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「直虎」鉄砲複製の鍵、高度技術!/初の被弾死者!

大河ドラマ『おんな城主 直虎』
 第17回「消された種子島」作:森下佳子
【種子島複製と指導者養成の困難】
 時は永禄9(1566)10(1567)年頃、井伊家の一人娘・井伊直虎(柴咲コウ)は、数え年3233歳ぐらい。
井伊谷(いいのや)にもついに種子島(火縄銃)が伝来し、「妖術か!?」と驚く直虎、コテコテの展開でした()。欲しくなりますが、1つ10貫文という価格にまた驚いてしまいます。だいたい今の15万円くらいに相当するかと思いますが、これが合ってれば安い気がします。直虎は複製品をつくるように命じました。
 
鉄砲製造も難しいですが、もっと難しいのが、人の育成です。虎松(後の井伊直政)が手習いを始めたんですが、直虎が言う手加減無用のスパルタ教育に恐れをなして泣きだしてしまったのです。しかし、勝ちたいという虎松の心に火をつけることになんとか成功しました。虎松の生母「しの」(貫地谷しほり)は…「とっていかれる気がする、虎松を…」すると侍女(光浦靖子)は、「直虎さまは母上にはなられませぬよ。なられるとすれば父上でしょう」
 
虎松が五目並べで白熱勝負していると、なんと、種子島が紛失したという話が…!
犯人は、鶴こと小野但馬守 政次(高橋一生)!?
そして、またしても「虎松の後見を降りられよ」と!
 
 



 ドラマがもっと楽しくなる!史実の妙味☆彡
大河ファンのために(=^^=)
【鉄砲複製のカギとなった高度技術とは!】
 鉄砲がただ日本に来たというだけですと、1466(文正元)年に琉球の役人が京都の足利幕府を訪れた際、鉄砲の射撃を見せて人々を驚かせた…という話などがあります。
 
鉄砲が広まったということでいくと、やっぱりゴロ合わせでもよく知られているように、銃ご予算でつくります=1543(天文12)年になりそうです。
種子島(たねがしま)の若き領主・種子島時堯(ときたか)当時16歳が、台風に遭って漂流してきた大型船に乗るポルトガル人から、2丁の火縄銃を買ったのでした。その銃は、南蛮純正品(緩発式)というわけではなく、構造が少し違う東南アジア製(瞬発式)でした。
 
購入と同時に、種子島の家臣が火薬の調合法を学びました。また、鍛冶(かじ)職人たちがさっそく複製品づくりを始めます。が、この時は「銃身の底をふさぐ仕組み」が分かりませんでした。完成に至らず、挫折。
 

幸い、翌年になって、南蛮の鍛冶職人を乗せた船があらためてやって来ました。八板金兵衛 清定(やいた・きんべえ・きよさだ)という者が、新技術の習得に挑戦。その新技術とは、「ネジづくり・ネジ留め」でした。ネジの製作には、高度な技術が必要なのです(ネジづくりは、現代でも意外と高度な技術)。八板金兵衛は苦労と猛勉強の甲斐あって、1年ほどかけて数十もの鉄砲複製に成功したとのことです。

 
 
 鉄砲が初めて日本の合戦で使われたのは、分かっているところでは、1549(天文18)年6月の鹿児島の加治木(かじき)城攻防戦において。攻める島津貴久軍に対し、守る肝付兼演(きもつき・かねひろ)軍が鉄砲を使いました。まもなく和睦。
 
 1550(天文19)年7月には、地味ながらも重大な事件が起きます。日本史上、初めての鉄砲による被弾戦死者が出たのです。管領(かんれい)の細川晴元三好長慶(みよし・ながよし)と対立し、京都・上京川端(かみぎょうかわばた)の合戦が勃発。三好弓介(きゅうすけ)の配下の者が、被弾して亡くなってしまいました。
 
ただし、この頃はまだ普及が進んでなくて、合戦で本格的に使用されるのは永禄年間(15581570)に入ってからです。そんななか、毛利元就(もうり・もとなり)は、永禄初期にすでに鉄砲衆を組織していました。
 
今回のドラマは、永禄9(1566)10(1567)年頃で、ちょうど鉄砲使用が活発になった時期と一致しています。とは言ってもドラマの直虎のように、鉄砲の存在すら知らなくて妖術かと驚く…というのは、いかにもコテコテの展開です。現代でパソコンやスマートフォンの存在に驚くぐらいのマヌケな感覚だと思うので、首をかしげてしまいました()
 
  ~主な参考文献~
編:阿部猛・西村圭子『戦国人名事典 コンパクト版』(新人物往来社)
「週刊 再現日本史」戦国(6)p.1~、16~・(7)p.1528・(9)p.16~、織豊(3)p.16(講談社)
 
 

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     清水しゅーまい


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コメント

No title

見てました NICE

No title

☆ぎいさん
見てましたか~!
NICEどうもありがとうございます(^-^)

No title

私も同じようなことを思いましたよ。彼女ほどの洞察力があり判断力のある人が妖術と思うわけがないですよね
そこら辺が時々ツッコミたくなる所以です
ファンタジーなら作り話として楽しめるのがいいですよね
そこら辺の基準が曖昧です
やっぱり銃を使う戦いは織田信長の桶狭間の戦いじゃないでしょうか
火縄銃が使えるように梅雨の合間に戦果を広げた。それをが判断したのがすごいと思います
堺の商人が栄えたのは鉄砲の販売だそうです
その影に堺の商人の千利休などの影も浮かんできますよね
ここら辺は面白いですね
そーゆー大人も楽しめるシナリオがいいですよね
ナイス

No title

☆みっちゃんさん
そうなんですよね、ファンタジーならファンタジーで
振り切ってくれれば
そういうリアリティー出ると思うんですけど
本格派を狙ってるような感じもなくはないしで
やや中途半端ですね。
本流の大河を目指すのか
思い切って若い歴女向けのファンタジーにしてしまうのか
制作サイドも迷ってるんでしょうね。

おっしゃるように 織田信長の銃の使い方、巧みだったと思います。
その一方で 銃をいっぱい持つ石山本願寺や雑賀衆に苦しめられて、大変だったようです。
堺は鉄砲販売もあって繁栄したんですね。
ファンタジーにするにしてもそういう
リアルさは反映していって欲しいです(=^▽^=)

No title

こんばんは。
こんな時期に井伊家ぐらいの場所にも鉄砲が来ているのか?なんて思っちゃったので
個人的には結構もやもやしたお話になってしまいました。

No title

☆ハニー先輩さん
そうですね、今年のようなユルめの大河こそ、
締めるところは締めてリアルさを感じさせて欲しいっ
て気がしますね。
たぶんまだ井伊って誰?という情勢じゃないかと思うし
そんな中で鉄砲がどの程度まで広まっていたのか
興味深いですよね。

No title

失礼します。今回の大河ドラマ、大好きです。ドラマですから、少しの遊び心が、楽しいです。

No title

☆nob*****さん
コメントどうもありがとうございます(^-^)
そうですね、今年の大河は遊び心ある感じしますね。
楽しみに見ております。

No title

今 この回見てます^^
たしかにコテコテのリアクションでしたね^^

でも種子島の使い方
詳しく見れて面白いシーンでした^^

No title

☆ばねぱんさん
ナイス!どうもありがとうございます(^-^)
確かに、種子島銃の実演射撃、
詳しくやってくれてましたね~!
あれ1度自分でも撃ってみたいですね(^ ^ゞ

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清水しゅーまい

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ご訪問ありがとうございます(^-^)
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①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
④裁判傍聴、⑤日本酒など……という感じになっております。
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そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
このブログを含めてcopyrightは清水しゅーまいです。
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