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「直虎」井伊&松下幸運カップル/秀吉の就活と松下

大河ドラマ『おんな城主 直虎』
 第29回「女たちの挽歌」作:森下佳子
【涙の笛の音 井伊直親の未亡人「しの」、再婚へ…】
 時は激動の永禄11(1568)(信長上洛の年!)井伊直虎(柴咲コウ)は、数え年34歳ぐらい。
 
3月、今川氏真(尾上松也)の祖母・寿桂尼(浅丘ルリ子)が、ついに死去。。
 
そんな頃、徳川の情報収集者・松下常慶(和田正人)がやって来ました。前回直虎が言い出した「武田包囲網」を作って、戦を避ける策について…。残念ながら、武田からも共同作戦の誘いが来ており、武田・徳川で今川領を折半する方向で話がまとまったということでした。
 
ついては、井伊家は結局、武田か徳川に付かねばならない。井伊の遠江は、徳川領に組み込まれる見込みなので、徳川に味方するのが順当。しかし、徳川は人質を求めてきました。直虎は悩んだ末、虎松(後の井伊直政/寺田心)の生母「しの」(貫地谷しほり)を出すことを決断!
 
「しの」は、詫びを入れて頭を下げようとする直虎のデコをピシリとド突いて押しとどめ、井伊家のため、虎松のため…と納得して役目を引き受けます。
しのが駕籠(かご)に乗って出立すると、どこからかピーピーと笛の音が…、
それは虎松が、今は亡き父、亀こと井伊直親(三浦春馬)の遺した笛を、一生懸命吹いている音なのでした。涙するしの。。。
 
しのは、常慶の実家である松下家と再婚することに。。
 
 



 ドラマがもっと楽しくなる!史実の妙味☆彡
大河ファンのために(=^^=)
【あの松下家と再婚!】
 再婚する「しの」。松下源太郎清景(まつした・げんたろう・きよかげ)というのが、その相手です。戦国時代で松下家と言うと、戦国に詳しいかたはピンと来るんじゃないでしょうか?! 松下加兵衛之綱(かへえ・ゆきつな)です。秀吉が、信長に見出される前に仕えていた、あの優しい松下さんです。松下加兵衛之綱と松下源太郎清景は、曾祖父が兄弟という関係でした。
 
 
【秀吉の“就活”と松下加兵衛之綱】
 松下加兵衛之綱は、遠江・頭陀寺(ずだじ)城主。ある時、寄親(よりおや:上司にあたる武士)の治める引馬城(ひくまじょう:後の浜松城)に向かって出かけました。その道中、ぐうぜん秀吉と出会ったのです。ぐうぜんと言っても、秀吉が就活のアピールのため“出待ち”をしていた可能性が高いと思うのですが()、とにかく秀吉には恐らく何か人を惹きつける雰囲気があったのでしょう、松下は草履(ぞうり)取りとして秀吉を家臣に加えたのでした。
 
松下の人を見る目は確かで、秀吉は才能を発揮。まもなく秀吉は納戸役(なんどやく:経理係長のようなものか)に抜擢されました。が、古くからの奉公人に嫉妬され、秀吉はイジメられてしまいます。松下は気の毒に思い、秀吉に路銀を渡して故郷の尾張へと帰らせたのです。
秀吉は初めての武家奉公を経験させてくれた松下に恩義を感じており、のちに大名の地位を与え、礼を尽くしています。
 
 
「しの」と松下源太郎清景が再婚した際、今回のドラマでは母「しの」と息子の虎松(後の井伊直政)が別れ別れになっていました。しかし、連れ子として一緒に松下家に行き、養子となったという話もあります。井伊直政は15歳で徳川家康と初対面した時、「松下虎松」を名乗っていたようですし、その前後の時期、井伊家はほとんど御家消滅状態だったので松下家にかくまわれていたというほうが現実的な気がします。
 
源太郎清景のほうの松下家についてはあまり分かってないのですが、のちに子孫は越後・与板(よいた)藩2万石の井伊家にて家老を世襲したようです。
井伊家も松下家も、別々だったらそんなに幸運をつかめたかどうか分かりません。井伊と松下の、それぞれの幸運が結びついた、まさに良縁だったように思います。
 
  ~主な参考文献~
編:阿部猛・西村圭子『戦国人名事典 コンパクト版』(新人物往来社)
小和田哲男『井伊直虎 戦国井伊一族と東国動乱史』(洋泉社)p.180~、192
渡邊大門『おんな領主 井伊直虎』(中経の文庫)p.115119132~、172
 
 

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     清水しゅーまい


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コメント

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先週は見れたですNICE

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☆ぎいさん
NICEどうもありがとうございます(^-^)
見れましたか~!
よかったです(=^▽^=)

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いろんな巡り合わせが歴史的な結果と結びついて行くのですね
歴史的な大きな出来事でなくても面白いですね
解説を拝見すると漠然とテレビを見ている時よりより詳しく興味が湧きますね
ナイス解説ですね

No title

☆みっちゃんさん
ナイスどうもありがとうございます(^-^)
読んで戴きまして嬉しいです(=^▽^=)
歴史には小さくて不思議な巡り合わせもあって
一個人としても共感できる時がありますね。
みんな一生懸命生きていた証でしょうかね(^ ^)

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こんばんは。
松下虎松というのもあったとは知りませんでした。
そうなると家康との出会いもしやすそうですね。

No title

☆ハニー先輩さん
松下虎松の時に、これもやっぱり
お膳立てをした上で、道中ばったり出会ったふうに演出して
“ただならぬ顔つきの若武者がいる”みたいな感じで
抜擢してもらったらしいです(^∀^)

No title

人たらしの秀吉さん 晩年おかしくなるまでは
すごく魅力のある人物だったようですね^^

No title

☆ばねぱんさん
ナイス!いつもありがとうございます(^-^)
秀吉は魅力いっぱいの人だったと思うのですが
天下統一後のプランが曖昧で
おかしくなってしまいましたね~!
残念なことです…(^ ^)

No title

寅松との別れはテッシュ何枚あっても足りないくらい号泣してしまいました。
心君はホント天才小役です。
あんま好きじゃなかったけど断然見直しました。
母上様に訴える「母上様は寅松が一番大事なはずじゃ」のセリフでもうまんまと嗚咽。

寅松が連れ子養子になったのでしたら、ホント心が安堵します。
ドラマもそうしてくれ~辛くて仕方ないわ(笑)

安心のオールポチです(^_-)-☆

No title

☆Parlさん
オールポチどうもありがとうございます(^-^)
あの母と子の別れのシーン、
泣けましたねぇ~!
NHKは子役誘拐部門があるんじゃないかというくらい、いい子役を揃えているので
いつも泣かされてしまいます(笑)

井伊家が実質消滅し、虎松は松下虎松になりましたが
それでも御家再興を目指す御曹子として母と一緒に大切に扱われた…と思えるのが救いです。
しかしドラマではどうなるんでしょうね~!

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清水しゅーまい

Author:清水しゅーまい
ご訪問ありがとうございます(^-^)
 このブログは、
①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
④裁判傍聴、⑤日本酒など……という感じになっております。
その他、本やテレビ、お気楽な話題に時事問題、
そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
このブログを含めてcopyrightは清水しゅーまいです。
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