎(役所広司)の指令を受け、日本の魅力を伝える写真集『日本』を制作したのですが、今度はその嘉納さんが倒れた!?


 ドラマがもっと楽しくなる!史実の妙味☆彡
大河ファンのために(=^▽^=)/

【史上最悪の選択、国際連盟脱退とバカ外務大臣】
 日本の関東軍による満州占領を受けて、イギリスの元ベンガル総督ヴィクター・ブルワー=リットン伯爵を団長とするリットン調査団が結成されました。そして、昭和7年(1932年)2月から3カ月にわたって中国・日本・満州で現地調査を行ない、10月初めにいわゆるリットン報告書を公表したのです。この報告書は、日本の権益と中国の主権に配慮し、なおかつ国際連盟の権威保持も図るという、日本にとっても都合のいいものでした。具体的には、満州国建国は問題があるが、日本・中国・ソ連が不可侵協定を結んで満州から撤兵し、満州を連盟主導の国際管理下に置く…という内容です。

賢くてしたたかな外交をするなら、日本はリットン報告書を受け容れたふりをして、外見上、国際協調を続けていればいいだけのことでした。日本は国際連盟の理事国で、その立場はちょっとやそっとじゃ揺るぎません。ところが、当時の日本は政府と外務省、新聞などのマスコミや世論もとことん堅物でダメでした。満州国が認められないならば国際連盟脱退だ!と、エキサイトしてしまったのです。昭和8年(1933年)2月24日、日本は国際連盟脱退を公言。

当時の外務大臣は内田康哉(うちだ・やすや)という過激なバカ大臣で、「たとえ日本が焦土となっても満州の権益を守り抜く」などと本末転倒なことを言っており、これは焦土外交と呼ばれました。明治・大正・昭和の3時代にわたって外務大臣を務めた唯一の人なのに、定見がなく、愚か者でした。しばしば悪者にされる松岡洋右(ようすけ)は、確かに国際連盟脱退時の日本全権でしたが、本当は脱退の回避に努めていて一時はイギリスを味方に付けたりもしていたんです。が、上に立つ内田康哉がイケイケドンドンじゃどうしようもありません。日本史上の甚大な不幸でした。

  ~主な参考文献~
『日本全史(ジャパン・クロニック)』(講談社)p.1055、1057
『ブリタニカ国際大百科事典(小項目電子辞書版)』(Britannica) リットン調査団、内田康哉の項
編:筒井清忠『昭和史講義』(ちくま新書)p.95~105
上念司&倉山満『ネオ東京裁判』(PHP研究所)p.213~228



『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』
(清水しゅーまいアマゾン著者ページ)
在庫僅少です!

本2冊



ブログ村で歴史の扉を開こう~!
ブログ村「大河ドラマ」ランキング
清水しゅーまい


#大河ドラマ #いだてん #嘉納治五郎 #田畑政治 #古今亭志ん生 #宮藤官九郎 #清水しゅーまい
スポンサーサイト



コメント

No title

リットン調査団ってお笑い芸人じゃ無かったのねv-356

バカ外務大臣の話、読んでる私が馬鹿なので
理解不能です^^;

☆ジュディままさん

どうもありがとうございます(^-^)
リットン調査団、
お笑いトリオの芸名に使えそうですね(笑)

難しいですか…?
分かりやすく書いたつもりなのだけど(^ ^ゞ
筆力不足かもしれません~

↑↑↑

そうか~!
しゅーまいさんもままも関東の人だから知らないんだ~!
リットン調査団っていうお笑いコンビがいるんです(笑)
まだダウンタウンが関西で活躍していた頃に出てましたよ。
・・・ってそこに食いついてしまいましたけど^^;

戦争って誰が悪いとかはないんでしょうけど
この大臣はちょっと・・・な感じですね。

☆つばきさん

ほほぅ、本当にリットン調査団という
お笑いコンビいるんですか(笑)
なんでそんな硬派な名前にしたんだろうw?
ガダルカナル・タカみたいな感じですかね~w

戦争でもなかなか絶対悪というのは
独裁者以外では
見つけにくいですね。傍観者の悪とかもあるし。。
この外務大臣はそうとう悪だけど
あまり悪名が知られていないのが残念(?)です(笑)

歴史は勝者によって作られる

私はあまり信憑していませんでしたが、ピカソのゲルニカは、ヒットラーの市民無差別大量虐殺に怒ったピカソが描いたと有名です
ところが真実はこれはほとんど捏造だったことがここ数年発表されました
市民無差別攻撃は沖縄戦、広島長崎だけでありませんどうして非難が上がらないか
戦勝国だからといのが答えでしょう
歴史を見ると同様のことありますよねだはられししをまなぶいみがあるのですね
のドラマをみても同じ事を感じましたよ

☆みっちゃんさん

いつもありがとうございます(^-^)
そうですね、
歴史は勝者側の記録になりがちですよね。
ピカソのゲルニカの絵、
実態は違ったのですか…
戦勝国優位はいまだに残っているし
歴史をくわしく見ていかないと
なかなか真実にはたどり着けませんね。

コメントの投稿

非公開コメント

検索フォーム

プロフィール

清水しゅーまい

Author:清水しゅーまい
ご訪問ありがとうございます(^-^)
 このブログは、
①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
④裁判傍聴、⑤日本酒など……という感じになっております。
その他、本やテレビ、お気楽な話題に時事問題、
そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
このブログを含めてcopyrightは清水しゅーまいです。
 ご訪問のみなさまに幸あれ!
  私にそのおすそ分けあれ…!!

最新記事

カレンダー

11 | 2019/12 | 01
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

最新コメント

月別アーカイブ