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「いだてん」大震災フェイク&ヘイトと大衆化社会

大河ドラマ『いだてん 東京オリムピック噺』
 第23回「大地」脚本:宮藤官九郎

【関東大震災に揺れる】
 村田富江(黒島結菜)たち女子生徒が起こしたボイコット。金栗四三(かなくり・しそう/中村勘九郎)が発した言葉は…「…腹ば減っとらんかね!? …いま出てきたら先生が豚鍋ばおごるばい!…」でした。そのあとちょっとドタバタがあって富江が大人達に対して女子の強さを見せ、立て籠もりはおしまい(笑)。

そして、今回は、大正12年(1923年)9月1日…。関東大震災です…!
その時、四三は嘉納治五郎(役所広司)とともに、着工から足かけ5年、建設順調の神宮競技場を視察していて、なんとか無事。真打ちになった噺家の美濃部孝蔵(森山未來)は、妻りん(夏帆)を置いて家を飛び出し“東京中の酒が地面に吸われちまうぞ”とばかりに被災した酒屋に駆けつけるってぇと「銭なんかようござんす、好きなだけ飲んでくだせぇ!」と言われて、転がってる樽(たる)から文字通り浴びながら呑んだという…、真面目な人ならば怒りだすほどの、これ、恐ろしい実話です(°∀°;

今回は、杉咲花演じる被災したシマちゃん先生とだんなの増野(柄本佑)が、五りん(神木隆之介)の祖父母であることが明らかになりましたね。シマちゃん先生は、亡くなってしまったのかな…?


 ドラマがもっと楽しくなる!史実の妙味☆彡
大河ファンのために(=^▽^=)/

【フェイク&ヘイト】
 大正12年(1923年)9月1日の午前11時58分に勃発した大地震は、約2分間続いたそうです。関東大震災。10万人以上が亡くなったと言われています。そのうえ、さまざまな流言が飛び交い、なかでも朝鮮人暴動のデマは一時的に政府が事実と認定してしまったこともあって、戒厳令のなか暴行・殺害が行なわれました。これによる死者は、政府発表で233人。中国人や日本人でも殺されてしまった人がおり、ドラマでは金栗先生が危ういところでしたが、日本人でもあのように方言が強い人などが疑われ被害に遭ったようです。一説には、政府発表を遥かに上回る計3000人余りの死者を出したとも言われてます。地震はもちろん怖いですが、人心も恐ろしいですね。


【大衆化、今風の通勤生活が始まった】
 関東大震災で、それまで残っていた江戸の風情は吹き飛びました。内務大臣の後藤新平が先頭に立って、大々的な東京復興計画をぶち上げます。少々強引な土地買い上げもし、区画整理を敢行。幹線道路52本や隅田川をまたぐ6つの大橋などが続々と造られ、インフラの整備も一気に進みました。

と言っても、都心部の家々が建つにはしばらく時間がかかったため、東京郊外が注目を浴びるようになります。洋風の居間や客間のある文化住宅と呼ばれる家が人気に。そして、郊外人口が増加したことで、私鉄各線の開通が相次ぎます。それらの私鉄各線は、大正14年(1925年)には、環状化が完成した山手線につながり、郊外の各地と丸の内のオフィス街の行き来が比較的楽になりました。こうして、今も見られる、ベッド・タウンから職場を往復・通勤するというサラリーマンが増加していったのです。同時に、社会の大衆化も進んでいきました。


【デパートでも靴を脱いでいた日本人】
 それまでの日本人は、三越百貨店とか松屋だとか、デパートでさえ日本人らしく履き物を脱いで下足番(げそくばん)に預けてから店内へと上がっていました。が、大震災があって、松屋が再建の途中に開店したところ、お客が殺到。あまりの勢いに、下足番が追いつきませんでした。そこで、松屋は急きょ下足番の廃止、店内土足を決めます。三越が後に続き、他店もマネしたのでした。営業の方向性も、特定顧客から不特定多数の大衆向けへと変わって、くしくも時代の変化を実感させる出来事になったのでした。

  ~主な参考文献~
保田武宏『志ん生の昭和』(アスキー新書)
『日本全史(ジャパン・クロニック)』(講談社)p.1034~1035
福田和也『教養としての歴史 日本の近代(下)』(新潮新書)p.9~16、43~49



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コメント

神木隆之介君

出てるんですね~。
意識高すぎ高杉君^^

震災の後そんな事があったの知りませんでした。
一番怖いのは人間かも知れませんね。

☆ジュディままさん

神木隆之介君、
このドラマではちょっととぼけた感じの
若手噺家の役です(^ ^)
関東大震災では人間の怖いところも
噴出してしまい
悲劇を拡大させました。
今の世もフェイク&ヘイトは絶えませんが
日頃から人を気づかうような、
人間のよい面を広めていきたいですね(^∇^)

こんばんは^^♪

朝鮮人の話を聞いたときは・・・
関東大震災は先の大戦よりだいぶん前の話で
そんな前から韓国と日本の間にはいろいろあり、
冷え込んだ関係が早々になんとかなるとは思えないです。

そういえば杉咲花ちゃんって顔が小さいですよね~♪
勘九郎さんと並んだときの顔の大きさが・・・^^;
勘九郎さんは舞台映えするお顔なんですね^^v

☆つばきさん

いつもありがとうございます♪
日本は後ろめたさを感じながら、
韓国を併合したのが失敗でした。
欧米諸国なんか
自国の正義を信じ切って
平気で現地人を殺して植民地支配してましたから。
日本人は自分達に似合わないことを
してしまったんだと思います。

杉咲花ちゃんはたしかに小顔ですね~!
勘九郎さんは舞台映えする顔ですか
それは言い得て妙ですね(笑)
こんど顔大きい人を誉める時に
言ってみたいです(^ ^)

地震のどさくさありますね

先日鉄道の歴史みたいなのでやっていました汽車に乗るとき靴を脱いで汽車に乗るから降りるとき履物がないという事態になったそうです
なるほどと思いました
文明開花は庶民にとってもいろんなことがあったのですね
楽しく読ませていただきました

☆みっちゃんさん

どうもありがとうございます(^-^)
大震災は小さいことから大きな出来事まで
さまざまな影響及ぼしました。
汽車も履き物を脱いで乗っていたんですね、
それは知りませんでした(^ ^)
日本の習慣も文明の発展とともに
だんだん変わっていったのですね。
そういうの知るのっておもしろいですよね~!

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ご訪問ありがとうございます(^-^)
 このブログは、
①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
④裁判傍聴、⑤日本酒など……という感じになっております。
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そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
このブログを含めてcopyrightは清水しゅーまいです。
 ご訪問のみなさまに幸あれ!
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