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「直虎」三方ヶ原/織田→武田についた女城主!

大河ドラマ『おんな城主 直虎』
 第37回「武田が来たりて火を放つ」作:森下佳子
【三方ヶ原の合戦】
 時は元亀3(1572)年、井伊直虎(柴咲コウ)は、数え年38歳ぐらい。
直虎(おとわ)は井伊家再興をあきらめ、井伊谷(いいのや)はすっかり近藤康用(やすもち/橋本じゅん)のものになってしまいました。おとわは龍雲丸(柳楽優弥)とともに農民生活です。
 
同年10月、武田の2万を超える大軍勢が動き出しました…! 駿河・信濃の二方面から、遠江の徳川領へと進撃。飯田城陥落、二俣(ふたまた)城も絶望的。ここで本作の徳川家康(阿部サダヲ)は、「遠江を武田に割譲し、和睦を結ぶ」と。織田からこっそり武田側に付こうという狙いでしたが、その織田の加勢が到着してしまいました。しかしたったの1000人! 徳川と合わせても1万と少々です。こうして1222日、三方ヶ原(みかたがはら)の合戦にて、家康は完敗したのでした。家康、ちゃんと「しかみ像」のポーズをとっていましたね。
その頃、井伊の人々は得意の逃散(ちょうさん)作戦で身を潜め、合戦をやり過ごしました()
 
おとわの必死の説得で近藤も逃げることにしましたが、武田に城を渡してなるものかと焼いてしまったのでした。。
 
 
今回の戦国地図です。

 
 



 ドラマがもっと楽しくなる!史実の妙味☆彡
大河ファンのために(=^^=)
【織田→武田についた「女城主」の活躍と悲劇】
 ちょうどこの頃、直虎とは別の、「女城主」が活躍していました。
織田信長の祖父・信定の娘です。信長の叔母にあたりますが、信定が高齢になってからの娘で、年は信長よりも4~5歳下でした。このあたり、ちょっとややこしいです。名前は史料的には不明なのですが、「おつや」というのが俗称になっています。
 
成長した信定の娘(おつや)は、美濃・岩村城主の遠山景任(かげとう)の正室になりました(この時点で、すでに3度目の結婚という説も)
そして、今回のドラマと同じ三方ヶ原の合戦を迎えます。三方ヶ原には信玄本軍が進攻し、岩村城には、信玄家臣の秋山虎繁(信友)が攻撃に向かいました。城攻めが始まったのは、元亀3(1572)年7月のことです。
 
岩村城主の遠山は信長に加勢を頼みました。ところが、信長には余力がありません。やむなく遠山景任は自分達だけで防戦。懸命に戦った結果、景任は傷を負い、亡くなってしまいました(病死という説も)。しかし、落城は免れ、文字通り死守に成功!
 
景任と景任未亡人(おつや)に子供は無く、養子の信長五男・坊丸(勝長)が「名ばかり城主」になりましたが、たった3~4歳の幼児です。仕方なく景任未亡人は、「女城主」として戦う決心をします。引き続き、秋山虎繁が攻撃してきて、「女城主」は応戦しつつ、信長の後詰め(援軍)が来るだろうと期待していました。が、後詰めは信長の兄・信広で、この人はショボい武将で、武田勢に敗れました。
 
そうこうするうちに、秋山虎繁から何度も降伏勧告があって敵味方でその条件が話し合われ、驚くべきことに「女城主」と秋山虎繁が結婚することになったのです…!
ちなみに、秋山は伝えられるところによれば「甲州一の美男」だったそうです。二人は結婚したうえ、信長五男・坊丸(勝長)を人質として武田本拠の甲府へ送ってしまいました。
 
信長は激怒! 叔母である「女城主」を打ち倒す決意を固めます。ただ、しばらくは信長自身が武田の脅威をかわすことで精一杯でした。
3年後の天正3(1575)年5月、長篠の合戦で織田・徳川が武田勝頼に大勝翌月、「女城主」の岩村城は今度は織田勢3万の猛攻を受けるハメに。岩村城は3000名で大善戦したものの、同年11月、とうとう攻め落とされてしまいました。「女城主」と秋山虎繁は捕らえられ、岐阜の長良川の河原で磔刑に処されてしまったのです。「女城主」は30代後半。あまりにも悲劇的な「女城主」の最期でしたが、彼女と秋山虎繁の間にできた男子はかろうじて生き残ったらしく、毛利家の村上水軍に加わったとも伝わり、その子孫といわれる人々が今もいます。
 
  ~主な参考文献~
編:阿部猛・西村圭子『戦国人名事典 コンパクト版』(新人物往来社)
小和田哲男『井伊直虎 戦国井伊一族と東国動乱史』(洋泉社)p.8~、181
渡邊大門『おんな領主 井伊直虎』(中経の文庫)p.156
NHKテレビ『歴史秘話ヒストリア』「戦場の花嫁 愛に生きた女城主」
小和田哲男『戦国合戦事典』(PHP文庫)p.223
小和田泰経『戦国合戦史事典 存亡を懸けた戦国864の戦い』(新紀元社)p.191196
「増刊 歴史と旅 戦国動乱135の戦い」(秋田書店)p.224
 
 

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     清水しゅーまい


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コメント

No title

まだこの時期は群雄割拠の時代なんですね。家康はほんとに打たれず良い人だなぁってこの見方が原の戦いで敗れたことからも思いますね。失敗から学ぶ姿勢がやがて実を結ぶのでしょうか名古屋の近くに岩村城女城主の街として町おこしをしています何も無い山の中です。地元の方は結構誇りに思ってらしたみたいです
さてさてこの後どうと言う展開するのでしょうかいよいよですね
ナイス

No title

まだこの時期は群雄割拠の時代なんですね。家康はほんとに打たれず良い人だなぁってこの見方が原の戦いで敗れたことからも思いますね。失敗から学ぶ姿勢がやがて実を結ぶのでしょうか名古屋の近くに岩村城女城主の街として町おこしをしています何も無い山の中です。地元の方は結構誇りに思ってらしたみたいです
さてさてこの後どうと言う展開するのでしょうかいよいよですね
ナイス

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☆みっちゃんさん
ナイスどうもありがとうございます(^-^)
そうですね、まだまだ群雄割拠で
おっしゃるように打たれ強さが大事な時代だったと思いますね。

岩村の地域、
岩村城の女城主の街として
盛り上げてるんですね(=^▽^=)
郷土の話題になって誇りをもてるってのは
とてもいいことですね~!
ドラマのおんな城主は果たしてどうなって
しまうのか…
かなり気になる展開です!

No title

見そびれてしまいました・・・ナイス

No title

☆ぎいさん
ナイスどうもありがとうございます(^-^)
見そびれてしまいましたか^ ^
武田信玄大暴れの回でした~(=^▽^=)

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ちょうど、我が家の近くですが、その時はなかったね。(笑)

No title

こんばんは。
物語りもいよいよ佳境にはいってきましたね!
それにしてもそんな女城主の方がいたとはしりませんでした。

No title

☆nob*****さん
ご自宅の近くでしたか…!
今も歴史の息吹きを
感じられるのではないでしょうか(^ ^)

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☆ハニー先輩さん
農婦になってしまった直虎…、
さらにどう転身するのか気がかりですね~!

たしか「女城主」の日本酒も出ていたり
地元ではけっこう盛り上げてゆこうという
野望(?)があるようですよ(=^▽^=)!

No title

高天神の山は素敵ですね。

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☆nob*****さん
高天神、ここもまた激戦の地ですね…!
景色のいいところなのですね
いつか行ってみたいです(=^▽^=)

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Author:清水しゅーまい
ご訪問ありがとうございます(^-^)
 このブログは、
①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
④裁判傍聴、⑤日本酒など……という感じになっております。
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そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
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