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「いだてん」ラマーズ法!?/名人噺家・円喬登場!

大河ドラマ『いだてん 東京オリムピック噺』
 第2回「坊っちゃん」脚本:宮藤官九郎(くどう・かんくろう)
【金栗四三の誕生と嘉納治五郎の熊本赴任】

 時は明治24(1891)8月20日、かつての西南戦争の激戦地・熊本の田原坂(たばるざか)からほど近い玉名郡春富村にて、43歳の金栗信彦(田口トモロヲ)が子供をもうけ、四三(しそう)と名づけました。
ちょうどその頃、嘉納治五郎(かのう・じごろう/役所広司)も熊本にいました。第5高等中学校(のちの熊本大学)校長に就いたのです。
 
四三はひ弱で、満2歳まで夜泣きが続きます。5歳になっても少食で体が弱く、縁起をかついで嘉納治五郎の公開柔道を見に、熊本市の5高まで父と片道40kmの道を歩きました。本当は抱っこしてもらうつもりでしたが、すごい人垣で、かいま見るのがやっと。帰宅すると父は一家に「嘉納先生に抱っこば、してもろたけんもう大丈夫たい」と嘘をつき、そのことが四三の心に引っかかり続けるのでした。
 
 
【とつけむにゃあ、ラマーズ法!?】
 尋常小学校に入学した四三(子役:久野倫太郎)。学校まで遠く、駆けっこ通学で苦心します。しかしある時、兄嫁の出産現場で障子越しに「ひい、ひい、ふう!」という呼吸を聞き、開眼。呼吸法の独自研究を始め、規則的に2回ずつスッスッ~ハッハッ~と息をすると、苦しくないことに気づいたのでした…!
ラマーズ法と関係あるのかな…? だとしたら、四三はもちろん、当時の熊本の出産対応もそうとう先進的だったことになりますが。
 
明治34(1901)、高等小学校に進学した10歳の四三(子役:船元大馳朗)は、往復12kmを走って登下校。いだてんの片鱗を示します。「とつけむにゃあ(とんでもない)男だ」と仲間から言われました。
明治38(1905)、日露戦争勝利の年、四三(中村勘九郎)は中学校進学。寄宿舎生活で、週1回20kmを走って帰郷です。やがて、海軍兵学校を受験しました。が、幸か不幸か視力検査で落第!
 
「軍人さんは戦争になったらお国のために戦わにゃいかん。ばってん、戦争にならにゃ手柄も立てられんで出世は難しか。どっちにしたっちゃ、(将来の)奥様は報われんもんね」
 と、主治医の娘・春野スヤ(綾瀬はるか)に慰められました。
 
 
【妥協しない名人噺家・円喬登場!
 今回、寄席の場面では、橘家円喬(たちばなや・えんきょう/松尾スズキ)が「付き馬」を演じてました。
明治時代には、大名人の三遊亭円朝(さんゆうてい・えんちょう)という噺家がいて、この人の口演は速記本にもなり、文学の世界などの言文一致体にも強く影響したほどです。
残念ながら、ビートたけし演じる五代目・古今亭志ん生(ここんてい・しんしょう)は、円朝の生前はまだ子供でした。
 
志ん生は20歳前頃に、橘家円喬に弟子入りしようとして、理由は分かりませんがどうやら断わられたらしいです。で、志ん生は円朝の弟子の二代目・三遊亭小円朝(こえんちょう)の弟子になるのですが、芸の目標としては、橘家円喬を目指していました。円喬は鋭く本格的な芸で、人によっては大名人・円朝よりも、円喬のほうが上だと評価していたようです。
 
円喬は噺はうまいものの、人柄が悪かったそうです。非常に自信家で他人と妥協をせず、ひとの嫌がることをやったらしい。嫌いな噺家がトリをとる時に、その直前に高座に上がって得意な噺で客を存分に惹きつけ、トリをやりにくくする……なんてふうに。
 
その円喬は30代半ばの頃にはすでに名人と呼ばれ、47歳で亡くなっています。この時、志ん生22歳。若かったのですが、円喬の噺をそうとう聴いて影響を受けています。志ん生の中で円喬は名人であり続けたようで、しかも自分が若かった頃の記憶が強化され、実像以上に円喬を崇拝していたのではないかとも思われます。越すに越されぬ大名人だったんでしょう。
 
 
今回のサゲ(落ち)
「こちとらも付き馬(金を取り立てる若い衆)から逃げてイヤイヤ走った挙げ句、生涯の師匠に出会えた(寄席に逃げ込んだ)んですから、たまにはスポーツも悪くねぇもんです」
 
  ~主な参考文献~
結城昌治『志ん生一代』(P+D BOOKS)
 
 

 
 

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     清水しゅーまい


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コメント

No title

あら?
あっという間に勘九郎になるんですね
大河って1ヶ月くらい子役で引っ張ってたような記憶が・・・。
金栗四三ってお父様が43のときの子供だから
四三になったんですか?
いろいろ調べたけど、それは初耳でした。

身近なトシヨリ(うちの母のこと)にはクドカンワールドは付いていけないそうです(笑)

ぽちぽち☆☆

No title

見てましたよ。おばさんの出産にヒント得たのですよね。金栗四三の話しですね。ナイス

No title

あ、再放送も見逃してます
やっぱり大河ドラマに縁が無いかなぁ

No title

☆つばきさん
ぽちぽちどうもありがとうございます(^-^)
近頃の大河は
子役の期間が短い傾向あるように思います(^ ^)
それにしても
実質30分くらいで子役終了というのは
珍しいかも。
金栗四三の名前の由来、ドラマの中で
43歳の時の子だからと言ってましたよ(^∇^)

このたびのくどかんワールド、
昭和と明治と大正を行ったり来たりで
目まぐるしいので
お母さんには分かりづらいのでしょうね^ ^
視聴率も苦戦しているようで
もっと見る人ふえてほしいです~!

No title

☆ぎいさん
ナイスどうもありがとうございます(^-^)
出産にヒントを得ていだてん呼吸法を
編み出すってのは
面白かったですね(=^▽^=)

No title

☆ジュディままさん
あら、見逃しちゃいましたか…!
もっと告知しておけばよかったです(^ ^;)
もし日曜午後8時からゆとりありましたら
ぜひ1度ご覧になってみてください(=^▽^=)

No title

こんにちは(^^♪
まさかのラマーズ法からのヒントとは(笑)。
しかし、勘九郎さんのふんどし水浴びは
「銀魂」の近藤を彷彿とさせらて仕方ありませんでした(爆爆!)
オール☆ラン

No title

追伸

落語の歴史に関しては流石にお詳しい!勉強になります♪

No title

☆風森湛さん
オール☆ランどうもありがとうございます(^-^)
あの時代にラマーズ法らしきものが出るとは
意外な展開でしたね(^ ^)
ふんどし水浴び、つらそうでした(笑)
銀魂でもそんな光景あるんですか
今度見てみたいです(^∇^)
落語についても まだまだ勉強中です(^ ^ゞ

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清水しゅーまい

Author:清水しゅーまい
ご訪問ありがとうございます(^-^)
 このブログは、
①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
④裁判傍聴、⑤日本酒など……という感じになっております。
その他、本やテレビ、お気楽な話題に時事問題、
そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
このブログを含めてcopyrightは清水しゅーまいです。
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