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「直虎」政次の大局観/信長の大局観/赤備えの系譜

大河ドラマ『おんな城主 直虎』

 第18回「あるいは 裏切りという名の鶴」作:森下佳子

【政次の大局観を得る…!】
 時は永禄9(1566)10(1567)年頃、井伊家の一人娘・井伊直虎(柴咲コウ)は、数え年3233歳ぐらい。
 
(虎松=井伊直政の)後見を降りられよ」と、鶴こと小野但馬守 政次(高橋一生)が迫ってきました! こうして直虎はまたしても駿府に出向き、申し開きをすることに。
種子島(火縄銃)を密かにつくっていたことなど責められそうでしたが、商人上がりの家臣・瀬戸(松井)方久(ムロツヨシ)が先手を打ち、太守の今川氏真(尾上松也)に売り払うことに成功…! 謀反の疑いの種を、うまく始末したのでした。
 
直虎はもう政次に負けまいと、書物で先人の知恵を学び始めます。そして、敵をあざむくにはまずは味方から…と読んでいる時、ついに気づきました。政次は実は、今川の矢おもてに立って井伊を守ろうとしているのではないか…
 
直虎は政次に言いました。
「われは己で選んだのじゃ。…己の手で井伊を守ると、われは己で決めたのじゃ。ゆえにもし、われがおなごであるから守ってやらねばならぬとか…おかど違いじゃ」
 そういう流れで、「井伊家の道」を問うと、政次は「戦わぬ道を探ります、戦に戦わずして勝つ、もしくは戦いに及ばずとも済むよう死力を尽くす」
 
政次の大局観を知り、直虎、また大きな一歩を踏み出せたようです!
 
 



大河ファンのために(=^^=)
織田信長の大局観…信玄を動かし親子分断、今川は潰す!】
 今回、武田信玄嫡男・義信がちょっと出てきました。
武田は、今川・北条と甲相駿の三国同盟を結び、それぞれ別の方面を開拓していました。ところが、永禄3(1560)年5月の桶狭間の合戦で今川義元が討ち死にすると、微妙な空気が流れ始めます。義元の後継者・今川氏真(うじざね)は、武将としての器量が無い様子。信玄はイラ立ちます。黙って見ていたら、家康に今川領をブン獲られてしまう。この際、できれば今川の地を占領してしまいたい。
 
面倒なことに武田義信の妻は、今川氏真の妹でした。義信は妻に肩入れして、今川との手切れに大反対。武田親子の仲が急速におかしくなっていきます。
 
この動きを、織田信長が見逃しませんでした。信長はどうも早くから、養女を嫁がせてくれ…と武田に打診していたらしい。
信玄はそれも利用し、義信の不穏な動きを謀反と断じ、永禄8(1565)年8月、義信付きの重臣・飯富虎昌(おぶ・とらまさ)を自害させ、9月には当の義信を幽閉してしまいました(2年後自害)。。
 
今川と縁を切った武田信玄は、同年11月、今度は四男の勝頼信長の養女を嫁として迎えたのでした。こうして、武田・織田の同盟が成ったのでした。
 
 
 武田の御家騒動で自害した飯富虎昌(おぶ・とらまさ)は、赤備えの甲冑(かっちゅう)で知られていました。自害のあと、虎昌の弟が赤備えを引き継ぎ、一方で同じく飯富という家名だったのを山県と改名し、山県昌景(やまがた・まさかげ)になります。飯富虎昌の時もすでに有名だったようですが、山県の赤備えは武田家の絶頂期で非常に強く、勇猛果敢で名を馳せました。
 
時が過ぎて天正10(1582)年、この年3月、武田勝頼が滅び、6月には織田信長も死にました。そして、徳川家康・上杉景勝・北条氏直による旧武田領(甲斐・信濃)を巡る三つ巴の戦い、いわゆる「天正壬午(じんご)の乱」が勃発。同年10月に和睦となり、敵味方の間で様々な取り決めがなされましたが、その中でかつて山県昌景らの従士だった者たちを井伊直政の配下に置くことが定められていました。しかも、赤備えを継承するように…との家康からの命令だったのです。井伊の赤備えとして、これまた著名になるのでした。
 
  ~主な参考文献~
編:阿部猛・西村圭子『戦国人名事典 コンパクト版』(新人物往来社)
小和田哲男『井伊直虎 戦国井伊一族と東国動乱史』(洋泉社)p.171~、206
渡邊大門『おんな領主 井伊直虎』(中経の文庫)p.119132
 
 

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     清水しゅーまい


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コメント

No title

☆2017/5/10(水)午後5:32さん
どうもありがとうございます(^-^)
これから武田信玄や織田信長も関係してくるので
ますますおもしろくなってきそうですね…!

No title

こんばんは。
いよいよ今川に崩壊の足音が聞こえてきそうです・・・

No title

☆ハニー先輩さん
ありがとうございます(^ ^)
今川の没落、
どのくらい描かれるのか密かに期待しています。
せっかく氏真がしっかりした役者さんなので
出続けて欲しいです!

No title

鶴の気持ちにやっと気づけて良かったですねー。
女子として…と話す直虎とやっとわかってくれたのかの鶴の演技に意思の疎通が見られず…。

本当はもっといい場面だったんだろうけど、直虎があんまりにもまくし立てて言うので、亀の憂いある感じが独り歩きの様でイマイチしっくりこなかったです。

この場面すっごい楽しみにしてたのに残念!
しかも柳楽優弥の出番が少なすぎーーーー!
超楽しみにしてるんだけどー(笑)

来週に期待のオールポチです(^^)

No title

☆Parlさん
オールポチいつもありがとうございます(^-^)
今回のはたぶん、スイーツだとか甘い展開だとか言われるのを避け、
あえてシリアスな雰囲気にしたんじゃないかという気します(^ ^)
きっと、直虎は女子扱いが本当に嫌で、
鶴から対等の武将として見られることを望んでるんですよ。
だから、これからもっと武将らしくなった時に、ちょぃと甘い涙の展開があるかも!?(予想ですww)
柳楽優弥は、どういう役目なんでしょうね
先々を知らないのですが、予告編で子分みたいのとわぁわぁ騒いでましたね
なんだか楽しみです(=^▽^=)

No title

うわー!凄い納得してしまった!
そっか…なるほどですね。

まだまだ子どもだわ(笑)

No title

☆Parlさん
あくまで予想です(笑)
森下佳子さん、Parlさんの以前の記事読んだ感じでは
要所で締めてくるイメージなので
区切りや幕切れに期待してるんですよ(=^▽^=)

No title

戦国時代の女性は、悲しい者ですね、武将のために 利用されて生きていたのです。

No title

☆nob*****さん
そうですね。
男性のほうも戦ったり働いたりで
命懸けなので、大変だったとは思います。

No title

戦わずして勝つ!!

きなくさい現代だからこそ
重いセリフですよね

No title

☆ばねぱんさん
ナイス!どうもありがとうございます(^-^)
戦わずして勝つ…、究極の勝利ですね…!
でもたしかまだ直虎は合戦というほど
大規模な戦いはしてないような気するのでだいぶ心配です(^ ^ゞ

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清水しゅーまい

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①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
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そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
このブログを含めてcopyrightは清水しゅーまいです。
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