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「直虎」今川重臣の関口/関口・瀬名姫親子の不幸

大河ドラマ『おんな城主 直虎』
 第25回「材木を抱いて飛べ」作:森下佳子
【言いがかりで直虎と氏真の対面が実現!】
 時は永禄10(1567)年、井伊家の一人娘・井伊直虎(柴咲コウ)は、数え年33歳ぐらい。
 
買い手が見つかりました! 井伊領で伐採した材木を、急ぎの用でまとめて高値で仕入れたいという商人が現れたのです。龍雲丸(柳楽優弥)助けも得て集めた井伊の材木。
 
ところが、まもなくして今川重臣の関口氏経(矢島健一)がやって来て…、
「三河(徳川)と内通したる謀反の疑い、これあり!」
 よくよく聞けば、「三河に流す材木を都合した…」という、言いがかりです。直虎はまたもや駿府へ申し開きに行くことに。
 
駿府へ行く=暗殺される…というジンクスを破るために、直虎が駿府へと向かう間、家臣一同は材木の回収を始めました。思うように進まないうちに、直虎は到着してしまい、ついに今川氏真(尾上松也)と対面…!
すでに直虎は、もしもの時には、鶴こと小野但馬守 政次(高橋一生)に井伊家を任せる覚悟でいますが、どうなるか…!?
 



 ドラマがもっと楽しくなる!史実の妙味☆彡
大河ファンのために(=^^=)
【名を遺した今川重臣の関口氏経】
 ドラマでは、今川重臣として、矢島健一が演じる関口氏経(うじつね)という人が出ています。ちゃんと実在の人物でして、井伊谷(いいのや)領を担当していました。この関口氏経と井伊直虎との連署状が今も残っていて、浜松市博物館が保管しています。
 
この連署状というのが、まえにドラマでもやった「井伊谷徳政」に関連するもので、これは戦国時代の徳政令について理解するために必要不可欠なくらい重要だとされていて、その筋の研究者にはかなり有名だそうです。
 
私は20年ほど前、学生の頃に趣味で今川氏真(うじざね)のことを調べたり書いたりしていて、その時にちょうど連署状の文面が載っている論文をコピーしておきましたので、ちらりと載せときます。ちなみに、現物の連署状の写真は、末尾の参考文献一覧の小和田哲男の本にて見ることができます。


●若林淳之「今川氏真の苦悶 ―今川政権の終焉―」(掲載誌失念)p.90のコピーです。
「関口氏経・次郎直虎 連署判物」
文書中の永禄11年は1568年で、信長上洛(9月26)の年です。
 
余談ですが、これはまだインターネットが普及する前にわざわざ国立国会図書館で図書カードを使った検索をしてそうとう苦労し見つけてきたもんです。20年前、ものを調べるには時も金も労力もかかりました。いま考えると笑っちゃうぐらい、微笑ましい記憶。
 
 
【小和田教授の思い出/関口・瀬名姫親子の不幸】

 小和田哲男教授と言えば、このドラマやそれ以外にもいくつもの大河ドラマで時代考証を務め、戦国時代を扱う歴史番組にお顔が出ることも珍しくないかたです。私は学生の頃いま思えば赤面ものの、今川氏真をテーマにした素人小説を書いており、小和田先生にファン レターとともに送ったことがあります。先生はお返事を書いてくださいました。ありがたいことです。もう20年ほど前のことで、お忘れのことと思います(忘れていてほしい、笑)

 
さて、関口と言えば、徳川家康の正室の瀬名姫(築山殿)です。瀬名姫の父が、関口氏広(親永?)という武将なのです。前述の関口氏経とどうにも関係ありそうな名前ですが、今はまだ専門家にも分かっていないようです。

で、関口氏広は、おそらく婿(むこ)の家康が今川家から離反した影響かと思いますが、桶狭間合戦の2年後に当たる永禄5(1562)年、自害してしまいました。思えば、瀬名姫親子はせっかく徳川家と縁づいたというのに、氏広~瀬名姫~信康の3代にわたって、ずいぶん不幸な道をたどっていますね。家康&瀬名の長男・信康についての不幸は、これからドラマで描かれることでしょう。
 
  ~主な参考文献~
編:阿部猛・西村圭子『戦国人名事典 コンパクト版』(新人物往来社)
小和田哲男『井伊直虎 戦国井伊一族と東国動乱史』(洋泉社)p.166
渡邊大門『おんな領主 井伊直虎』(中経の文庫)p.119132
 
 

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     清水しゅーまい


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コメント

No title

^^小原先生とそういう因縁が終わりになったのですね
私も大学時代言語学概論の先生、堀井令以知教授が
NHKの大河ドラマなどで京言葉指導などの名前が出ていた時が嬉しかったです
もうきっと亡くなられていると思いますが
印象的なことできっと覚えておられると思いますよ
ナイス

No title

先週は何とか見れましたNICE

No title

☆みっちゃんさん
思い出話を読んで戴きましてナイスも
どうもありがとうございます(^-^)
みっちゃんさんの大学時代の先生も
活躍なさっていたのですね(=^▽^=)
名前を見るだけでも嬉しいことですよね~!

No title

☆ぎいさん
NICEどうもありがとうございます(^-^)
おいそがしいところ同じテレビドラマの視聴仲間がいてくださると
とても嬉しいです(=^▽^=)

No title

こんばんは。
どんどん今川周辺がきな臭くなる中、ドラマの中のエピソードも大変になってきましたね。
毎週々々の温度差が少し気になるところです(^^;

No title

☆ハニー先輩さん
今川家、どんどん危なくなっている…はずなのに
意外となかなか潰れませんね(笑)
ニッチなテーマのことが多くて、
確かに温度差を感じるところです(^ ^ゞ
そろそろ思い切って今川家…、
ドドドドーッと逝ってしまって欲しい気がしますね(^-^)

No title

何で今川氏真が趣味?
と改めて人それぞれの傾向が見れてなるほどな!と唸ります(笑)

私もさすがに歴史教授ではありませんが、
インターネットがない時代にアナログで情報収集しました。
大学受験にしても今は本当に便利な時代になりましたね。
でもあの頃の収集癖が今となってはこの時代にも役に立ってるのかも。。。(^^)

強くなりながらもこんなにいい人になってしまった政次がどうなるのか?どうかどうかこのままいい人のままでと思うこの頃。
口実を見つけて政次を抱きしめてるんじゃねーよ!!と(笑)

オールポチです(^_-)

No title

☆Parlさん
オールポチいつもありがとうございます(^-^)
今川氏真は武将としては、
まったくふ甲斐ない人でしたけど
戦国一流の人物達に囲まれ、生き続けたのは
ちょっと泣けるんじゃないか…と思うんです(^ ^)

図書館で調べものして
あれだけの達成感が味わえた当時はなかなか
貴重でした。
今はそうとうなことしないと達成感が無くて
かえって大変な気がしますね(^ ^ゞ

政次はいい人のままで貫いてくれそうだけど
幸薄い感じするので心配ですね(笑)

No title

政次は子どもが2人いることになってるんですよね?
あの出戻りの女の子じゃないですよね?

ただの嫉妬です。
失礼しました(笑)

No title

☆Parlさん
出戻りの娘さん…、
政次の弟の妻が、政次に抱きついているシーンあったから、それでしょうかね^ ^
なんか怪しいシーンでしたよね~
政次のその弟は亡くなったんだっけな…?
ちなみに、政次は独身設定になっていたと思いますよ(^∇^)
だんだん人間関係がややこしくなってきて
ぼくも分からなくなってます(笑)

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清水しゅーまい

Author:清水しゅーまい
ご訪問ありがとうございます(^-^)
 このブログは、
①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
④裁判傍聴、⑤日本酒など……という感じになっております。
その他、本やテレビ、お気楽な話題に時事問題、
そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
このブログを含めてcopyrightは清水しゅーまいです。
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