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「直虎」綿毛/戦国の、人の売買のお値段は…!?

大河ドラマ『おんな城主 直虎』
 第16回「綿毛の案」作:森下佳子
【戦国名作劇場で人の売買場面出るか?】
 時は永禄9(1566)10(1567)年頃、井伊家の一人娘・井伊直虎(柴咲コウ)は、数え年3233歳ぐらい。
 
綿毛の案。世界名作劇場のアニメじゃありません。商人上がりの家臣・瀬戸方久(ムロツヨシ)が、一案を出したのです。今はまだ珍しい木綿(もめん)の布、そのもとになる綿(わた)の実を、栽培しようと。木綿は麻より柔らかく、丈夫で冬も温かです。喜んでその案を採用した直虎。
 
ところが、人手不足で作り手が集まりません。直虎は軽々しく近隣他家の鈴木重時・近藤康用(やすもち)菅沼忠久の3名(後にいう井伊谷三人衆)に頼みましたが、どこも貸すほどの人手など無し。
 
たまたま出会った旅の者(柳楽優弥)「人など買えやいいじゃないですか」と言われ、「よいことを聞いた」と発言! まさか人の売買の場面が出るのかなぁと、戦国の実態を知る貴重な場面になるかも…などと思いましたが、そうはならず()
方久の茶屋で人の売買のためのウワサ拾いを始めたものの、いい情報が集まらなかったのです。すると、いつの間に登場、あきれ顔の

鶴こと小野但馬守 政次(高橋一生)が、人が集まるようないいウワサを流すべし!と、助言してゆきました。

 
♪己で荒れ地を耕せば、実りが出()でてお年貢も、三年(みとせ)も無しと聞きまする!
 コマーシャル・ソングを歌いまくる…!
 
 



 ドラマがもっと楽しくなる!史実の妙味☆彡
大河ファンのために(=^^=)
【戦国の、人の売買のお値段は…!?】
 戦場があれば、たいてい、人の売買も行なわれます。欧米だと、十字軍がアメリカの奴隷制度につながった…などと言われております。
 
日本も例外ではありません。一般に義にあついと思われている上杉謙信や武田信玄も、人を売買しました。徳川家康も、最後の大合戦、大坂夏の陣に至ってさえ、まだ敵地での人の売買を合法としました。織田も伊達も島津も、日本全国、どこでも同様の売買をしていました。
 
事情がありました。敵を討ち取ると、手柄として評価されますが、生け捕りにした場合は特に評価されません。かと言って、みんな殺すわけにもいかない。こうして、人の売買をすることとなります。負けた雑兵に限らず、女性や子供まで商品に。市場はまさにグローバルで、売られ先は国内はもちろん、ルソン(フィリピン)の邸宅に住むイスパニア(スペイン)人や、ポルトガル人、シャム(タイ)人、カンボジア人なども、多数の日本人を購入していったそうです。
 
さて、気になるのが売買の相場です。通常は、1人当たり2貫文ぐらいで、これは現在の感覚では30万円ほどだとのことです。
しかし、合戦があって決着すると、相場は大暴落! 直後に1人当たり25なんてこともあって、これは4千円ぐらいに相当します。激安です。
 
ひどい有り様ですが、奴隷の側としても、特別な才能や隠し財産でも無い限りは、所属していたお家が消滅したとなれば、こうしたところで売買され、
荒れ地を開墾したりして、どうにか食っていくしかないのが現実だったのです。
恐ろしいことですね。せめて現代ではなんとかなくしたいものです。
 
  ~主な参考文献~
編:阿部猛・西村圭子『戦国人名事典 コンパクト版』(新人物往来社)
小和田哲男『井伊直虎 戦国井伊一族と東国動乱史』(洋泉社)p.170
渡邊大門『おんな領主 井伊直虎』(中経の文庫)p.119~、132
「週刊 再現日本史」戦国10(講談社)p.16
NHKテレビ『タイムスクープハンター』「サバイバル!戦火の女たち」売買相場について
 
 

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     清水しゅーまい


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コメント

No title

なるほどぉ~ 人の売買が実際あったわけなんですね

わたしは外国の話だと思ってました^^

No title

そんなこんなで週末は大阪だったのでまだ録画見てないのですが、
柳楽優弥君、登場したんですね!!
も~めっちゃ楽しみです。
高橋一生には申し訳ない(笑)

ハローワークとかなかった時代ですから人の売買とかあっても不思議じゃないですよね。
給料も相場って感じかな~。

従軍慰安婦で10億払っても更にたかられるような事があるので、国内雇用が安心ですね(笑)

オールぽち☆です♡

No title

小説山椒大夫俗に言う安寿と厨子王のお話。まさしくひとかいに騙されて売られてしまうんですよね。よくは覚えていませんがお話ハ、ハッピーエンドでしたが
昔、美空ひばりの歌に角ベイ獅子は売られてというのがありましたよね、戦争に負けるとそういうことなんですね、まだ最近ですが、バリの友達がアフリカだったかな、日本人の女性が奴隷市場で売られてきたので、気の毒に思いなんとかならないかと現地の人に言ったら関わり合いになると自分が危ないと言われたそうです
色々あるのですね
ナイス

No title

☆サッチさん
読んで戴きポチもありがとうございます(^-^)
人の売買、ほんと大々的で
時には何十人もまとめて売り買いされて
嘆かわしい状況だったようなんです(^ ^;)

No title

☆Parlさん
柳楽優弥、
なんか唐突な登場でしたよ。
今のところわけ分かんない人物だし(笑)

あえて穏やかに書いてきましたが、ここでのことは、いわゆる奴隷身分の人身売買です。拉致・略奪してきて、持ち主同士が金のやりとりするわけで、給料なんて無いですよ(笑)
偉い武将が30万円でこいつ(奴隷)売る、いや俺はそれじゃ買わない、とかいう世界。
一生タダ働きの人々も少なくなかったんじゃないかなぁ~…。
まったく恐ろしいことですよ。

いわゆる従軍慰安婦問題は、もうずっと昔に解決しているはずなのですが、ご存知のようにあの国は……
それよりも、日本の偏った知識人の問題大きいですね(°∀°;

No title

☆みっちゃんさん
ナイスどうもありがとうございます(^-^)
そうなんです、
まさに「山椒太夫」の話が思い浮かぶんですよね。たしか誰か武将だか仏様だかが助けてくれるんでしたっけ?すっかり忘れちゃいました(^ ^ゞ
敗戦は無残ですね…。

えっ、現代のアフリカでですか…!?
アクション映画で若い女性がさらわれ売春集団に売られる危機を映像化してましたが
本当にあるんですかね 恐ろしいですね……

No title

こんばんは。
まさかの『そんな手があるのか!?』ってびっくりな展開でしたね。
まあ奴隷だけでなく、逃散した農民もいるでしょうし、まあ人はいそうですよね。
ただ逃げた農民を抱えることで、次回以降に今川から難癖をつけられそうですよね。

No title

日本の戦国時代にも人身売買があったのですね。
アメリカの黒人奴隷制度は有名ですが。。
家康が作った身分階級制度もそういえば。。って感じですね。

ドラマ 柳楽優弥が出てきて
さらに面白さ増してきました!!

No title

☆ハニー先輩さん
お百姓を買いに行くとは思いませんでしたね(笑)
たしかにこのまえ逃散が出てきたので
そういう人々が最後の場面で集まったということでしょうかね。
また例の「仮名目録」なんかで文句をつけてきそうな予感しますが、寿桂尼が倒れてしまったからどうなるか、注目ですね!

No title

☆ばねぱんさん
ナイス!どうもありがとうございます(^-^)
戦国時代は特に人身売買が盛んだったようなんです。
どんな戦国大名ももれなく売買を認めていたようなので
怖いことですよね。

柳楽優弥が出てくるの知らなかったんで
あれは何の前振りだろう?といま想像しているところです(笑)

No title

戦の時代には、若い男性は兵として、戦に出たんですね。良かったです今の時代で。

No title

戦の時代には、若い男性は兵として、戦に出たんですね。良かったです今の時代で。

No title

☆nob*****さん
男性は場合によっては
70歳近くまで動員されていたようなので、
大変な時代でした。
残る女性のほうも気が気じゃないでしょうし。
今の日本のように戦争が無いのは
稀有な歴史ですよね。

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清水しゅーまい

Author:清水しゅーまい
ご訪問ありがとうございます(^-^)
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①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
④裁判傍聴、⑤日本酒など……という感じになっております。
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そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
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