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「西郷どん」幕末天才橋本左内と大震災死の東湖先生

大河ドラマ『西郷どん』
 第10回「篤姫(あつひめ)はどこへ」原作:林真理子/脚本:中園ミホ
【幕末史上の天才・橋本左内登場…!】
 時は安政元年(1854)西郷吉之助(隆盛/鈴木亮平)は数え年28歳。
薩摩藩主・島津斉彬(なりあきら/渡辺謙)は、御三家水戸の徳川斉昭(伊武雅刀)息子・一橋慶喜(松田翔太)が才知優れているという、そのウワサの真実を確かめたがっています。真実ならば、将軍に推そうという考えです。
 
吉之助は藩主・斉彬の命を受け、慶喜が入り浸る品川の遊廓へ。そんな所に町人風情の格好して出入りしてるわけなかろうという話はもっともですが、諸国漫遊の水戸黄門の子孫だから、なきにしもあらず?!
で、内密の話をしてると、聞き耳を立てる謎の男が。。。
のちほど改めて吉之助を訪ねてきたその男は、越前福井藩の橋本左内(風間俊介)でした。松平慶永(のちの春嶽)の側近、幕末史上の天才です!
 
今回の吉之助は、篤姫(あつひめ/北川景子)の脱走事件の解決にも携わりました。篤姫は、実父である今和泉(いまいずみ)島津家の忠剛(ただたけ)が亡くなり、無性に海が恋しくなってのことでした。
その篤姫、ついに13代将軍・徳川家定(又吉直樹)への輿入れを命じられ、近衛家出身の指南役・幾島(南野陽子)からの厳しい所作指導が始まりました!
 
 



 ドラマがもっと楽しくなる!史実の妙味☆彡
大河ファンのために(=^^=)
【西郷どんあこがれの東湖(とうこ)先生(男です)
 西郷どんは、上京早々、あこがれの藤田東湖(ふじた・とうこ)という人物に出会っています。藤田東湖は前水戸藩主・徳川斉昭(なりあき)の側近で、水戸学の大家です。
 
水戸学は、儒学を基本にしながらも日本古来の神道も重視する「神儒一致」を理念に、「尊王(そんのう)」を主張していました。説明が長くなるので端的に言うと、水戸藩は徳川御三家の中でも冷遇されており、あえて徳川将軍家に対抗して「尊王」を主張していたのです。
また、異国がやって来ると、現実の国力を度外視して景気よく「攘夷(じょうい)を謳(うた)い上げました。合わせて尊王攘夷です。これらの主張が大いにウケて、水戸学は幕末のこの頃、大変人気ありました。その水戸学を体現し、著作が志士達に愛読され、徳川斉昭を支えていたのが藤田東湖だったのです。全国的に名前が知られ、西郷どんもあこがれていたのでした。
 
藤田東湖は、おもしろいことに、性格や言動が西郷さんとよく似ていました。年齢は東湖はもう50歳近くなのでだいぶ離れてますが、東湖も大男で、パッと見、怖い感じがする。でも、実際に話してみるとどこか愛嬌のある人柄で、西郷さんもたちまち魅了されてしまったそうです。
西郷さんは東湖先生の影響を大きく受け、また、有力な人脈づくりもここから始まったのでした。
 
 
【大震災で母を守り亡くなる…! そして水戸大混乱】
 この藤田東湖、非常に残念なことに、安政2年(1855)10月、安政の大地震に遭ってしまいました。幕末最大の大震災です。震源は東京湾北部・荒川河口付近、マグニチュード6・9といわれる直下型大地震。小石川(東京都文京区)にある水戸藩邸も激しく損壊しました。
大地震の直後、東湖の母が火鉢の火を心配し邸内に戻ってしまい、それを見て母のあとを追いかけた東湖。すると、母の頭上に、鴨居(かもい)や梁(はり)が崩れかかってきました! とっさに東湖は自分の肩で受け止め、母を守ります…! お蔭で母は助かりましたが、東湖自身はそのまま力尽きてしまい、圧死。母を救って、亡くなってしまったのです。
 
この大震災で藤田東湖や他にも有力な側近を失ったことで、徳川斉昭の運命は暗転します。政治力が急激に低下し、その後、水戸藩は政治抗争によってバラバラとなり、主要な人材がみな潰れてしまったのでした。水戸の人材的荒廃は、維新後にもあとを引くこととなります。
 
 さて、西郷は「われ、先輩においては東湖先生に服し、同輩においては橋本を推す(実際は橋本が6歳下)この二人の才学器識は、吾輩の及ぶ所ではない」と、橋本左内のことも激賞しているのですが、長くなったので、次回以後に書きたいと思います。
 
  ~主な参考文献~
山内昌之『幕末維新に学ぶ現在3』(中央公論新社)p.196
家近良樹『西郷隆盛』(ミネルヴァ書房)p.30~、35~、44
北康利『命もいらず名もいらず 西郷隆盛』(WAC文庫)p.636869
 

 
 

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     清水しゅーまい


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コメント

No title

先週は 外出して見れませんでしたNICE

No title

☆ぎいさん
NICEどうもありがとうございます(^-^)
見れませんでしたか!
幕末の天才・橋本左内(風間俊介)が初登場したので
来週あたり活躍しそうです(^∇^)

No title

幾島が怖かったですね(笑)

今回も感想が上手く出なくて記事に出来そうにありません(・・;)

ヒー様設定が馴染めなくて(・・;)

ポチ

No title

色々名前を知っているが知識としてばらばらなのでこういうのをを見てるとつながっていきます
いつも史実に基づいたアドバイスや紹介を楽しみにしてますこれからも楽しみです。
ただし事実とは離れたフィクションお世界ということをいつも念頭においていますが。それなりにたのしめますよね。
ないす!

No title

☆栞さん
ポチどうもありがとうございもす(^-^)
幾島が「もすもす言うな」ってのが笑えました(^∇^)
鹿児島弁は徹底リアル指向なのに、
ヒー様の設定は…(笑)
遊廓で「お客さまの中にお医者様はいらっしゃいませんか…!?」というのも飛行機みたいでなんか笑っちゃいました(^ ^ゞ
まぁ 笑える分にはいいかと思ってますw

No title

☆みっちゃんさん
ないす!どうもありがとうございます(^-^)
そうですね、幕末史は特に人物がとっちらかって
バラバラと出てくるので
視聴者は頭の整理が大変ですし
ドラマづくりも大変そうですよね。
どんなふうにフィクションを交ぜ込むのか
つくり手の腕の見せ所だと思います。
なんだかんだで楽しく見ています(=^▽^=)

No title

こんにちは。
橋本左内さん、風間さんが配役されてるんですね。
けっこう僕のイメージにはあっていて、これからの活躍?が楽しみです。

No title

☆ハニー先輩さん
ぼくも風間俊介、橋本左内に合っていると思います(^∇^)
どれくらい活躍するのか、
幕末の天才なので
目いっぱい活躍して欲しいですね(=^▽^=)!

No title

幾島さんも出て来ましたね♪
NHKの篤姫と言うと長年 宮崎あおいのイメージが強いですが
私は今回の北川景子が好きです。可愛いらしい♪
幾島も降板した女優よりナンノでOK♪(スケバン刑事見てました♪)
オール☆チェスト~♪

No title

☆風森湛さん
オール・チェストどうもありがとうございます♪
宮あおいの篤姫、残念ながら見てなかったので、
どうしてあんなに人気あったのかも知らないんですよ~(^ ^ゞ
北川景子の篤姫とてもいいですよね、
不幸にならないで欲しい~(^ ^)
幾島おもしろいですね(=^▽^=)スケバン刑事もあれほど話題になってたのに惜しくも見てなくて
残念なことしちゃいました…!

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Author:清水しゅーまい
ご訪問ありがとうございます(^-^)
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①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
④裁判傍聴、⑤日本酒など……という感じになっております。
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そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
このブログを含めてcopyrightは清水しゅーまいです。
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