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「西郷」西郷びいき/ナポレオン戦術に期待/新日本

大河ドラマ『西郷どん』
 最終回「敬天愛人」原作:林真理子/脚本:中園ミホ
【日本の内戦、終わる】
 時は明治10(1877)西郷隆盛(鈴木亮平)は数え年51歳。
8月17日、西郷は、戦闘不能となった菊次郎(今井悠貴)や投降を決めた者達を延岡(宮崎県)に残し、薩摩へと戻っていきました。「一日西郷に接すれば一日の愛が生じ、三日接すれば三日の愛が生じる。親愛の情は日々募りもはや去ることはできない。ただただ生死をともにしたいのだ」
これは、福沢諭吉の再従弟(またいとこ)でもある中津隊隊長・増田宋太郎が部下に語った言葉です。増田はまもなく戦闘により28歳で散りました。
 
14日間、計450kmも山道を歩きに歩いて薩摩の城山(しろやま)に到着しました。山から平地に降り奪還を試みましたが、戦力差はいかんともしがたく、城山に潜伏。。。残った仲間は総員合わせても372名です。
 
その頃、明治政府の内務卿・大久保利通(瑛太)は東京・上野にて、
「日本の産業発展は、博覧会の成功にかかっておる」と、戦争とは距離を置いていましたが…。「日本から戦そのものが無くなります」と語る大久保。しかし、薩摩からの電信に動揺し、演説がしどろもどろに。。。
西郷は「こん国から戦を無くすためにも、おいは死なねばならんとじゃ」
 
9月24日早朝4時、政府軍が総攻撃。。。
西郷の最期の言葉は、「もう、ここらでよか」
いつも西田敏行が西郷菊次郎として語っていた言葉(今宵はここらでよかろうかい)とほぼ同じでしたね…! いちおう史実でもそうなっています。洒落た幕切れでした!
 
 



 ドラマがもっと楽しくなる!史実の妙味☆彡
大河ファンのために(=^^=)
【西郷びいきの人々】
 西南戦争が始まる頃、西郷隆盛を守ろうとして、一人の人物が奔走していました。なんと、あの福沢諭吉です。福沢は、西郷に発言の機会を与えるべきだとする建白書を京都の役所に提出しようと動いていました。が、状況はすでに臨戦態勢となっており、時間がかかっているうちに「征討令」が出てしまったのでした。それでも福沢はあきらめずに、一時休戦をして臨時裁判を開くべきだという主旨の建白書を出しています。
 
また、勝海舟は開戦の一報を聞いた時、
「西郷が勝つ。新政府はもう一度やり直しだ」
 と言ったそうです。
 
 
 2月半ばに始まった西南戦争は、3月頃の段階では混迷を極めていました。国家財政が急速に悪化しつつあり、明治政府の瓦解の恐れもなくはありませんでした。4月16日、英国公使ハリー・パークスは、陸軍卿代理・西郷従道を招き、西郷隆盛たちの海外亡命によって戦争を終わらせる案を提示しています。従道は、
「そのような機会を与えても、兄は利用しないでしょう。恐らくは死刑執行人によらず、別の方法で最期を遂げると思います」という主旨を伝えたらしいです。
 
そして、5月頃になると、西郷軍不利が動かしがたくなってきました。そこで世間は西郷の処罰を巡って様々にうわさし合いました。
あの五代友厚(ごだい・ともあつ)の書いた手紙によると、西郷と桐野利秋(人斬り中村半次郎)は捕縛される決心で、それはセントヘレナ島に流され復活を目論んだナポレオンの戦略を参考にしているのではないか…云々(うんぬん)とのうわさがあったそうです。
 
 
【新たなる日本の目標が定まる!】
 西南戦争で明治政府軍が勝利したことにより、数奇なことですが、西郷が全力を注いだ「廃藩」が形を成してきました。各地に大名が割拠する状況から、明治政府の役人が地方に行って統治する中央集権が軌道に乗ったのです。同時に、武力による抵抗がほぼ無理になり、反政府運動は、自由民権運動として言論での対決に場を移しました。
さらに、次の国家目標として、憲法制定と国会開設が浮かび上がってきたのです。日本は近代国家のレールを、かなり無理しながらも着実に進み始めたのでした…!
 
明治22(1889)2月11日、大日本帝国憲法が発布され、戊辰戦争時に朝敵とされた人々とともに西郷隆盛も特赦され、名誉を回復するに至っています。
 
  ~主な参考文献~
家近良樹『西郷隆盛』(ミネルヴァ書房)p.507
北康利『命もいらず名もいらず 西郷隆盛』(WAC文庫)p.337352
半藤一利『幕末史』(新潮文庫)p.483
 
 
今年は西郷と大久保の友情物語などから始まって、ヒー様こと一橋(徳川)慶喜が登場し軟派な路線を進んできたと思っていたら、御一新(維新)でものすごく硬派に変わり、まさに幕末維新を体現するような変転する大河ドラマでした。これが坂本龍馬とかですと大政奉還を目指してその成就と同時に人生も終わる…というふうに分かりやすい部分があるけど、本当に西郷どんの一生は変化に激しくて、テーマが難しかった気もします。が、一気に日本の激動を見て知れて得したような気もします。
 
この1年間、読んでくださり
あいがとさげもした(=^^=)
 
 

 
 

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     清水しゅーまい


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コメント

No title

本当おっしゃる通り武力による闘争が終わりを告げ自由民権運動につながっていくですよねそういう意味でも意義ぶかいこの戦いですね。
判官贔屓と言うのでしょうか敗れた者に対する愛と言うのは西郷さんも感じますよね
私は鹿児島に行った時に西郷さんの今だに生きてるよにみんなが慕っているのを感じて驚きました
御三家の尾張名古屋の徳川様の事とまた全然違いますよね
都会と郷土愛の強い地方と言う違いもあるかもしれませんが鹿児島の人々の西郷さんに対する愛情みたいなものほんとに感じますね
1年間ありがとうございましたほんとに楽しい記事を読ませていただきました
ナイス

No title

面白かったですね
シューマイさアもおやっとさあでした

No title

最終回でしたね。見てました
ナイス

No title

☆みっちゃんさん
ナイスどうもありがとうございます(^-^)
多くの血が流れた代わりに
言論の世の中になって時代が進歩しました
西郷さん、負けてしまったけど
今も慕われて、人々の心情の細やかさを感じさせられますね。
いつも読んでくださりコメントも戴いて
大変感謝しております(=^▽^=)

No title

☆千葉っ子 しんちゃんさん
大河を見終わって今年もとうとう終わりだなぁと
感慨深いです。
千葉っ子 しんちゃんさぁもおやっとさぁでした、
あいがとさげもす(=^▽^=)

No title

☆ぎいさん
いつもありがとうございます(^-^)
西郷どん、討ち死にしてしまいましたが
最期まで見応えありましたね~!

No title

(薩摩の芋侍(やっせんぼ)が憑依して)

こんばんはでごわす。

おい(俺)も、12/18にガンプラ「ザク・キャノン・
テストタイプ」を作りながら、『西“ニャン”戦争』
『敬天愛人』を「薩摩隼人」の如く観たでごわす。

じゃっどん、海音寺潮五郎『西郷隆盛』や司馬遼太郎
『翔ぶが如く』は読んでおらず、精進が足りんでごわす。

「未だだ!未だ終わらんよ!」by クアトロ=バジーナ

https://www.youtube.com/watch?v=K0d_mZQdfpw

事後報告になり申(も)すが、老いの記事で、勝手にTB
したので、お手すきの折にご覧いただけると、幸いでごわす。

今宵はここらでよかろかい。
清水どん、Ozzどん!
ちぇすと~!! 気晴れ~~~!!!

Spiritualやね~~~♪♪♪♪♪♪♪♪♪

No title

☆Ozz☆にゃんさん
ニャイス!とTBもどうもありがとうございます(^-^)
薩摩隼人のごとく観ましたか~!
西郷どんの最期、壮絶でしたね!
実はおいも
小説はあまり読んだことありもはんです(笑)
精進したいです~
あいがとさげもした(=^▽^=)

No title

一年間 西郷どんのお話し有難うございました。
来年の話は歴史ものじゃないのでこちらでは
どうなるのでしょう。

No title

☆アノマロカリスさん
どうもあいがとさげもす(=^▽^=)
来年はまだ分かりませんが
舞台になっているその時代の世相についてでも
書いてみようと思っています(^ ^)

No title

今年も勉強させていただきありがとうございました。<(_ _)>

意外と(こら!)良いエンディングでした。
テーマ曲の流れる間の回想シーンが
西郷どんと大久保トッシーのみでほんに良かごて(何語か!?)

おっしゃる通り、明治維新を為した重要人物が
明治政府に反旗を翻した物語なので変節したようにも
見えなくもなくもない?
大久保トッシー亡き後、ドンドンドンドンC州勢に牛耳られ
今日の日本政府になりましたとさ(笑えんわ!(;^_^A)
オール☆チェスト\(^o^)/

一年間、大河記事の更新おやっとさあでございもした(^^♪

No title

☆風森湛さん
オール☆チェストいつもありがとうございます♪
こちらこそ、いつもコメント戴きまして
大変感謝しております(^-^)

なにしろ西南戦争なので
悲惨さばかりが強調される
散々な最期になるんじゃないかと心配でしたが
テーマ曲と回想が入って
趣のある締めくくりになっていましたね(=^▽^=)

本当に、西郷と大久保とで殺し合ったような結果になってしまい
長州の天下になっちゃいました。
それでも
伊藤博文はよかったと思いますけどね(^ ^)
菅直人の自称「奇兵隊内閣」は最悪でしたが
今の岸~安倍の長州政権はいちおうだいぶまともだと思います、
ただ、隣人の方々がひどいので…(笑)

今年も1年間の大河視聴おやっとさぁです!

No title

こんにちは、お久しぶりです。
今年の大河ドラマが終わりましたか。通常は49、とか50回までやるんですが、今年はなぜ回が少ないのですか?幕末、明治期のお話はどうも興味が涌かなくてあまり観ていなかったのでよく分かりませんが。ただ、日曜日の夜は家族がNHKつけている率が多いので、奄美編とか、岩倉とのからみの部分は視聴しました。歴史だけに限らず、今のドラマは製作に世論の『制約』が多い中、ご苦労が多いかと思います。4年位前に林真理子さんにある機会でお会いしたことがありましたが、「いろいろと叩かれますから」とおっしゃっていたのが印象に残っております。
小生、今はベトナム南部に『島流し』されております。西郷でいう奄美編ですかね(笑)。そんなに悪いものではありませんね。では、文章を楽しみにしております。

No title

☆kazunnさん
おぉ、ベトナムからですか!
どうもありがとうございます(=^▽^=)
とてもいい島流しじゃないですか(笑)

今年からの大河は、働き方改革の一環として
制作話数を減らしたそうですよ。
どの程度の効果があるのか疑問ですけども。
幕末維新期のドラマはテーマが難しくて
視聴についていくのも大変です。

林真理子さんにお会いしたんですか~!
それは貴重な機会に巡り会いましたね。
本当に、今は世論の圧力が大きいですよね。
言論の自由、発信の手軽さが進んだ結果だと思います。
それを政治の強権化とか言論弾圧だとか
カン違いしている人がけっこう多いのが不思議です。

島流しライフ、満喫してきてくださいw
そのうち土産話よろしくです(^-^)

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清水しゅーまい

Author:清水しゅーまい
ご訪問ありがとうございます(^-^)
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①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
④裁判傍聴、⑤日本酒など……という感じになっております。
その他、本やテレビ、お気楽な話題に時事問題、
そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
このブログを含めてcopyrightは清水しゅーまいです。
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