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「西郷どん」薩長同盟/ついに「開国」国策一本化!

大河ドラマ『西郷どん』
 第32回「薩長同盟」原作:林真理子/脚本:中園ミホ
【日本に目覚める…!】
 時は慶応元年(1865)西郷吉之助(隆盛/鈴木亮平)は数え年39歳。
一橋慶喜(松田翔太)の少々強引な政略によって、長州再征伐の詔(みことのり)が下されてしまいました。が、大久保一蔵(のちの利通/瑛太)はなにふりかまわず「非義の(大義の無い)勅命は勅命にあらず」という文書を書き上げ、長州再征伐は間違っている…との主張を広めたのでした…! 帝を帝とも思わぬ大胆な主張…、さすが大久保です。
 
そして、いわゆる薩長同盟を結ぶ場面。慶応2年(1866)1月。遅れてやって来た坂本龍馬の一喝でようやく吉之助と桂小五郎(のちの木戸孝允)が目を覚ます…という有名な流れを採らず、写真を使った独自のストーリーになっていました。エゲレスに留学中の人々の写真です。それには、薩摩も長州も無く、みな一緒に1枚の写真におさまっているのでした。みな助け合い、勉学を続けているとのこと。日本人の誕生です!
 
薩摩は吉之助と大久保、家老の小松帯刀(たてわき/町田啓太)、同じく桂久武(ひさたけ/井戸田潤)、長州は桂小五郎(玉山鉄二)伊藤俊輔(のちの博文/浜野謙太)
そしてシェイク・ハンドを推奨する坂本龍馬(小栗旬)! みながっちりと手を結んだのでした!
 
 



 ドラマがもっと楽しくなる!史実の妙味☆彡
大河ファンのために(=^^=)
【長州再征伐の阻止に大活躍した大久保…!】
 慶応元年(1865)9月、大久保一蔵(のちの利通)中川宮の邸宅に押しかけ、長州再征伐を阻止するために、諸侯を京都に招集して「公論」で問題を解決すべき…と主張しました。同意しない中川宮に対し、非常にしつこくねばり強く意見を申し立て、とうとう関白あての直書(じきしょ)を書かせてしまいました。速攻で今度は関白・二条斉敬(なりゆき)の邸宅に乗り込み、同じように堂々たる正論を述べ続け、ついに関白の心をも動かします。この執念、常人離れした根気強さこそ、大久保の真骨頂なのです…!
 
9月21日、内裏(だいり)に参上した関白は、長州再征伐についての再考を提案。しかし、これまた押しの強い一橋慶喜が大反対。結局、慶喜が孝明帝から長州再征伐の勅許を得ることに成功したのでした。
大久保は「恐れ入りたてまつります…」と、にわかにおとなしくなりました。が、それもつかの間、「非義の勅命は勅命ではない」、従うことなんかない、と自分達に都合のいいことを言い始めたのです。
 
 
【ついに「開国」に国策が一本化した…!】
 前回書き記したように、長州再征伐が勅許を得る少しまえ9月16日、英・仏・蘭・米4カ国連合艦隊9隻が兵庫沖にやって来ていました。徳川家茂(いえもち20)はあまりのドタバタに嫌気がさしたらしく、にわかに将軍を辞めたいと言い出し、10月3日、朝廷に辞表を提出。夜、一橋慶喜がなんとか説得に成功し、辞表撤回です。
 
翌4日になると、朝廷の会議にて、薩摩藩代表(家老)の内田政風からの意見のようなのですが、「薩摩藩の兵をつけて使者(大原重徳)を派遣し、兵庫で異国と交渉する」という話が出て、一時はそれで決まりました。これはたいへん意味深いことで、徳川幕府から外交権を奪取し、徳川を一大名にしてしまえ…という謀議だったようです(帝を主権者とする王政復古)しかし、さすが慶喜、薩摩の動きを阻止しました。その一方で、慶喜は自らの豪腕で、開港の条約勅許を得ようとしたのです。慶喜は、なんと孝明帝をも脅しました…!
 
「なおも攘夷などとの空想にふけりますれば、はなはだ恐れ入る次第ですが、天子をも外夷(異国人)はなで殺しにするでしょう。日本全国は焦土と化すでしょう」
 などと脅迫…! 深夜まで会議を続けて、さらに翌5日には在京諸藩士35人の意見聴取を行ない、条約許容派が大多数なのを確認。再び夜まで会議し、帝や公家衆を脅し、疲れさせ、ついに条約勅許を勝ち取ってしまったのでした!
この時こそ、攘夷が一応の終わりを迎え、日本開国で意見が一致した時なのです…!
 
安政5年(1858)からの7年間、日本国中を揺り動かした条約勅許問題。
吉之助や大久保は、なんだかんだで条約勅許を成し遂げた慶喜を「あなどりがたきおかた」と表現し、大いに警戒するようになったのでした。
開国で一つにまとまって日本は団結する…と思いきや、古く巨大な徳川幕府を倒す(少なくとも京を掌握している一橋慶喜・会津藩・桑名藩は倒す)、つまり内戦の方向へと向かってゆきます。「あなどりがたきおかた」を倒すため、いわゆる薩長同盟(薩長連合、薩長盟約)が必然…だったのかどうかは分かりませんが、とても有力な選択肢だったのでした。
 
  ~主な参考文献~
家近良樹『西郷隆盛』(ミネルヴァ書房)p.167~、163166169
北康利『命もいらず名もいらず 西郷隆盛』(WAC文庫)p.212
半藤一利『幕末史』(新潮文庫)p.218~、233
 

 
 

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     清水しゅーまい


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コメント

No title

こんばんは。
長州ファイブの写真が鍵になるとは、なかなか良い展開でした。
長州藩士、薩摩藩士の組めん!と桂さん、西郷さんに詰め寄るところも
熱かったですね。

No title

☆ハニー先輩さん
長州ファイブのことよく知らないのであの写真だとは
分かりませんでした(^ ^)
とてもおもしろい趣向でしたね!

No title

録画を居眠りしながら見てるだけになってしまってます!(>_<)°
長州ファイブの写真が出て来た記憶がありませへん!(;゚д゚)アワワワワ!
映画の「長州ファイブ」主演が松田龍平だったな~。
ヒー様の兄ちゃんだな~(笑)。
大河ではなくて恐縮ですが、映画「長州ファイブ」のTBさせてください。

No title

☆風森湛さん
ナイスとTBもどうもありがとうございます(^-^)
長州ファイブはぼくはよく知らないので
写真の場面を見ても全然気づきませんでした(^ ^)
これからTB記事を拝見にうかがいますね♪

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清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
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