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悶絶裸踊「サスペリア」/実話「フロントランナー」

 「世界3大ホラー映画」と称されるものがあって、『エクソシスト』(1973)・『オーメン』(1976)・『サスペリア』(1977)をそう呼ぶそうです。その『サスペリア』が新しく再構築され、上映されています。
 

脚本:デビッド・カイガニック
監督:ルカ・グァダニーノ(『君の名前で僕を呼んで』)
音楽:トム・ヨーク(レディオヘッドのヴォーカル&ギター)
原題『SUSPIRIA』
   2018イタリア&アメリカ作品 日本公開2019
 
【流血怒濤の裸踊り、圧巻ホラー】
 ドイツが東西に分断されていた1977年のベルリンが舞台。アメリカから来た女子スージー・バニヨン(ダコタ・ジョンソン)は、憧れていた舞踊団のオーディションを受け、見事合格します。女性ばかりの全寮制の舞踊団です。レッスンを受け始めますが、何かトラブルがあったらしく、ダンサーの1人が脱退。さらに、主演のダンサーが精神的に異常をきたし、思い切ってスージーが主役に立候補すると、その才能を見込まれていきなり抜擢されます。主演をとられたダンサーは行方不明に。まもなくスージーの本格的なレッスンが始まるんですが……、
 
なんと、スージーの超人的な舞踊が、退団した(実は監禁された)ダンサーに乗り移ります。通常の肉体で、超人の踊りを舞ったらどうなるか? 体は限界を超え、あらぬ方向によじれ、醜くゆがんでゆきます。これはすさまじい恐怖…! ものすごいです。
本番の舞台では、赤い縄を身にまとっただけの半裸の状態で異様な舞踊を披露。
さらに、クライマックスでは、カルトな地下空間で裸の狂乱演舞が繰り広げられ、骨は折れ血しぶきが上がり、とてもグロくて何だかもうとんでもないことに…!
   お奨め度  2・5
   (5点が満点 5傑作 4見る価値充分 3興味深い 2いま一つ 1駄作)
 
 

原作:マット・バイ『All the Truth is Out』
脚本:マット・バイ&ジェイ・カーソン
脚本・監督・製作:ジェイソン・ライトマン(『マイレージ、マイライフ』)
原題『The Front Runner』
   2018アメリカ作品 日本公開2019

主演:ヒュー・ジャックマン
  (『プリズナーズ』 『チャッピー』 『グレイテスト・ショーマン』)
 
【この30年で大変化したモラル&メディア】
 1988年のアメリカ大統領選挙でフロントランナー(最有力候補)と言われたゲイリー・ハートを巡る実話ドラマ『フロントランナー』も見てきました。
ゲイリー・ハート(ヒュー・ジャックマン)は、当時野党だった民主党の上院議員。政治に無関心な若年層にも認知を広げており、ジョン・F・ケネディの再来とまで言われました。さまざまな声に耳を傾け、新聞記者に好感をもたれ、ふつうは冴えないホテルで行なう出馬宣言を野山で敢行するなど、話題にことかきません。ところが、余計な話題も出てきてしまいます。
 
それは、不倫疑惑。当時は議員の半数が浮気をしてるなんて話もあったらしい時代なのですが、ゴシップ新聞の影響を軽視したハート議員は一気に窮地に追い込まれてしまいます。スキャンダルのせいでハートはもちろん、ハートの家族にまでマスコミが群がり、仲間のはずの選挙スタッフ(..シモンズ)との間にも亀裂が生じるあたりは見応えあります。報道の在り方に一石を投じるような内容。
しかし、今や不倫は絶対悪とされ、また、スキャンダル(炎上)が有名人でなくても降りかかるかもしれない世の中になり、作品のテーマに古さを感じました。当時すぐに映画化すればよかったのになぁ…と思える内容でした。
 
   お奨め度  2・5
   (5点が満点 5傑作 4見る価値充分 3興味深い 2いま一つ 1駄作)
 
今回はどちらも低いお奨め度にしてしまいましたが、『サスペリア』のほうは傑作だと評している新聞記者などもいるので、ホラーに興味のある人はひとまず見とくといいかも。
『フロントランナー』はこの30年間でのモラルやメディアの大変化や、スキャンダルで大きな才能が潰れてしまう怖さが実感される映画です。
 
 

 
 

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     清水しゅーまい


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コメント

No title

エクソシストとオーメンは印象深いけど
サスペリアってどんなんだっけかな?って思いながら読んで
うわ~なんだか面白そう~って観たくなったら
お薦め度は2.5なのね。
ホラーもグロイのも得意じゃないけど
しゅーまいさんのレビューで観たくなっちゃったよ

No title

☆ジュディままさん
どうもありがとうございます(^-^)
サスペリア、
すごく不気味で怖い映画でした…!
グロいのであまりお奨めする感じじゃないんですが
3大ホラー映画を制覇するには見逃せません(^ ^)

No title

血みどろ・・・とか
内臓が飛び散る・・・とか
(あ~書いてて気持ち悪くなってきました)
グロい系ホラーは絶対ムリなんですけど、
心理的にずんずんくるやつもムリ・・・。
怖い話は絶対嫌いで、
だからといって恋愛物とか
動物や子供を出しておけばいい・・・的なのも好みじゃない
メンドクサイかも(笑)

ぽちぽち☆☆

No title

☆つばきさん
ぽちぽちいつもありがとうございます♪
ホラー映画ぼくも好きじゃないのですけど
3大ホラー映画と言われているくらいだから
見ておこうと、思い切って行ってきました(^-^)
かなりグロくて、体がよじれる場面とか
どうやって撮影してるのか気になりました…!
つばきさんの好みは絞られているようですね(^ ^)
誘う時に手強いタイプですね(笑)

No title

あれスリラーは苦手かも
ナイス

No title

どちらも観る予定ですので
鑑賞出来たら拝読いたします(^^♪

No title

☆ぎいさん
ありがとうございます♪
ホラーは実はぼくもさほど好きじゃないんですが
3大ホラー映画という呼び名に惹かれて
見てきました(^-^)

No title

☆風森湛さん
ありがとうございます(^∇^)
おぉ、これから鑑賞ですか♪
特にサスペリアの批評を楽しみにしています~!

No title

こんにちは(^^♪

先ずは「フロントランナー」観てきました。
社会通念が変わってしまったので「何で?」と思う対応でギャップ感じました。
ホントに何で今更映画化したんでしょうね?
想像として、派手な作品が続いているヒュー・ジャックマンが
演技も出来る所を見せたくて選んだ脚本?と感じました。
TBさせてください♪

No title

☆風森湛さん
TBもどうもありがとうございます♪
だいぶ時代の違いを感じてしまいましたね~
ヒュー・ジャックマンの演技は楽しめましたね(^-^)

No title

伺うのが遅くなってすみません<(_ _)>
「サスペリア」見て来ました。
ネット配信の旧作を先に観て「恐くない!」って
分かってたのですが、ホントに恐くないホラーでした(笑)。
ダリオ・アルジェント監督の熱狂的なファンによって
伝説化したカルト映画といった印象です。
TBさせてください。

No title

☆風森湛さん
TBもどうもありがとうございます(^∇^)
旧作を見ているとまただいぶ
感覚が違うかもしれませんね~!
熱狂的なファンのいる監督だったのですね、
カルトなオカルト映画ですね(°∀°)

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清水しゅーまい

Author:清水しゅーまい
ご訪問ありがとうございます(^-^)
 このブログは、
①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
④裁判傍聴、⑤日本酒など……という感じになっております。
その他、本やテレビ、お気楽な話題に時事問題、
そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
このブログを含めてcopyrightは清水しゅーまいです。
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