FC2ブログ

記事一覧

「西郷どん」先生達をも驚かした橋本左内の天才振り

大河ドラマ『西郷どん』
 第11回「斉彬暗殺」原作:林真理子/脚本:中園ミホ
【斉彬の命を狙う者たち】
 時は安政元年(1854)~安政3年(1856)の頃、西郷吉之助(隆盛/鈴木亮平)は数え年2830歳。
薩摩藩主・島津斉彬(なりあきら/渡辺謙)は、息子・虎寿丸(藤本悠希)を急病で亡くしました。斉彬は5人の男子をすべて亡くしたのです。斉彬は悲しみを追いやり、越前福井藩主・松平慶永(のちの春嶽/津田寛治)前水戸藩主・徳川斉昭(伊武雅刀)とその息子・一橋慶喜(松田翔太)とともに密談です。しかし、その談義の直後、今度は斉彬が倒れてしまいました! 何とか持ち直しましたが。。。
 
今回も、品川の遊廓で騒動が。吉之助が不審を抱いて持参した殿様の食事から、越前福井藩の橋本左内(風間俊介)砒素(ひそ)を検出! しかも、その話を盗み聴く能面をかぶった怪しい男が! 吉之助はかつての「お由羅騒動」のお由羅(小柳ルミ子)に目をつけたものの。。。
 どうやら島津斉彬の死を望む者は、一人ではないようです…!
 
 



大河ファンのために(=^^=)
 越前福井藩主・松平慶永(よしなが/のちの春嶽)は、ドラマで橋本左内(風間俊介)を示して「この左内、和漢の学はもちろんのこと、蘭語を読みこなし、政の是非を的確に判断し誤ることがございません。私の使い番として信頼しております」と、誇らしげに語っていました。
 
まさに、幕末史上の天才とも言えたのが、この橋本左内です。藩医の家に生まれ、幼いうちに四書五経など漢学を究めると、続いて当時の蘭学の大家から次々と知識を得ていきました。大坂の有名な適塾(てきじゅく)の緒方洪庵(おがた・こうあん)をも驚かし、江戸では幕府奥医師(将軍の侍医)の坪井信良(しんりょう)もまたその才知に舌を巻いています。
 
初めて吉之助と会った時(安政2年185512)は、まだ22歳の若さでしたが、すでにそれほどの才能を発揮していたのです。左内は学問に飽き足りず、松平慶永の懐刀(ふところがたな)となっていました。そして、恐らくはもうこの頃から、積極的開国日本全国改革の必要性を認識しており、吉之助を圧倒したようです。
 
 
【西郷どんは清々しく謝れる男だった!】
 しかし、吉之助は左内と初対面した時、まさかそれほどの人物とは思いませんでした。左内は吉之助よりも6~7歳も年下で、そのうえ体が弱そうでした。さらに吉之助から見ると、左内の話し振りは婦女子のようだ、とも感じられたそうです。吉之助はすっかりバカにして、左内が話しかけてくると、不機嫌そうに「自分は日々相撲をとるだけでもす。他には何もしておりもはん」などと言ったらしいです()
左内は怒りもせずに真面目に時事問題を語りだし、豊富な知識と深い洞察力で西郷を驚かしたのでした。吉之助は、まもなく自分の無礼を謝ったとのことです。
 
この吉之助の謝罪を見て、同僚の有村俊斎(のちの海江田信義)は、「西郷の快男子たるゆえん。美徳だ」と語っています。西郷さんは、間違いや無礼を謝り、正すことができたのでした。
 
 さて、最初に、松平慶永が橋本左内を自慢したことを挙げましたが、島津斉彬も吉之助を自慢しています。斉彬は慶永に対して「私、家来多数あれども、誰も間に合うものなし。西郷一人は薩国貴重の大宝なり。しかしながら、彼は独立の気象あるがゆえに、彼を使う者、私ならではあるまじく…」などと語ったのです。
 
この時点で、西郷さんはまだ橋本左内ほどの学識も政治力も発揮してませんが、斉彬は西郷を高く評価し、しかもその西郷を扱えるのは自分しかないと、そうとうな入れ込みようが分かります。西郷さんも魅力的だったことのなによりの証拠です。
 
  ~主な参考文献~
半藤一利『幕末史』(新潮文庫)p.77~、82
家近良樹『西郷隆盛』(ミネルヴァ書房)p.3944~、46
北康利『命もいらず名もいらず 西郷隆盛』(WAC文庫)p.6366
 

 
 

   ブログ村に参加してます~

https://tv.blogmura.com/tv_jidai/ranking.html←ブログ村「大河ドラマ」ランキング

     清水しゅーまい


スポンサーサイト



コメント

No title

あ―――マタ見そびれましたNICE

No title

☆ぎいさん
NICEどうもありがとうございます(^-^)
見そびれちゃいましたか!
視聴率ピンチかも…(笑)?

No title

大丈夫日曜日に見そびれても録画しておいたり土曜日にまた見たりしますこれだけのものをさらっと見るだけではもったいない気もする時があります
本当の実力が要求されるこういう激動の時代はいろんな逸材が出るんですね
面白い時代ですね
問い合わせについてのコメントありがとうございます。アマゾンで検索して注文しようと思っています
ナイス

No title

☆みっちゃんさん
ナイスどうもありがとうございます♪
大河ドラマは激動の流れが分かるし
今年も見応えありますよね(^-^)
注文してくださいますか~
それはとても嬉しいです(=^▽^=)
猫の幸せな様子が伝わっていって欲しいと
思っています♪

No title

こんばんは。
廓って場所がなんかストーリーを上手く回してくれますね。
暗殺の手のものがが井伊家というのも、今後の盛り上がりに繋がりそう。

No title

こんにちは。
斉彬暗殺???という噂話は今でも信じる人がいますね。
だからって、いきなり西郷どんが斉興パピーんちに押しかけって
即座に斬り捨てられてるんじゃないでしょうか?無茶でごわすわ(笑)。
橋本左内センセの解説ありがとうございました。

No title

☆ハニー先輩さん
まさかの廓が最重要拠点になっている感じですよね(笑)
花のお江戸らしさが出ています(^ ^)
この段階の井伊家が暗殺という手段に出るとは、
意外でした…!

No title

☆風森湛さん
ナイス!どうもありがとうございます(^-^)
今回の大河で、斉彬暗殺説が広まりそうですね(^ ^;)
西郷どん、
斉興の屋敷に押しかけるのはちょっと大ゲサな気しましたが、
実は、
敵対派の家老暗殺計画を実際に立てていたとのことです。
斉彬に怒られ、とりやめましたが、本気だったので
ドラマ的過剰演出として
多少は面白い分には いいのかなぁと思いました(^ ^ゞ

No title

撮り溜めていた分、7話くらいを一気に見て、やっとリアルタイムで見れてます(笑)

体弱そうで婦女子とは、風間俊介君、まんまの役でぴったりです(笑)

先週、井伊直弼が出た時は但馬の影が見えると直虎ファンが喜んでいました。
おお~なるほど!とリアルに追いついてまた楽しみですよ~。

またよろしくです(^^)
ぽちぽち☆

No title

☆Parlさん
ぽちぽちどうもありがとうございます(^-^)
おぉ、すごい、7話分一気見したんですか~!

そうなんです、風間俊介の橋本左内、
歴史に伝わる外観イメージに忠実な感じですよね(=^▽^=)
そっか、井伊直弼のあの表面上いやな性格、
直虎の時をほうふつとさせますね(^ ^)
いろいろ役者が揃って面白くなってきます!
こちらこそよろしくです♪

コメントの投稿

非公開コメント

検索フォーム

プロフィール

清水しゅーまい

Author:清水しゅーまい
ご訪問ありがとうございます(^-^)
 このブログは、
①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
④裁判傍聴、⑤日本酒など……という感じになっております。
その他、本やテレビ、お気楽な話題に時事問題、
そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
このブログを含めてcopyrightは清水しゅーまいです。
 ご訪問のみなさまに幸あれ!
  私にそのおすそ分けあれ…!!

最新記事

カレンダー

11 | 2019/12 | 01
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

最新コメント

月別アーカイブ