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「西郷どん」床の間を枕に寝転んだ龍馬、そして褌

大河ドラマ『西郷どん』
 第31回「龍馬との約束」原作:林真理子/脚本:中園ミホ
【日本の雨漏りを直す! ~ 龍馬、大久保との友情】
 時は慶応元年(1865)西郷吉之助(隆盛/鈴木亮平)は数え年39歳。
坂本龍馬(小栗旬)が薩摩にやって来ました! 海軍操練所が取り潰され、脱藩した土佐に帰るわけにもいかず、「買()うてくれんかよ、このわしを」と。さっそく西郷家に招待です。雨漏りしている西郷家。まわりの家が雨漏りしているのに自分だけ立派な家に住むこつはできんち、それよりも人を助ける…。龍馬はその話を聴き、「まっことえぇ男じゃのう!」
 
そして、西郷家と雨漏りとくれば、よく出てくるこのエピソード。ちょっと状況が変えられてましたが。(もとは、妻の糸さんが雨漏りの修繕を頼んだ時に、これに近い話が出てきて龍馬が隣室で聞いているという状況です)
「坂本さぁ、おいは雨漏りを直したかぁ」「いま直しゆうろうが」「いや、日本の雨漏りだ。日本は今、異国っちゅう雨にさらされちょっ。じゃっどん、幕府は諸藩の力を弱らせ、己の権威を守ることだけに躍起になっちょっ。いつ戦が起こるとも分からんせいで、…民まで苦しめられちょっ」
 
その頃、一橋慶喜(松田翔太)再びの長州攻めを計画していましたが。。。薩摩の国父である島津久光(青木崇高)は、吉之助や大久保一蔵(のちの利通/瑛太)の説得を受けて「動かざること桜島のごとしじゃ」 そして、長州の桂小五郎(玉山鉄二)には龍馬が渡りをつけ、ついに薩長の顔合わせが実現しつつあったのですが…!
 
吉之助は大久保からの長州攻めに関する火急の知らせで、京都へ直行、その結果、桂との対面(下関)をすっぽかすことに…! あの龍馬が怒りましたが、その代わり大久保が…。
「どげんしてでん、桂殿に会うんじゃろ。…吉之助さぁは一度決めたら、どげんしてでんやり遂げる。…天が味方せん時は、おいが味方してやる!」
 



 ドラマがもっと楽しくなる!史実の妙味☆彡
大河ファンのために(=^^=)
【吉之助と龍馬、つかのまの平穏の時】
 坂本龍馬が鹿児島に来て西郷家に泊まったのは、慶応元年(1865)5月のことです。
 西郷家の使用人・熊吉が語ったという話が残っていて、「坂本さんは行儀の悪い人で、床の間の縁を枕に寝転んで『資治通鑑(しじつがん)』という(北宋の司馬光が書いた)歴史書を読んでいて、『西郷さん、ここのところは何という意味ですか?』と本をつき出して訊かれた…」とのことです。それに対し、吉之助は丁寧に説明したのでした。まだそう付き合いが長くもないのに、そうとう気が合ったことが分かるような話ですね。
 
また、明治~昭和の高知の歴史家・平尾道雄が書いた『坂本龍馬海援隊始末記』によると、汚い姿でやって来た龍馬が、吉之助の妻・糸さんに「一番古いふんどし()をくださらんか?」と頼んだところ、糸さんは言われた通り使い古しのふんどしを出しました。あとで帰ってきた吉之助はそれを聞き、「お国のために命を捨てようという人だと言うちょるのが分からんか! すぐに一番新しいものと替えてさし上げろ!」と叱ったそうです。これなんかも、嵐の前のちょっとのん気な笑い話って感じがして、吉之助と龍馬、そして糸のいい関係を伝えているように思います。
 
 
【その間にも、徳川幕府は大騒動!】
 この時期、国中が動揺していました。
 慶応元年(1865)3月には、長州藩が決断を…! もし幕府軍が攻めてくれば受けて立つとの方針を固めたのです。
 
5月16日、将軍家茂(いえもち)第二次長州征伐(長州大討込)に向けて江戸から出発し、閏5月25日に大坂城入城。6月17日、幕府の長州藩への処分方針が、朝廷の許可を獲得します。8月23日、幕府は諸藩に、9月27日までに長州からの明確な回答なくば山口進攻を始めると通知。
幕府は少しずつ進んでいるのですが、大所帯のせいか、どうも流れがモタついている印象です。
 
そんななか、9月16日、英・仏・蘭・米4カ国連合艦隊9隻が兵庫沖にやって来ました…! 帝による条約承認や兵庫の早期開港を求めてきたのです。幕府老中の阿部正外(まさと)松前崇広(まつまえ・たかひろ)は、幕府独断での兵庫開港を主張。しかし、一橋慶喜は、勅許(帝の承認)が必要だと主張。この経緯を受け、関白・二条斉敬(なりゆき)中川宮が老中の阿部&松前に反発し、この二老中を官位剥奪・国元謹慎に処することに。朝議によって現職老中罷免が決まるという、前代未聞の事態に!
 
そして、これらのドタバタの合間に嫌気がさしたのか、にわかに徳川家茂(20)が将軍を辞めたいと言い出し、10月3日、朝廷に辞表を提出するに至ります…!
薩長連合が摸索されるなか、幕府は国中を巻き込む大騒動を展開していたのでした。
 
  ~主な参考文献~
家近良樹『西郷隆盛』(ミネルヴァ書房)p.152158159162
北康利『命もいらず名もいらず 西郷隆盛』(WAC文庫)p.207
半藤一利『幕末史』(新潮文庫)p.208~、217
 

 
 

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コメント

No title

見てましたp

No title

☆ぎいさん
pありがとうございます(^-^)
見てましたか~!
龍馬とだいぶ仲よくなったと思ったら
怒らせちゃいましたね~!
どうなるか注目です(^ ^)

No title

いろいろはらはらさせられますね。そこはものがたり結果がわかってるからどうやて盛り上げるかの見せ所ですね
たのしいです
ないす

No title

☆みっちゃんさん
ないすありがとうございます(^-^)
ほんとに龍馬が怒ったりして
ハラハラしましたが
薩長連合の成功は分かっているので
安心して見つつ
どんどん盛り上がって欲しいですね(=^▽^=)

No title

『龍馬伝』では西郷どんがすっぽかしたので
中岡慎太郎が地べたに寝転んで泣き喚いていたのを憶えてます(笑)。
ちなみに中岡役は上川隆也でしたね(余計な情報・・・(;^_^A)。
今回は西郷どんが主人公なので良い人で反省してましたね。
小栗龍馬がどうしても銀ちゃんに見えてしまって・・・時期が悪いですね(爆!)。
オール☆チェスト!

No title

☆風森湛さん
オール・チェストいつもありがとうございます♪
『龍馬伝』も一生懸命見ていたので、
上川隆也がすごくのたうち回っていたのを
よく記憶しています(笑)
小栗龍馬、あちこちで活躍してるので
いろいろダブッて見えそうですね(^ ^)
これからいよいよ楽しみですね…!

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【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
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