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「いだてん」箱根駅伝/志ん生の演じ分けキツそう

大河ドラマ『いだてん 東京オリムピック噺』
 第19回「箱根駅伝」脚本:宮藤官九郎

【箱根駅伝始まる】
 金栗四三(かなくり・しそう/中村勘九郎)は、アメリカ横断4000km大駅伝レースの予選として、また、第7回オリンピック・ベルギーのアントワープ大会の予選も兼ねて、箱根駅伝を構想しました。四三自ら報知新聞社の協賛を得て、運営に当たることに!
大河19IMG_0616
こうして、時は大正9年(1920年)2月14日午後1時、第1回箱根駅伝がスタート。出場校は四三たちの東京高等師範学校(のちの東京教育大学~筑波大学)、明治大学、早稲田大学、慶応大学の4校。東京の有楽町から出て箱根山で折り返し、往復で全10区間の217kmを駅伝競走です。総合では東京高師がギリギリ明大を追い抜いてゴール、15時間5分16秒という記録でした。それまでマラソンに興味無かった、のちの体協第2代会長の岸清一(きし・せいいち/岩松了)まで涙するほどの感動のゴール…!

しかし、IOC(国際オリンピック委員会)会長のピエール・ド・クーベルタンは、オリンピック種目からマラソンを除外するという一報を寄越してきていたのです! 嘉納治五郎(かのう・じごろう/役所広司)マラソン継続を願う手紙を出したのでした。
今回のサゲ(オチ)「マラソンのないオリンピックなんて、
……………………………黒豆のないおせち料理みたいなもんです」


【志ん生の息子達を演じ分けるのはキツそう…!】
 このドラマではビートたけしの演じる古今亭志ん生(五代目ここんてい・しんしょう)、その若くて無名時代の頃の本名・美濃部孝蔵(みのべ・こうぞう)森山未來が演じてきました。
さらに今回、森山未來が、志ん生の長男・清(きよし)=金原亭馬生(十代目きんげんてい・ばしょう)次男・強次(きょうじ)=のちの古今亭志ん朝(三代目ここんてい・しんちょう)までも演じてました。一人三役で、親子・兄弟とは言え、だいぶ違う芸風の噺家さんたちなので、驚きましたね。

長男の金原亭馬生は、誠実で人望が篤く、地味ながら繊細で確かな芸と、奥ゆかしい生き様で親しまれました。落語協会副会長を務めますが、54歳の若さで亡くなります。
次男の古今亭志ん朝は、落語界のプリンスで、今でも「四天王」と呼ばれたりします(他の3名は、五代目の三遊亭圓楽・立川談志・春風亭柳朝または月の家圓鏡)。平成13年(2001年)に63歳で他界。艶やかな芸で今も多くのファンがおりCDなど出るたびに売れています。
対照的な兄弟なので、さすがに同じ俳優さんが演じるのは無理があるかも(笑)?


【志ん生の長男が生まれた頃】
 美濃部孝蔵は昭和3年(1928年)、38歳になる年に、3番目の子、長男の清をもうけました。当時の孝蔵は貧乏のドン底で、産婆さんに支払うはずの金が足りません。生まれた子をおなかに戻すわけにもいかないので、しかたなく鯛焼きを10個買ってきて、尾頭(おかしら)付きの鯛のつもりで手渡した…という伝説があります。

その頃の孝蔵は、落語界から仕事を干されており、慣れない子守りをし日々を過ごしたそうです。孝蔵は洋服地を作る工場に勤務したり、流しの納豆売りまでやりましたが、どれもほとんど続かなかったんです。しかし、不幸中の幸いで、妻・りんが働き者で洋食屋で働いたりクレヨンのペーパー巻きの内職などをしてくれて、かろうじて生活していました。その生活があまりに苦しく、5歳になったばかりの次女の喜美子を、早くから大活躍中の桂文楽(八代目かつら・ぶんらく)へ売る…という話も出たほどでした。

その後、なんとかかんとか落語界に復帰した孝蔵は、昭和4年(1929年)、一時的に金原亭馬生を名乗っています(もっとあとに正式に七代目として襲名)。孝蔵は噺家としてすでにかなりの腕前をもっていて、時には寄席を大いに沸かせたものの、どうもまだパッとせず。長いトンネルを脱け出せないでいました。
ところが、昭和7年(1932年)頃、業界の実力者である上野鈴本演芸場の支配人に見込まれ抜擢されたあたりから好転。フラ、つまり、その人にしか無い不思議なおかしさが輝きだしたのです。
名人と言われる人も、若い頃はかなりの苦労をしているものですね。

  ~主な参考文献~
結城昌治『志ん生一代』(P+D BOOKS)
柳家さん八&清水しゅーまい『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』(彩流社)



『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』
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清水しゅーまい


#大河ドラマ #いだてん #嘉納治五郎 #金栗四三 #田畑政治 #古今亭志ん生 #宮藤官九郎 #清水しゅーまい
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コメント

箱根駅伝

毎年楽しみにしています。
でもいつも早起きがたたって
途中で寝ちゃうのv-356
今年は珍しく全部見ましたv-221
でももう全部忘れてるv-399

☆ジュディままさん

どうもありがとうございます(^-^)
ジュディままさん
箱根駅伝、
今年は全部見たのですか~!
見るだけでもけっこう大変ですよね。
でももう全部忘れちゃいましたか(笑)
ルーム・ランナーで走りながら見るとか
一緒に運動してると忘れないかもw

森山未來くん

実力派とはいえ、3役は大変そう(゜∀゜)

たけしさんの滑舌が悪くて、ナレーションが聞き取れないという苦情を見たことがあります^^;

金栗四三はたしか昭和58年に亡くなっているんですよね?
最近のような気がします(笑)

☆つばきさん

いつもありがとうございます(^-^)
森山未來、
個性的な落語家ばかりの3役演じ分けなので
とてもすごいことです!
たけしの滑舌、想像以上に悪くて
大切なナレーションなのに
ほんとに聴き取りにくいですよ(笑)
金栗四三は調べたら確かに昭和58年、
92歳まで生きてました。
36年前のことです(^∇^)
大河ドラマの主人公としては
かなり最近と言えますね(^ ^)

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Author:清水しゅーまい
ご訪問ありがとうございます(^-^)
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①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
④裁判傍聴、⑤日本酒など……という感じになっております。
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そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
このブログを含めてcopyrightは清水しゅーまいです。
 ご訪問のみなさまに幸あれ!
  私にそのおすそ分けあれ…!!

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