FC2ブログ

記事一覧

「西郷どん」金貸しも負けた西郷の魅力!/黒船狂歌

大河ドラマ『西郷どん』
 第8回「不吉な嫁」原作:林真理子/脚本:中園ミホ
【江戸へ! 支援金続々! そして涙の手切れ金】
 時は嘉永6年(1853)西郷吉之助(隆盛/鈴木亮平)は数え年27歳。
6月3日、いよいよペリー率いる黒船艦隊が浦賀にやって来ました!
 
参勤交代で帰国したばかりの藩主・島津斉彬(なりあきら/渡辺謙)でしたが、事態を重く見て、年明けをめどに江戸へ出向くことに。そして、吉之助がお供を命じられました…!
 
ところが、嫁の須賀(橋本愛)は、支度金(したくきん)30両もかかるし旦那さぁがいつ帰るかも分からんしで、「ご免こうむりもす!」 あきらめかけた吉之助でしたが、西郷家は内職をして総支援体勢。が、須賀は「こげなことをしても…、里へ帰らせてもらいもす」
 
さて、例の御前相撲を機に篤姫(あつひめ/北川景子)に気に入られた吉之助は、姫から「次は江戸で会おう。ともにお殿様のために尽くそうぞ!」と激励を受け、意を強くします。
さらに、謹慎が解けたばかりの大久保正助(しょうすけ、後の利通/瑛太)が奔走し豪商の板垣与三次(岡本富士太)をはじめ、町中の仲間から金をかき集めたのです。しかし、それでも30両には足りず。。。
 その時、須賀が「手切れ金」を…! 須賀の本心は…?
 



 ドラマがもっと楽しくなる!史実の妙味☆彡
大河ファンのために(=^^=)
【短かった夫婦期間】
 西郷どんと伊集院家の娘・須賀(最初の妻)の夫婦期間は2年間ほどでした。離縁の理由は分かっていません。ただ、離縁後も、西郷家と伊集院家の関係は悪くなっておらず、それどころか須賀の弟・伊集院兼寛(かねひろ)と西郷は良好な関係が続いたそうです。
となると、離縁の理由は、ドラマのように貧困からやむをえず…というのが可能性が高そうです。なお、伊集院兼寛は、幕府の長州攻め(第一次)の際に使者として長州の支藩・岩国藩(山口県東端10万石)へ派遣されたり、薩摩藩改革に関わったりし、のちには明治政府の大蔵官僚を経て貴族院議員となりました。
 
 
【利息なしでOKの男気!金貸しも負けた西郷どんの魅力】
 豪商の板垣家は、油問屋で廻船問屋も兼業しており大変富裕で、「川内川(せんだいがわ)の水が干上がっても、板垣家の金は減らぬ」と言われたほどだそうです。
以前ドラマでやったように、板垣与三次は西郷父子に最初100両を貸し出しました。現在の1000万円ほどにあたるそうです。その後、板垣は再び西郷の頼みに応じて100両の追加融資をしています。西郷家にとってこの借金は大き過ぎ、一度利息を払っただけで返済不能に陥りました。そんなこんなで、西郷家は吉之助が江戸で活躍を始める一方で、屋敷も土地も売り払い、借地生活を始めたのでした。
 
吉之助がこの借金を返せるめどがついたのは、最初の借金から25年ぐらい経った明治5年(1872)になってからのことです。元本200両と利息200両の合計400分の金額()を揃え、板垣に返済を申し出ました。すると、板垣は元本の200両だけに負けてくれたそうです。利息なしです。金貸しが損得度外視でそこまでしてくれたんですから、美談ですし、それほど西郷さんに魅力があったのでしょう。
 
 
【黒船がどんぶらこっこ楽しいな!したたか庶民の落首・川柳】
「泰平の 眠りを覚ます 上喜撰(蒸気船) たつた四杯で 夜も眠れず」
 教科書にも出て来る、ペリーの黒船来航の際に出回った有名な落首(らくしゅ)ですが、これ以外にも様々な狂歌(落首)・狂句(川柳)が詠まれました。
 
「陣羽織 異国の波で 洗ひ張り 返してみれば 裏が(浦賀)たいへん」
 陣羽織ってリバーシブルなんですかね? 洗濯のために裏返しただけかな…? よく分かりませんがとにかく浦賀は大変なのでした。
 
「いにしへの 蒙古の時と あべ(阿部)こべに 波風たてぬ 伊勢の神(伊勢守)かぜ」
 当時の老中首座・阿部伊勢守(いせのかみ)正弘は有能な政治家だったのですが、残念ながら黒船騒動を防いだり不平等条約を押しのけるほどの力はありませんでした。「波風たてぬ」と、バカにされてしまいました。
 
「よく来たな アメリカ様に そつと言ひ」
 これは、“どうやら黒船は人々に危害を加えないようだ”と悟ったとたん、見物客が群がり、そのお蔭で茶店や飲食店が大儲けしたことから生まれた一句です。幕府や大名が大混乱していたというのに、庶民(商人)のたくましさ・商魂が伝わってきます。
 
  ~主な参考文献~
半藤一利『幕末史』(新潮文庫)p.51
家近良樹『西郷隆盛』(ミネルヴァ書房)p.28~、131338~、343
北康利『命もいらず名もいらず 西郷隆盛』(WAC文庫)p.39
 
 

   ブログ村に参加してます~

https://tv.blogmura.com/tv_jidai/ranking.html←ブログ村「大河ドラマ」ランキング

     清水しゅーまい


スポンサーサイト



コメント

No title

大河が3倍楽しくなります!!素敵なブログに訪問出来ました!

ありがとうございます!!

No title

借金を返したのが西郷らしいですね。

ポチ

No title

何とか見ましたp

No title

☆mikaさん
大河ドラマを
もっとずっと楽しめるようになる記事を
目指しています(=^▽^=)
よろしくお願いします♪

No title

☆栞さん
ポチありがとうございます(^-^)
西郷さん、
貧しかったけど律義なのがいかにもですね(=^▽^=)
他の志士なんかは踏み倒しが多そうですよね(笑)

No title

☆ぎいさん
pありがとうございます(^-^)
なんとか見れてよかったです♪

No title

離婚しても兄弟は元旦那とずっと仲良しって実生活だとちょっと気まずいですよね(笑)

他の人と結婚した方が幸せになれるよって感じなんでしょうか。

華ちゃんが嫁に行って自分も嫁をもらうって所で、うわーこれから始まるのか(笑)1年長いし…。

なんて思ってたけれど意外と早い展開かな?

ナイスポチです(^^)

No title

こんばんは。
せっかくの良縁だったのに、人生ではうまく行かないタイミングってあります。
それにしても西郷さんは若い頃から人徳が高かったんですね。

No title

☆Parlさん
ポチどうもありがとうございます(^-^)
そうですね、たしかに離婚後も付き合いが続いてって
気まずい感じしますね(笑)
西郷さんは貧しい上に江戸行きが決まって、
嫁一人、つらい家事ばかりの生活じゃあんまりだから…と
西郷さんか回りが離縁を勧めたのかもしれません。

江戸に行ってからはいろんな人が出て来たり
事件が続々勃発するので
展開早くなると思いますよ(=^▽^=)

No title

☆ハニー先輩さん
どうにもできないちょっと気の毒な結婚でしたね。
西郷さんは郷中の若頭で名前が通っていた上に、
やはり見た目にも気概が違っていたようですよ。
それから、父が日置島津家の大事な役どころを
務めていたので、そこそこの信用はあったのだと思います。

No title

須賀どんとの離婚は何か美談にしてやしないかと穿ってしまいました。
本当にビンボが理由だったとしたら悲し過ぎます。
ドラマのキャラは橋本愛ちゃんが上手かったですね。
待てなくて二人の愛加那ちゃんのキャストをチェックしてしまいました!
私の好きな女子で嬉しい♪(・・・結末が(´;ω;`)←気が早い)
オール☆チェスト~♪

No title

☆風森湛さん
オールチェストどうもありがとうございます♪
須賀どんとの離縁、ドラマ上
美談にしている面もないとはいえなさそうですが
現実も本当に貧乏のためだったようなので
なんともやるせないですね。
橋本愛ちゃん、
不器用な性格の嫁をうまく演じてましたね(^∇^)
2人目の奥さん、
ぼくはまだ誰が演じるのか知らないです(^ ^)
楽しみ~♪

コメントの投稿

非公開コメント

検索フォーム

プロフィール

清水しゅーまい

Author:清水しゅーまい
ご訪問ありがとうございます(^-^)
 このブログは、
①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
④裁判傍聴、⑤日本酒など……という感じになっております。
その他、本やテレビ、お気楽な話題に時事問題、
そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
このブログを含めてcopyrightは清水しゅーまいです。
 ご訪問のみなさまに幸あれ!
  私にそのおすそ分けあれ…!!

最新記事

カレンダー

11 | 2019/12 | 01
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

最新コメント

月別アーカイブ