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「西郷どん」寺田屋:大山と有馬の同年齢対決…!

大河ドラマ『西郷どん』
 第23回「寺田屋騒動」原作:林真理子/脚本:中園ミホ
【小松帯刀の地味な助言によって……】
 時は文久2年(1862)西郷吉之助(隆盛/鈴木亮平)は数え年36歳。
「下関で待て」という国父(こくふ)・島津久光(青木崇高)からの命令をあえて聞かず、吉之助は上洛(正確には大坂へ)! 決起・倒幕しようとする過激志士達を制止するには、そうするしかないと判断したからです。しかし、案の定、久光は激怒…! 吉之助に切腹の危機が迫りました。
 
大久保一蔵(のちの利通/瑛太)が呼び戻しにきて脇差しを抜き、「刺し違える」とすごみましたが、吉之助は「おいは死なん、こん3年の間、おいはほんのこて天に生かされたか、そん答えが分かるまでこげな死に方はせんど…」
 
有馬新七(増田修一朗)大山格之助(のちの綱良/北村有起哉)たちも顔を合わせ深刻な雰囲気になりましたが、この大事な時に村田新八(堀井新太)のすきっ腹が鳴りやみません。吉之助は笑ってみなを川へ連れていき、うなぎを取って食べたのでした。少年の頃のように。。
 
しかし間もなく吉之助は国父・久光のもとに連行。
「亡き殿はこう申されて…、西郷は、主君の目の前に置かれた物差しだ…」
 幸い小松帯刀(たてわき/町田啓太)がそう言ってくれたお蔭で命は助かり、再度の島送り。
一方、有馬新七らは京都伏見の船宿・寺田屋で大山格之助らの上意討ちを受けたのでした…!
 
 



 ドラマがもっと楽しくなる!史実の妙味☆彡
大河ファンのために(=^^=)
【寺田屋:大山格之助と有馬新七の幼馴染対決…!】
 寺田屋騒動(寺田屋事件)について、しょっちゅう参考にさせて戴いている北康利『命もいらず名もいらず 西郷隆盛』の記述を主体に、おおむね抜粋・構成します。――
 
大山格之助(のちの綱良)有馬新七は同じ数え年38歳の幼なじみ。もともと大山は有馬と同様の過激派で、相手の気持ちを痛いほど分かっており、この鎮撫使(討手)の任務はつらいものだった。
文久2年(1862)4月23日。薩摩藩の定宿である京都伏見の船宿・寺田屋。有馬ら過激な倒幕の志士は30数人が集まって会合を開いている。
 
大山ら鎮撫使9名は有馬らと面会し、すぐ薩摩藩邸に入るようにとの君命を伝えた。しかし有馬は、
「ことここに至っては、もはや中止はできもはん!」
 薩摩武士は議論を好まない。押し問答がいくらか交わされ、有馬の脇から田中謙助という者が「もうこれ以上論ずることはありもはん!」と口を挟み、一気に沸騰。
 
鎮撫使の一人、道島五郎兵衛(みちしま・ごろうひょうえ)
「君命じゃっど!」
 と叫ぶと同時に、白刃を抜き放った。田中謙助はどうと倒れた。眼球が飛び出したという。すぐに入り乱れての壮絶な斬り合いとなる。有馬は田中の仇討ちとばかりに道島に挑んでいく。だが、道島の勢いに、有馬は次第に押し返されていった。交わる白刃が火花を散らせ、刃こぼれした鉄片が頬をかすめる。
 
宿の2階にいた者たちが騒ぎに気づき、弟子丸竜助(でしまる・りゅうすけ)24歳が階段を駆け降りてきたが、下で待ち受けていた大山格之助に腰を斬られて絶命。血の海が広がる。
 
有馬は道島と激しく渡り合っていたが、ついに刀が折れ、両手で道島に組みつくと壁際に押さえつけた。そばにいた20歳の橋口吉之丞(きちのじょう)に向かって、
「オイ()ごと刺せ!」
 橋口は躊躇、だが郷中(ごうちゅう/ごじゅう)教育で“長老(おせんし)”の命令は絶対である。頭より先に身体が反応した。全体重を乗せ、手に持った刀を有馬の背中からずぶりと突き刺すと、切っ先はそのまま道島の体をも貫いて壁をえぐった。……
 
――鎮撫使側は道島のみが死に、有馬ら志士側は6名斬死、重傷の田中謙助と森山新五左衛門の2名に切腹が命じられたのです。
 
この事件は人々を仰天させました。上方(かみがた)の総奉行である京都所司代(しょしだい)などは、次に自分たちが攻め込まれるんじゃないかと思っていたようです。久光四天王の1人・堀次郎(のちの伊地知貞馨いじち・さだか)は、「公卿(くぎょう)がたはこの騒ぎを聞いて恐れたまうことひとかたならず、御所司代も大いに驚き、さまざまに防ぎの備えをなさった…」などと、書き記しています。
 
島津久光の率兵上洛寺田屋騒動によって、上方(かみがた)は一気に薩摩が制圧したようなかたちになりました。が、島津が去ると、反幕府・攘夷派の志士達が息を吹き返して大暴れを始めます。今度は長州の動きが活発になり、さらには諸藩の脱藩浪士なども現れ「天誅」「攘夷」と称しテロリストまがいの暴力で時代を席巻していきます…!
 
  ~主な参考文献~
家近良樹『西郷隆盛』(ミネルヴァ書房)p.84~、88
北康利『命もいらず名もいらず 西郷隆盛』(WAC文庫)p.118~、127

福田智弘『日本史が「時系列」だからわかりやすい!読む年表 幕末暦』(じっぴコンパクト新書)p.104

半藤一利『幕末史』(新潮文庫)p.125
 

 
 

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コメント

No title

ドラマは見ないし、歴史はちんぷんかんぷんなんだけど
次の大河ドラマはしゅーまいさんの解説付きで見てみたくなりました

NHKも見ないので、新シリーズ始まる前に教えてくださ~い

No title

寺田屋騒動はいろんな主人公によりいるんな物語がありますね、確か柱に刀傷がある所を見た気がします。薩摩の角度から見た寺田屋騒動もとても興味があり迫力がありますね
激動の時代だったんだと改めて思います
そういう背景の上に今の幸せかみしめたいです
ナイス

No title

いきなり切りつけるシーンがめっちゃ怖かったです。
私も完全に錦戸君状態でした(笑)

やっぱり幕末は苦手だわー!

ずっと愛加那と島で暮らしてほしい(笑)

ぽちぽち(^^)

No title

今週は見ましたよ。寺田屋
騒動が出て来ましたね。壮絶でした。
ナイス

No title

☆ジュディままさん
気にして戴いて
どうもありがとうございます(^-^)
来年1月から始まる新しい大河ドラマは
宮藤官九郎の脚本なので、
ふだん見ない人も見そうな感じなんですよ(=^▽^=)
近づいてきたらお知らせしますね♪

No title

☆みっちゃんさん
ナイスありがとうございます(^-^)
たしかに寺田屋騒動は、主人公を誰にするかで
いろんなドラマが生まれますよね~!
今回のドラマは斬り合いの当人達を中心に描かれていて
とても迫力ありましたね…!
ほんとに激動の時代の真っただ中で
当時の人達も度肝を抜かれた事件だったろうと思います!

No title

☆Parlさん
ぽちぽちいつもありがとうございます♪
最初の一刀で大鮮血・卒倒していたので
怖かったですね…!
けっこう実際にも、仰天して
宿の2階で脅えて隠れてた人、いるらしいですよ(笑)

また西郷どん島生活が始まりますが
今度は前よりもっと過酷らしいです!

No title

☆ぎいさん
ナイスありがとうございます~!
寺田屋騒動を見ましたか~!
まれに見る壮絶さでしたね、
迫力ありました!

No title

こんばんは。
知り合い同士での斬りあいは切なすぎましたね(ーー;
小松さんのナイスフォローで西郷さんが助かりました。

No title

☆ハニー先輩さん
まさか同郷の仲間と本当に斬り合いになるなんて
当人達もギリギリまで思ってなかったでしょうね~!
西郷どんは幸い助かりましたね、
幸運も味方についていたと思います(^ ^)

No title

おはようございます。

斬り合いをみると幕末を強く感じます(こら!)(;^_^A
「オイごと刺せ」は本当だったんですね(( ;゚Д゚))ブルブル
ジゴロなジュードは当時何歳くらいだったのか、
ビビるのも無理からぬと思いました。
詳細な解説、勉強に成りました♪オール☆チェスト♪

No title

☆風森湛さん
オールチェストいつもありがとうございます♪
たしかに、斬り合いが一番激しかったのは
幕末かもしれませんね(^∇^)
戦国だと槍や鉄砲が中心ですし
斬り合いは幕末がレベル的にも最高度かも(°∀°)
ジュード君は、1843年の生まれだそうで
ちょうど数え年20歳の時ですね。
当時としては充分大人でしょうが
かなり激しい洗礼だったと言えそうです^ ^

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清水しゅーまい

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ご訪問ありがとうございます(^-^)
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①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
④裁判傍聴、⑤日本酒など……という感じになっております。
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そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
このブログを含めてcopyrightは清水しゅーまいです。
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