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「いだてん」大正アイドル富美子を黒島結菜演じる!

大河ドラマ『いだてん 東京オリムピック噺』
 第22回「ヴィーナスの誕生」脚本:宮藤官九郎

【真打ちになる!】
 大正10年(1921年)9月、東京上野の鈴本演芸場の席亭・鈴木孝一郎(中村育二)が引き立ててくれて、美濃部孝蔵(森山未來)は晴れて真打ちに…! 師匠に当たる六代目の金原亭馬生(きんげんてい・ばしょう)を、このドラマの落語指導担当である古今亭菊之丞が演じていました。1年ほど経って、今度は結婚の話が。相手は、清水りん(夏帆)。高田馬場の下宿屋の娘です。結婚したものの、孝蔵はモートル(賭け事)だチョーマイ(女郎買い)だと、遊んでばかり。どうなることやら。


【「お茶の水の名花」大正アイドルを黒島結菜演じる】
 さて、金栗四三(かなくり・しそう/中村勘九郎)のほうは。スポーツにかける情熱が伝わり、村田富江(黒島結菜)たち女子生徒から慕われて「パパ」と呼ばれるほどに。村田富江は、どうやら東京女子高等師範学校の附属高等女学校(現在のお茶の水女子大学附属高校)に存在した「お茶の水の名花」こと田村富美子という人がモデルのようです。フランス人テニス選手スザンヌ・ランランの写真を参考に、テニスペアの梶川久子とデザインしたウェアは、三越百貨店の日本橋本店で「田村・梶川式ユニフォーム」として販売されて注目の的になったのでした。ブロマイドも売れ、アイドルに! それにしても、実際に金栗四三との交流があったので、べつだん仮名にする必要性ない気がしました。

このドラマで二人は、岡山高等女学校(現在の岡山操山高校)に遠征してまだ無名の人見絹枝(菅原小春)とテニス対戦。当時、テニスは袴(はかま)をはいたままできるということで女子にもウケがよく、大流行していて人見もまたハマッていたのです。

右が人見絹枝です。
身長150cm未満が日本女性の平均だったこの時代に、170cmでした。
大河22IMG_0725

大正11年(1922年)11月、大日本同志会主催の全日本女子選手権大会が東京の戸山学校にて開催。東京朝日新聞社が後援。あの富美子の靴下脱ぎ事件が勃発します…!
後日、金栗先生に保護者からの非難殺到、依願免職の要求が。女子生徒達は金栗先生擁護の立て籠もりをしました。その時、金栗先生の放った言葉は…


 ドラマがもっと楽しくなる!史実の妙味☆彡
大河ファンのために(=^▽^=)/

【脱ぎっぷりに賛否両論】
 「お茶の水の名花」こと田村富美子は、大変優れたテニス選手でありアスリートでした。大正11年(1922年)5月、時事新報社主催の第2回東京女学生庭球大会(軟式)で同級生の梶川久子とともにダブルスに挑み、優勝。この頃から、富美子は新聞紙面に採り上げられるように。同年10月開催の同第3回大会でも梶川と組みました。出場者大幅増のため2部制になりましたが、富美子たちは第2部(3年生以上)で優勝。

そして、今回話題になった全日本女子選手権大会です。富美子は、50m走で7秒6、100m走で14秒6、300mメドレー・リレーで45秒4、400mリレーで59秒6の記録を打ち出し、どれも優勝したのでした! で、富美子はこの大会のためにスパイクを新調して臨んだのですが、「それがあまりにもフィットしていたんで」靴下を脱いで走った…というわけです。富美子はのちに語っています。
「この成績ならさぞ先生方も喜んでくださるだろうと思って登校したら、待っていたのはお小言よ。“あなたは昨日、靴下を脱いだそうじゃありませんか。女の子がそんなことでどうしますか。もっとつつましやかにしなさい”って。…そんな時代だったのよ」

 一方で、東京朝日新聞は、
「……多くは黒靴下をはいたが、中には彫刻の様な両足を冷たい風にさらして平気でいるものもある。全く大空の下に放たれた自然の歓喜そのものの姿ではないか……」
 と好意的に書き立てたのです。
富美子の活躍はまだありますが、続きは次回、ドラマ本編の様子を見て決めますね(^ ^)

  ~主な参考文献~
保田武宏『志ん生の昭和』(アスキー新書)
NHKテレビ『知恵泉』「道をひらいた女性たち オリンピックメダリスト 人見絹枝」
後藤光将『明治大学教養論集 第485号』「大正期における女性スポーツとメディア ――テニスプレーヤー田村富美子の偶像化――」
ホームページ:公益財団法人 日本テニス協会
 https://www.jta-tennis.or.jp/history/tabid/310/Default.aspx
ホームページ:文京ふるさと歴史館
 https://www.city.bunkyo.lg.jp/rekishikan/event/h27_1004.html



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コメント

ふ~~~む・・・

靴下を脱いだくらいでいろいろ言われる時代(゜∀゜)
100年前の人が突然タイムスリップしたら
『ここが日本か?』と思うかも(笑)
(景観とかは無視して)

この回のいだてんをチラッと見てまして
『菅原小春ちゃんってそんなに身長高いんかな?』と言ってたら
『誰?』と聞かれまして^^;
『あの独創的なダンスの女の子よ』と言うと
『あぁ、あの挑戦的な髪型の女の子な』って。
世界で活躍するには“個性”が大切なんですね~。
(またまた話が逸れまくり^^;)

☆つばきさん

どうもありがとうございます(^-^)
この100年でよくも悪くも
価値観もすっかり変わってきっと驚きですよね(^∇^)
おぉ、いだてんをチラッと見ましたか!
菅原小春って実はぼくは知りませんでした(^ ^ゞ
独創的なダンスをして挑戦的な髪形なのですか~
世界で活躍するには個性が大切だけど
日本の狭い社会で生活するだけですと
個性あると息苦しいかもしれませんね。
また菅原小春出るかなぁ、注目してみます!
次回の1923年は関東大震災が起きます、
もうちょっとで100周年なんですよね。
ドでかい大地震に備えておきたいものです。

人見絹枝さんがそんな大柄の方だったんですね

人見絹枝さんがそんな大柄の方だったんですねそんな展開がこれからますます面白そうですね
黒島さんはアシガールズの高校生の役をして走ることだけが得意の役でした
その時は
ちょっとひ弱な感じでしたがどんな風に走るのか楽しみですね

☆みっちゃんさん

どうもありがとうございます♪
人見絹枝さん、
当時としてはかなりの長身ですね。
異才を発揮できる環境も整って
この頃は幸福だったと思います。

アシガール黒島結菜さん
お嬢さま的な雰囲気と活発さを
合わせもっていて
とてもいい女優さんですね(=^▽^=)

No title

170センチもあったら、いまでさえ背の高い方に入りますよね。
当時だったら大女だったのかな。
袴をはいてテニスの後、脱ぎっぷりの話で
もっと大胆な事想像したら
靴下脱いだだけだったんですね^^;
それで色々言われる時代だったのですね。。。

☆ジュディままさん

どうもありがとうございます(^-^)
170センチ、そうとうな長身ですよね。
大女も大女、
男に見間違われること多かったようです。
そこでヘコまずにスポーツに道を見いだせたことは
人見絹枝にとって幸いでした!

靴下を脱いだだけで大事件になる
少々窮屈な時代だったようですが
自由に目覚める女性も少なからずいました(^ ^)

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ご訪問ありがとうございます(^-^)
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①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
④裁判傍聴、⑤日本酒など……という感じになっております。
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そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
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