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「直虎」君の名/井伊直政と本多忠勝の組織論の違い

大河ドラマ『おんな城主 直虎』
 第21回「ぬしの名は」作:森下佳子
【義賊?】
 時は永禄11(1568)年、井伊家の一人娘・井伊直虎(柴咲コウ)は、数え年34歳ぐらい。
直虎一行は、商いのつてを求めて、浜名湖の港町・気賀(きが)を訪れました。町を視察中、子供がぶつかって来たかと思うと、銭入れがない! 追跡していくうちに、屈強な大人が現れ、拘束されてしまいました。
 
しばらくして、あの旅の男、柳楽優弥が集団の頭(かしら)であることが判明…!
「領主なんてな、泥棒も泥棒…、武家なんて奴らは泥棒も泥棒…」
 どうやら義賊を気取っているようです。
直虎は身が助かると、材木の商いに頭の力を使おうと、探し出して持ち掛けました。
奪い合わずとも生きられる世を作りだす…! 頭…、名は何と言うのじゃ」
「龍雲丸だ!」
 
 



 ドラマがもっと楽しくなる!史実の妙味☆彡
大河ファンのために(=^^=)
【皆に先駆けて突進する恐怖の名将・井伊直政】
 今回は、井伊直政本多忠勝の組織論の違いを書いてみたいと思います。
どちらも徳川四天王、あるいは徳川三人衆(三傑)にも数えられる名将です(四天王は他に酒井忠次&榊原康政。三人衆は榊原)
年齢は、井伊よりも本多のほうが13歳上です。
 
徳川家康羽柴秀吉が唯一実戦に至った天正12(1584)年の小牧・長久手の合戦
この時、井伊直政は初めて徳川軍先鋒を務めました。開戦するやいなや、直政は自ら先頭に立って羽柴軍へと突進していきました。
「我に遅れし者は、男にあらず!」
 そう叫んで突っ走り、単独で敵武者の一人に飛びかかり、討ち取ってしまいました。
直政の部隊は堂々たる白兵戦を繰り返し、この合戦で最も多く首を獲ったと伝わります。
 
一方で、ある者からいさめられました。
「あくまで一軍の将なのだから、戦場における突出は許されない。立場を考えて行動すべきです。そして、本多忠勝を手本としなされ」
 
 
【縦横無尽に組織を操り無傷の大活躍・本多忠勝】
 その本多忠勝も、同じく小牧・長久手の合戦にて大活躍しました。
忠勝は、一軍の将としての采配に抜きん出ていました。
秀吉8万の大軍が動き出した、その時、わずか500の手勢で止めにかかったのです。「釣り野伏(のぶせ)という戦法を使い、少数の兵を敵兵にぶつけて敗走したかのように見せかけ敵に追わせ、接近してきたところを伏兵で挟み撃ちに…! これを抜群の統率力で実行し、成功させたのでした。
「思慮ある人の功名は、士卒を下知(げち)し大なる功名を遂げるものなり。
思慮無き人は槍一本の功名にて、大なることは無し」
 
このように、戦闘方法・組織論についての考え方がまるで違った井伊と本多。
井伊直政は常に先陣を切るため体に傷が絶えず、前述の諫言(かんげん)に耳を貸すこともなく、傷を誇りにしていました。一方の本多忠勝は、生涯57戦もの戦闘を経験したにも関わらず、無傷だったことを誇ったのです。
あなたは、どちらの生き様・戦い方を選びますか…!?
 
  ~主な参考文献~
編:阿部猛・西村圭子『戦国人名事典 コンパクト版』(新人物往来社)
小和田哲男『井伊直虎 戦国井伊一族と東国動乱史』(洋泉社)p.193
渡邊大門『おんな領主 井伊直虎』(中経の文庫)p.119132
歴史群像シリーズ22号「徳川四天王」(学習研究社)p.122
「歴史人」No.782017年6月号(KKベストセラーズ)p.16

NHKテレビ『その時 歴史が動いた』「徳川四天王に学べ!~組織のためにいかに生きるか~」

 
 

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     清水しゅーまい


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コメント

No title

本多忠勝って吉田羊のお父さんでしたっけ?

そりゃあ無傷がいいですね(笑)

全然関係ないですが、クールな体で思い切り直虎を思いを寄せる鶴が愛おしいです♡

ナイスぽちっと☆彡

No title

先週見そびれたので助かりましたNICE

No title

☆Parlさん
そうですね、吉田羊の父上でした。
本多忠勝は藤岡弘、が珍演してました(笑)
本多忠勝は別格で無傷だったけど、
戦国武将は基本単純だから、傷を見せたがるんですよね(笑)

鶴もいつまでクールで無傷のままいられるか…、
柳楽優弥も出てきたし
大注目ですね!

No title

☆ぎいさん
NICEどうもありがとうございます(^-^)
見そびれましたか!
3~4回見逃しちゃっても
このブログを見ると完全復帰できると思いますよ(=^▽^=)!
よろしくお願いします(^ ^ゞ

No title

戦いで勝つにはどちらの部署も必要で、うまく使うのが勝つための指導者の采配ですね
自分を振り返ったときは私は三国志を見たときいつも諸葛孔明的立場だなと思っています劉備玄徳のような存在は器ではありません
物事の仕組みを解き明かし策を建てるのが好きです
これからどう展開するのか楽しみね
ナイス

No title

☆みっちゃんさん
ナイスどうもありがとうございます(^-^)
そうですね、トップ・リーダーの役目は
すべての人材を活かすことなのでしょうね。
諸葛孔明のみっちゃんさん、
かっこいいですね。
ぼくは早く万年足軽から出世したいと思っています(笑)
これからの展開に期待ですね…!

No title

こんばんは。
虎と龍って上手く出来すぎなお話になってきましたね(笑)
明るいお話になって行くと良いです。

井伊直政さんといえば関が原でも抜け駆けしたって言われてますよね(^^;

No title

☆ハニー先輩さん
虎と龍で戦国時代らしい話になってくれるといいのですが~(^ ^)
龍のほうも飄々としてる感じなので
明るくなりそうな気しますね(^∇^)

井伊直政はほんと目立ちたがり屋で
関ヶ原の抜け駆けも切腹ものなのに
徳川第一の功労者になってしまいました(笑)
でも目立ち過ぎて最後に島津に撃たれたのは
本人も不覚だったと思います(°∀°;

No title

今週の大河まだ見てませんが しゅーまいさんの記事 読ませていただきました^^

井伊直政と本多忠勝の組織論の違い 面白いですね^^
体育会系で自ら突っ込む直政と
知略で部下を操り頭脳戦に挑む忠勝。

人間的魅力は直政にありますが
現実的には忠勝の家来になった方が
よさそうですよね^^

No title

☆ばねぱんさん
読んで戴きましてどうもありがとうございます(^-^)
本編ではまだ井伊直政も本多忠勝も出てこないんですど
待ち切れなくなって書いてしまいました(^ ^ゞ

井伊直政の家臣になると、決死の突撃についていかなければいけないし、直政の性格がメチャクチャ厳しいしで、恐ろしいことになっていたようです(°∀°;
無関係な立場から見ると、井伊直政の生き様は魅力的なのですが、家臣団からすると恐ろしくてしょうがなかったみたいですね(笑)
比較的、実現可能な猛攻を成功させていった
本多忠勝を賞讃したいです…!

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清水しゅーまい

Author:清水しゅーまい
ご訪問ありがとうございます(^-^)
 このブログは、
①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
④裁判傍聴、⑤日本酒など……という感じになっております。
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そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
このブログを含めてcopyrightは清水しゅーまいです。
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