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痛快文学バイオレンス映画「響」ペンの力&暴力で活

 15才の高校生・響(ひびき)が芥川賞・直木賞に一人で同時ノミネートされ脚光を浴びつつ、
大人達を相手に暴れ回る痛快映画『響 ‐HIBIKI‐』を見てきましたよ…! 2017年マンガ大賞受賞作品が原作です。
 

原作:柳本光晴(やなもと・みつはる)
まんが「響 ~小説家になる方法~」(小学館「ビッグコミックスペリオール」連載中)
脚本:西田征史
監督:月川翔(『君の膵臓をたべたい』『センセイ君主』)
音楽:伊藤ゴロー
アクションコーディネーター:吉田浩之
スーパーバイザー:秋元康
   2018日本作品

【主な登場人物/キャスト】
鮎喰響(あくい・ひびき)/平手友梨奈(欅坂46)映画初出演にして初主演
響の幼なじみ・椿涼太郎/板垣瑞生
高校文芸部で響の友人になる凛夏(リカ)/アヤカ・ウィルソン
世界的人気作家・祖父江秋人/吉田栄作
響と「木蓮新人賞」同時受賞者となる田中康平/柳楽優弥
芥川賞作家・鬼島仁/北村有起哉
文芸誌「木蓮」編集者・花井ふみ/北川景子
文芸誌「木蓮」編集長/高嶋政伸
スクープを狙う週刊誌記者/野間口徹
芥川賞を目指し苦節十年の売れない作家・山本春平/小栗旬
山本を担当する編集者/小松和重
 
 
【天才少女がペンの力&暴力で文学界に活を入れる!】
 文芸誌「木蓮」の編集部に応募作が入った一つの封筒が…。中を見ると、今時珍しく直筆だったり連絡先さえ書いてなかったりで、応募要項を満たしてないとして廃棄箱に。
ふとそれを開けて見た編集者・花井ふみ(北川景子)は、作品の力に圧倒され、一気に読んでしまいます。
「私はこの人と会うために編集者になったのかも…」とまで。。。
 
その頃、高校生になったばかりの15才の鮎喰響(あくい・ひびき/平手友梨奈)は、文芸部に乗り込んでいました。イキがっている男子先輩部員の指を折ったあと、部長の凛夏(リカ/アヤカ・ウィルソン)によって並べられた左右の本棚を見分(けんぶん)右の本棚は面白い作品で、左の本棚が「ゴミ」だと見抜きます。響はその分類におおむね納得するも、1冊だけ、面白い本棚から「ゴミ」に移しました。凛夏が面白い本棚に戻すと、響はまたゴミのほうへ。何度もやりとりしているうちに、響はついに本棚をぶっ倒してしまいます。
 
どうもアスペルガー症候群のような感じの響ですが、高校文芸部どころか、文学界、そして日本全国をも揺るがす作品をすでに書き終えており、愚かな大人達をバイオレンスの渦に巻き込んでゆくのでした…!
 
   お奨め度  4
   (5点が満点 5傑作 4見る価値充分 3興味深い 2いま一つ 1駄作)
 
【本当にあった芥川賞・直木賞の一人同時ノミネート…!】
 響はペンの力が天才的なうえに様々な(愚かな)大人に暴力を振るい、自分を押し通してゆきます。その自信に満ちたバイオレンスが、かなり痛快で面白かったです。若い視聴者は共感できるかも。
一方で、親の七光でベスト・セラーを出せたけども響にはまったくかなわない凛夏や、特に、芥川賞を目指し苦節十年のあまり売れない作家・山本春平(小栗旬)が味わい深い演技を見せており、そっちのほうに共感してしまいました。
 
ところで、芥川賞と直木賞に一人で同時ノミネートなんて本当にありえるのかなぁ…と映画見てる時に不思議に思っていたら途中で「60年振りの快挙!」というせりふがあったので、ネットで調べたところ、どうやら39(1958年の上半期)芥川賞・直木賞で北川荘平(きたがわ・そうへい)という当時27歳の作家が「水の壁」という作品で同時ノミネートされたらしいです。確かに、ちょうど60年前のことです。
しかし、その時は、芥川賞が大江健三郎、直木賞が山崎豊子(他にもう1名)と、重量級作家がそれぞれ受賞し北川荘平は受賞を逃しその後も受賞できなかったそうです。
 
すごいのはあの剣豪小説家の柴田錬三郎で、25(1951年の上半期)芥川賞・直木賞に「デスマスク」が同時ノミネートされるものの落選し、そのあとの26(同年の下半期)芥川賞・直木賞に「イエスの裔(すえ)」がこれまた同時ノミネートされて、直木賞のみ受賞(当時34)したとのことです(調べると他にもいるかも)
いずれにしても、芥川賞・直木賞の一人同時受賞にまで至った例は今のところは無い、ってことになります。
しかし若い作家志望の方は一人同時ノミネート~両賞受賞を目指すくらいの野望をもってもいいかもしれませんね! 本物の作家が出てきた時にそれは充分実現するはずです。
 
この映画を見れば、そんな勇気も沸いてきます!
 
 

 
 

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     清水しゅーまい


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コメント

No title

予告で面白そう~って思って気になってます。
あんまり邦画見ないんだけど、予告のインパクト大でした
お薦め度4なら見る価値ありですね
でも多分邦画見るとしたらコーヒーが冷める前にとかいう泣けちゃう奴
一番見たいのはブレスなんですけど

No title

☆ジュディままさん
どうもありがとうございます(^-^)
この映画、
文学がテーマなのに
暴力で女子がゴリゴリ押してくるのが
面白かったです(笑)
コーヒーのやつ、ぼくも見たいです(=^▽^=)
ブレスは知りませんでした、
チェックしてみます~!

No title

みたいですね。映画は好き
です。ナイス

No title

☆ぎいさん
ありがとうございます♪
映画見ると気分転換になりますよね(=^▽^=)

No title

こんばんは。
この映画は原作漫画の表紙を見たくらいなのですが主人公、大人しそうに見えて結構派手な行動に出るんですね(^◇^;)
そういえば予告で本棚倒してるシーンあったな…笑

No title

本当に良いものの定義

賞の本質は
その時売れるもの
意外のなにものでもないが

長い年月を経て
さらに評価されるものは
リアルタイムでは例外なく酷評ですね
歴史がそれを証明していますし
ノミネートされるが受賞はしない
ってのは
まさにそういうことでしょう

No title

☆アキスズさん
どうもありがとうございます(^-^)
地味な外見の主人公ですが
暴れ回ってました(笑)
しかも傷害事件が多いのが笑えます(°∀°;

No title

☆不思議な泡さん
やはり手始めに売れないと
難しいですね(^ ^;)

長く経って評価されるものは
初めのうちは酷評ですか…

賛否分かれたり
議論を呼ぶような作品が
生き残りそうな気はします。

No title

芥川賞も直木賞もなるほどと思うような作品は少ないですよね私たち一般ピープルが?を山ほど並べた位の作品が特に芥川賞の場合は見かけられますよね
文学っていうのは訴える力が大事だけれども人の心を豊かにするってことも1番の目的じゃないかなぁそういう意味じゃぁこの2つの賞ってどうかなぁと思う時があります
そういうところに切り込むのかなあと思ったけどそうでもないんですね、しゅうまいさんの評価が良いので読んでみたいな
いや映画を見ることにしようかな
ナイス

No title

☆みっちゃんさん
ナイスどうもありがとうございます(^-^)
そうですね、
芥川賞の場合は特に新鋭作家の作品が多いので
風変わりなものが受賞する時もありますね。
あと、芥川賞も直木賞も
授賞すべき時機がズレること多いような気もしますね。
代わりの本屋大賞などが注目される要因ですね~。
この映画は、アクション重視の作品で
ちょっと予想されているのと違う、
意外性があるかもしれません(^ ^)

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清水しゅーまい

Author:清水しゅーまい
ご訪問ありがとうございます(^-^)
 このブログは、
①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
④裁判傍聴、⑤日本酒など……という感じになっております。
その他、本やテレビ、お気楽な話題に時事問題、
そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
このブログを含めてcopyrightは清水しゅーまいです。
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