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「西郷どん」震災疲労の阿部の急死で一橋派ポシャる

大河ドラマ『西郷どん』
 第12回「運の強き姫君」原作:林真理子/脚本:中園ミホ
【揺らぐ篤姫の心】
 時は安政2年(1855)西郷吉之助(隆盛/鈴木亮平)は数え年29歳。
13代将軍・徳川家定(又吉直樹)への篤姫(あつひめ/北川景子)の正式な輿入れがちっとも進みません。やきもきします。ひとまずふんだんな政治資金をあてがわれた西郷どん、廓で飲みながら「カライモ、イブスキ、サクラジマ!」とか言って踊っていました。
 
で、指南役・幾島(南野陽子)は江戸城大奥家定の生母・本寿院(泉ピン子)に豪華献上品の数々を。。。とうとう本寿院は、家定の前に美人画を並べ、どれがいいのか選べ…と。
家定「死なない姫はどれじゃ」本寿院「体が丈夫で運の強い姫は…」
こうして、ようやく篤姫が注目を浴びました。
 
厳しい稽古が日々繰り返されていたこの年の10月2日夜、安政の大地震が勃発…!
この頃、公方(将軍)様のご様子尋常ならざるを聴いた篤姫は、いっそのこと遠い国に逃げたいと思うのでした。
今回は篤姫が主人公みたいでしたね。
 
 



 ドラマがもっと楽しくなる!史実の妙味☆彡
大河ファンのために(=^^=)
 安政2年(1855)10月2日の夜、安政の大地震が発生しました。死者推定1万人、倒壊家屋1万4000戸以上の大震災です。この時の老中首座は福山藩(広島県)11万石の阿部正弘でしたが、ただでさえ異国との交渉で過労気味だったうえ、この大震災で心労の極みに達してしまいます。ひとまずその座を下総佐倉藩(千葉県)11万石の堀田正睦(ほった・まさよし)に譲ってしまいました。このあたり、日本のエリートの繊細過ぎるところかも。
 
阿部正弘は有能な指導者で、一橋派を引っ張っていて、大きな期待がかかっていました。しかし、安政4年(1857)6月、わずか39歳で病没してしまったのです。この時点で、一橋派の勝利する可能性はほとんど潰(つい)えました。
 
と言っても、後を継いだ堀田正睦がバカだったというわけじゃありません。水戸斉昭(一橋派の頭領)と話が合わなかったのです。堀田は驚くほど先進的な蘭癖家(らんぺきか)=蘭学かぶれだったそうで、異国を打ち倒そうという攘夷など見向きもしないという人です。そんな人だから、攘夷派の巨頭で一橋慶喜の父でもある前水戸藩主の徳川斉昭と話が合うはずもありません。老中首座は総理大臣のようなもので、徳川御三家の水戸家とは言え、政治権力ではかないません。徳川斉昭はていよく江戸城から追い出されてしまいました。
もう、誰が一橋派か紀州派か、はたまた攘夷派か開国派か、じっくり整理しないとコンガラガッてきますね…!
ちなみに、井伊直弼が大老になるのは、安政5年(1858)4月、もう少しあと。突然の出来事でした。
 
  ~主な参考文献~
半藤一利『幕末史』(新潮文庫)p.2967~、70
家近良樹『西郷隆盛』(ミネルヴァ書房)p.41~、47
北康利『命もいらず名もいらず 西郷隆盛』(WAC文庫)p.69
 

 
 

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     清水しゅーまい


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コメント

No title

外からの圧力ら内部での勢力争い、そこに大地震が起こったら大変ですよね
やっぱりよきブレインを持ち仕事を分散しないといけないのですね
島国で豊かで平和に暮らしている国ですから危機管理できないんですよねー
性善説のくに、すぐわすれる立ち直りが早いかにのこと故
なかなか難しいですね
西郷さん曲輪で遊どっていいのかなぁ
そんな思いで見ていました。
篤姫さんはぴったりの存在感ですね
品もあるし迫力もあるし美人はいいなー
ナイス

No title

あ――先週見そびれました残念関係ないけど
静岡伊勢丹で 岩崎っテ方のネコの写真展昨日見て来ました
可愛くて本買いそうでしたがシュウマイさんの本も気に成ったので
買いませんでしたp

No title

☆みっちゃんさん
ナイスどうもありがとうございます(^-^)
ほんとうに、内憂外患が極まっている時に
大震災になってしまい、当時の人々は大混乱だったと思います。
この地震が倒幕の遠因かもしれませんね。
幕末日本には優れた官僚がいたけども
たしかに危機管理は若干もろかったのかも。
平成の二度の大震災の時も政権が不安定だったし
何か不思議と災厄が重なりますね。

西郷さん、遊廓で踊り過ぎてました(笑)
篤姫さん、華があって見ていて共感できますね(=^▽^=)

No title

☆ぎいさん
pどうもありがとうございます(^-^)
猫の写真展を見たんですか!
そうですか、それはありがたいです、
ぼくの本に出てくる猫たちも可愛いので
ぜひ楽しみにしててくださいね(=^▽^=)

No title

井伊は紀州派だったんですよね。

篤姫は華やかで良いですね( ´∀`)

ポチ!

No title

「日本のエリートの繊細過ぎるところ」で、思いっきり脳内に佐川さんの顔が!
勝手に猛烈な嫌味ですか!!って突っ込みました(笑)

島津斉興、斉彬、徳川斉昭となりなりが重なり、
そして攘夷派か開国派に…。
不得意な幕末はほんと追うだけで大変です(;'∀')

救いはひー様かな(笑)

オールポチです(=^・^=)

No title

☆栞さん
ポチありがとうございます(^-^)
そうですね、井伊直弼は血筋重視して
紀州派でしたね。ドラマでも
そのあたり強硬な感じ出ていていいですね。
篤姫、華やか爽やかで清々しいですね(=^▽^=)

No title

☆Parlさん
オールポチどうもありがとうございます(^-^)
佐川さん 実際はどうなんでしょうね、
佐川さん本人に突っ込み取材してみたいです(笑)

幕末は攘夷派が開国派に変わってしまったり
見かけ上その逆もあったり、
そのうえ一橋派と紀州派…、
さらには倒幕とか尊王とかで
いろんなの混じってるんですよね
本音と建て前の問題もあって
すっごいまぎらわしい(笑)
西郷さん自身は比較的ハッキリしてるんだけど
ひー様の強力な支持派から最大の敵になるという、
とにかく変転激しい世の中ですね(°∀°;
そんななか
ひー様いつまで遊廓通いできるのかに注目してますw

No title

こんにちは。

録画をやっと観られました(;^_^A
まさかの篤姫と駆け落ちみたいなシーンは良かった・・・
駆け落ちしなくて(笑)。ちょっとおいおい?って思いましたよ( ´艸`)
でも絵になるシーンだったのでイラストにしたかったのですが
毎度ながらなかなか時間が取れません(´;ω;`)
オール☆チェスト~♪

No title

☆風森湛さん
オールチェストどうもありがとうございます♪
駆け落ちなんかしたらどう収めることやらと心配しましたが
篤姫と海を眺めているぶんには絵になりましたね(^ ^)
湛さんのイラスト、伊東の涙がよかったので
またぜひ見てみたいです(=^▽^=)

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清水しゅーまい

Author:清水しゅーまい
ご訪問ありがとうございます(^-^)
 このブログは、
①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
④裁判傍聴、⑤日本酒など……という感じになっております。
その他、本やテレビ、お気楽な話題に時事問題、
そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
このブログを含めてcopyrightは清水しゅーまいです。
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