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「いだてん」前畑大活躍/バロン西、硫黄島に死す

大河ドラマ『いだてん 東京オリムピック噺』
 第31回「トップ・オブ・ザ・ワールド」脚本:宮藤官九郎

【日系人の誇りになる!】
 昭和7年(1932年)、第10回オリンピック、アメリカのロサンゼルス大会。8月8日に水泳女子200m平泳ぎ決勝が号砲一発! 前畑秀子(上白石萌歌)銀メダルを獲得、あの人見絹枝以来の日本女子メダルです! 8月12日の水泳男子100m背泳ぎ決勝ではなんと日本が金銀銅メダルを独占しました。現地の日系人達も日の丸を翻し「君が代」を歌いました。ふだん肩身の狭い立場にいる人々が喜びを爆発させて、ようやく祖国日本を誇りに思うことができたのでした。涙無しには語れません。8月14日、閉会セレモニーのエキシビションでは400年前から続く伝統的な泳法・日本泳法を敢行。手足を縛って泳ぐ「手足(しゅそく)がらみ」や白鳥のように舞い泳ぐ「いな飛び」、立ち泳ぎしながら書道する「水書(すいしょ)」などが披露され、水泳総監督の田畑政治(たばた・まさじ/阿部サダヲ)もふんどし姿で泳いだのでした。

米国現地でも大きく注目を浴び、現地の新聞は「アメリカの頭痛のタネは、日本軍の満州侵略より、日本の水泳が強くなったことだ」と報じたほどです。日本にとって、つかのまの平和でした。


日本男子の水泳結果。
大河31IMG_0914


 ドラマがもっと楽しくなる!史実の妙味☆彡
大河ファンのために(=^▽^=)/

【金メダリスト・バロン西、硫黄島に死す】
大河31IMG_0915
 昭和7年(1932年)、第10回オリンピック、アメリカのロサンゼルス大会では最終日8月14日にも日本人が注目の的になりました。最終種目、馬術の障害飛越競技バロン(男爵)西こと西竹一(にし・たけいち)中尉30歳が金メダルを獲ったからです。

西竹一は明治35年(1902年)に東京の麻布で男爵家の三男として生まれ、兄が早死にしたため家を継ぎました。陸軍士官学校で本格的に馬術に取り組み始め、22歳で陸軍騎兵将校に。ロス五輪の2年前、27歳で候補選手になります。

すると、西は自費で旅立ち、ロス五輪の会場を視察し、それから「いい馬がいる」という情報を得ていたのでイタリアに行き、ウラヌス(天王星)号という馬を手に入れたのでした。こうして愛馬となったウラヌスとともにイタリア~フランス~スイス~ドイツの馬術大会で活躍を続け、バロン西として知られてゆきます。着実に力を着け、日本帰国後、晴れてオリンピック日本代表に。

バロン西は英語が堪能で、ロスに着くと車を買ってあちこち出かけ、人々と交流を深めました。そのため、五輪開幕前から人気があったそうです。
障害飛越競技は19の障害が設置された難関で、11名が出場し、完走したのは西を含めて5名。優勝候補は地元選手でしたが、バロン西の素晴らしい技術に、大観衆はスタンディング・オヴェーションしたのでした。みごと金メダル。これは現地でも大きな話題になり、ロサンゼルス市議会は彼を名誉市民にしました。日本でも、多くの日本人外交官をアメリカへ行かせるよりもバロン西一人を行かせたほうが外交が上手くいく…と讃えられるほどでした。

このように欧米でも大人気のバロン西でしたが、大変不幸なことに、太平洋戦争で大激戦地となる硫黄島へ、42歳の陸軍中佐として着任することとなります。米軍の中にかつての友人がおり、拡声器で「バロン西、あなたは私達の友です。出てきてください」と、呼びかけがなされました。が、西は玉砕の道を選んだようです。その1週間後、愛馬ウラヌスは主人のあとを追うように病死しました。

  ~主な参考文献~
『日本全史(ジャパン・クロニック)』(講談社)p.1055
映画パンフ『硫黄島からの手紙』
『ブリタニカ国際大百科事典(小項目電子辞書版)』(Britannica) 西竹一の項
●ホームページ:笹川スポーツ財団
佐藤次郎「西竹一 不穏な時代に輝いた「破格の」男」
 http://www.ssf.or.jp/history/Olympic_legacy/tabid/1699/Default.aspx



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コメント

戦争って

悲しいですね。

関係ない話ですが
この間夜中に何気なく知らない邦画見てたんです。
蒼井優が主演だっていうので。
相手役の役者さんが鬼気迫る演技で
見たことあるけど誰だっけ?と思ったら
最後のテロップで阿部サダヲだって分かったの。
本人と分からないくらい、役になりきってました^^

今も・・・

なんとなく軍国主義に戻ってますよね。
わたしは戦争のこととかまったく知らない世代で
(母親も終戦時3才で記憶にないそうです)
戦前のスポーツが好きで調べていくと
野球選手とかことごとく戦死しているんです・・・。
もちろんバロン西のことも知っています。

自分にできることってなんでしょうかねぇ?

☆ジュディままさん

『彼女がその名を知らない鳥たち』ですね~(^ ^)
見たことないです、
そんなに鬼気迫る演技なら見てみたいです!
阿部サダヲはいい役者さんですね(=^▽^=)

☆つばきさん

沢村栄治とか名選手も戦死してますね。。
バロン西、ぼくは硫黄島の映画を見て
初めて知りましたよ(^-^)

平和を守っていく覚悟、
ヘンな話ですが 戦ってでも守る覚悟が
求められていると思います。

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☆8/21(18:8)さん

上白石萌歌が前畑秀子でがんばっています。
本屋大賞受賞作が原作の映画『羊と鋼の森』では
姉妹で共演していましたよ(=^▽^=)

バロン西、
『硫黄島からの手紙』心に残りましたね。
期せずして愛馬があとを追い
なんとも哀愁が漂います。

確かクリントイーストウッドの硫黄島からの…の映画に

バロン西さんが出てましたよね
こんなモダンな方がいたのに、もつたいないと思いました
陸軍の戦争推進派はなんと愚かだったと今思いますが、それをいうことができなかった
背景や理由から学ぶことがこの悲劇を繰り返さないことにつながりますよね今もどかしいことがてんこ盛りですよね

☆みっちゃんさん

どうもありがとうございます(^-^)
そうですね、『硫黄島からの手紙』に
バロン西、出ていましたね。
ぼくはあの映画でバロン西を知りました。
本当にモダンな軍人さんがいたものだと思います。
当時も今も、
目先の予算や成果しか見ないところとか
無責任主義や、自由な意見への圧力とか
(反対に暴言がまかり通ったりするとか)
似ている点もあって嫌ですね。

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ご訪問ありがとうございます(^-^)
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①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
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そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
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