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「直虎」戦国地図と空論/謎の言葉に秘めた信玄野望

大河ドラマ『おんな城主 直虎』
 第28回「死の帳面」作:森下佳子
【信玄&幻庵が初登場/戦国地図と机上の空論】
 時は永禄10(1567)年、井伊直虎(柴咲コウ)は、数え年33歳ぐらい。
 
今川氏真(尾上松也)の背後で領国を仕切っている祖母・寿桂尼(浅丘ルリ子)が、
傾き続ける今川家をなんとか支える回でした。
初登場の武田信玄(松平健)に、寿桂尼は老衰・病気の身でありながら自ら会いに!
今川氏真の妹で、武田義信(すでに自害)の妻である“鈴”を返すように、あれこれ訴えました。
北条家の長老・北条幻庵(品川徹)も初登場、奔走してくれて、鈴をなんとか引き取ることに成功したのでした。
しかし、さすがの寿桂尼も疲労困憊、虫の息です。
 
 さて、直虎たちは「気賀・堀川城」の完成で沸いておりました。
その城を直虎は、家臣で銭の犬・瀬戸方久(ムロツヨシ)に気前よく一任してやったのでした。
そして、直虎はどの大名に味方するのかを考えています。今川・武田・徳川…
 
 
今回登場した戦国地図です。


直虎は「徳川が武田と組まねば、戦にはならぬのであろう。ならば、徳川に上杉と結び、武田を囲い込むが上策と進言すれば…」
 しかし、これぞ机上の空論。直虎は分かってない、越後・上杉は豪雪時に兵を動かせないのです! 囲い込みは不可です!! どうする、直虎!?
 
 



 ドラマがもっと楽しくなる!史実の妙味☆彡
大河ファンのために(=^^=)
 武田信玄下条信氏という家臣を通し、徳川家康の重臣である酒井忠次手紙を送りました。今後、手紙のやりとりをしようという内容です。
さて、その手紙の表に、「啐啄(そったくさいたく)という二文字が書いてありました。徳川家の誰も、その言葉の意味が分かりませんでした。
 
家康のもう1人の重臣・石川家成(いえなり)は、たまたま江南和尚という学僧が立ち寄った際に、「啐啄」の意味を訊きました。すると、
「啐の字には“のむ”、啄の字には“ついばむ”という意味があります。
鳥が卵の殻を破るには、時機がある。あまり早く破ると、熟していないため、水っぽい。遅すぎると、中身が腐ってしまう……というのが、啐啄の意味です」
 信玄は「啐啄」と書くことで、まもなく武田・徳川が手を結ぶ好機が来る…と暗示したのです。
 
石川家成からそのことを聴いた家康は、
「万事、時機を待つのが肝要ということだ」
 と発言。
さらに、酒井忠次が、
「信玄は今川(氏真)と一戦交えるつもりらしい」
 と言いました。すると、他の家臣達は「いや、武田・今川の同盟は崩れまい」「しかし…」と騒然。とにかく徳川は大規模な軍備を整える必要を感じたのです。
やがて武田は今川領に進軍。徳川は黙って武田の領土拡大を見ているわけにはいかず、今川を挟撃することになるのでした。
   ~『武徳編年集成』~
「啐啄」の言葉の意味が伝わらないままだったらどうすんだ……という疑問には、誰も答えておりません()
 
  ~主な参考文献~
編:阿部猛・西村圭子『戦国人名事典 コンパクト版』(新人物往来社)
小和田哲男『井伊直虎 戦国井伊一族と東国動乱史』(洋泉社)p.180
渡邊大門『おんな領主 井伊直虎』(中経の文庫)p.119132
編:逸話研究会『戦国逸話事典』(新人物往来社)p.116
 
 

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     清水しゅーまい

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コメント

No title

今回の副題は「デスノート」でしたね(笑)、なかなか洒落が効いてます ^^
かつてはあのような手帳を「閻魔帳」と言いましたが、今では死語ですね。ポチ☆

No title

☆越前屋平太さん
ポチどうもありがとうございます(^-^)
今年の大河はなぜか副題にずいぶん
こっているようで
何かしら名作のもじりであることが多いです(^∇^)
ああいう帳面、閻魔帳って言うんですね、知りませんでした。
デスノートそのものの発想も
そのような言葉から生まれたのかもしれませんね(^ ^)

No title

浅岡ルリ子、怖かったですねー!

最後の×印見た時はだーっと鳥肌が立ちました!
恐ろしい…。
確かに神仏にも嫌われますね^^;

そういえば、石川五右衛門説、ちょろちょろ話題になってますね!

オールポチです(^^)

No title

☆Parlさん
いつもオールポチ大感謝です(=^▽^=)
死の帳面、怖かったですね!
でもなぜ直虎は帰らしてもらえたのかが疑問でした(^ ^ゞ

石川五右衛門説が…!?
ほんとですかーっ
もしかしたらぼくが一番乗りだったかも…(笑)

No title

先週見れなかつた、ので、嬉しいてす、ナイス

No title

こんばんは。

お久しぶりです。

こちらは、未だ22話までしか観ていません。

信玄=松平健ですか!『義経』で弁慶を演じたのを思い出します。

「啐啄」の「啄」の字で、山本勘助の「啄木鳥戦法」を思い出しました。
今年は、『風林火山』放送&彦根城築城400年祭から10年でもありますね。

禅宗には「卒啄同機(そつたくどうき)」という言葉もあります。
詳しくは↓を参照。

https://ameblo.jp/nlp-coach/entry-10373735838.html

「猫捨肝」で“ニャ”イス!!

No title

☆ぎいさん
見れなかったですか~
もしまたお時間合いましたら
見てみてください(=^▽^=)

No title

☆Ozz☆にゃんさん
ニャイス!どうもありがとうございます(^-^)
22話までご覧になったとは貴重な視聴仲間です…!
武田信玄はさすが大物俳優の登場となりました!
まえは弁慶でしたか 残念ながら当時は見れませんでした。

啄木鳥ですか、まさに、ついばむ鳥ですね(=^▽^=)
ぼくは今回逸話の本を読むまで啐啄という言葉を知らなかったので
啐啄同機も初耳です。
あ、今、広辞苑を見たら「そったく」の項目がありました(^∇^)
参考文献には「さいたく」で出ているんですが
Ozz☆にゃんさんの「そったく」の読みのほうが自然な気がするので
記事に赤字加筆しました ありがとうございます~!

No title

こんばんは。
おばばのデスノート・・・怖いですね(笑)

No title

☆ハニー先輩さん
大婆さんの死の帳面…、デスノートでしたね。
ノートを持っている当人が
一番疲労困憊で先に死にそうですが…(笑)
どんなふうに指名から逃れられるのかまたは戦うのか
見どころですね~!

No title

「啐啄(そったく/さいたく)」って言葉初めて知りました^^
絶交のタイミングを読み取る力
たしかに最も大切ですよね^^

No title

>>越後・上杉は豪雪時に兵を動かせない

上杉が1560年の関東遠征で、小田原城まで迫りながら、結局落とせ
なかったのは、これが原因ですかね。また、当時の兵は、農民の足軽
が中心で、収穫期には自分の土地に帰らなければなりませんでした。

これに対し、1590年の秀吉による小田原征伐の時代は、兵農分離が
行われ、兵は収穫期に自分の土地に帰る必要がなくなりました。
また、上杉と豊臣では、物量が違うし、防衛側:北条氏の当主の器量
も影響したでしょうね。

余談:
『真田丸』で北条氏政を演じた高嶋政伸の兄:政宏は、Rock通として
知られ、音楽雑誌『Music Life』で連載コラムを執筆していました。
また、Kissの大ファンで、'12年にアルバム“Monster”のプロモー
ションを依頼された時は、「ついに、俺にもこういうオファーが
来たか!」と感激したそうです。その際、Kiss Ver.のHello Kitty
とも共演していますにゃん

No title

☆ばねぱんさん
ナイス!どうもありがとうございます(^-^)
ぼくも今回逸話の本を読むまで
啐啄って言葉知りませんでした(^ ^ゞ
禅の教えに通ずる言葉で
親鳥と雛鳥(師匠と弟子)の息が一致することから、
時機到来を表わすようになったらしいです(=^▽^=)

No title

☆Ozz☆にゃんさん
どうもありがとうございます(^-^)
そうですね、
当時はまだ農兵が多いので
農作業の少ない時期じゃないと
合戦に出かけるのも難しかったと思います(^ ^)
小田原合戦の時は石田三成らが頭よかったから
兵站の充実も、戦闘継続を実現したのかなぁ
という気がしますね(=^▽^=)

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そして、友情・人情・心意気です!

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清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
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