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「直虎」女対決/家康三河統一/信長の幻の上洛計画

大河ドラマ『おんな城主 直虎』

 第15回「おんな城主 対 おんな大名」作:森下佳子

【女対決】
 時は永禄8(1565)年、井伊家の一人娘・井伊直虎(柴咲コウ)は、数え年31歳ぐらい。
徳政を願い出た農民(山本學)たち。直虎は、目先の借金を帳消しにするよりも、将来が潤う仕組みづくりが大事だ…と主張しました。ドタバタのすえ、納得させてしまったところが、すごいです。しかし、そのために直虎は、国衆のぶんざいで大名・今川家の出した徳政令を無視したことになってしまいました。
 
今川氏真(尾上松也)の背後で領国を仕切っている氏真の祖母・寿桂尼(浅丘ルリ子)が、直虎に呼び出し命令を発しました。
のこのこと出ていけば、亀こと井伊直親(三浦春馬)と同様に、暗殺されかねません。鶴こと小野但馬守 政次(高橋一生)がおともすると言いますが、もはや敵なのか味方なのか分からず。。。
 
出発に反対する家臣・中野直之(矢本悠馬)を置いて、ムキムキの僧侶(市原隼人)たちを率い、今川家へ。途中、なんと倒木やトマホーク()による襲撃を受け、暗殺団が斬りかかってきました…!…が、なんとか皆の奮闘で斬り抜けに成功。
ところが ところが、直虎は珍しくしおらしい態度を見せ、「命あっての物種」だと、鶴にすべてを一任して(虎松=後の井伊直政の後見役を譲って)、帰ると言いだしたのでした。
 
……だますのはまず味方から!?
帰ったはずの直虎と寿桂尼の対面が実現、書状を活用した対決に…!
 
 



 ドラマがもっと楽しくなる!史実の妙味☆彡
大河ファンのために(=^^=)
【この頃の家康、三河を掌中に収めた…!】
 この頃の、井伊家の周辺はどうだったんでしょうか…?
 
永禄7(1564)年2月、松平(徳川)家康一向一揆の鎮圧に成功。さらに、同じ頃、家康は東三河の最大拠点・吉田城を守る今川の重臣・小原鎮実(大原資良?)を攻めたてました。籠城戦が展開され、一説には10カ月にも及んだらしいですが、永禄7年6月から同8年春頃に陥落。
こうして、家康は念願の三河一国の統一を果たしていました。もちろん、今川家から見れば、大事な三河一国を完全に奪われたことになります。
 
永禄8(1565)年頃には、東三河を吉田城新城主の酒井忠次に任せることにしました。もう半分、西三河は、松平本拠地の岡崎城に詰める石川数正(初期は石川家成)一任です。この二つの「旗頭」を先頭にして、難局を乗り切ることにしたのでした。この時期の「旗頭」は、「両家老」などとも呼ばれています。
 
ほぼ同時期に、「三河三奉行」として、高力(こうりき)清長・本多重次・天野康景が民政・訴訟の奉行を務めることに決定。この三武将は地味ながら「仏(ほとけ)高力 鬼作左(おにさくざ=本多) どちへんなきは(公平なのは)三郎兵衛(天野)」と、評価されてゆきます(ただし、家康はケチなので、晩年になっても高力・天野は1万石止まり、本多重次に至っては不運にも3000に過ぎず)
 
 
【この頃の信長、幻の上洛計画をすでに立案…!】
 この頃の信長は、清洲城を出て小牧山(こまきやま)城で戦略を練っていました。永禄8(1565)年には戦国の一大事件があって、5月に足利十三代将軍義輝が政敵から襲撃を受け自害。
そして、信長はこの年早くも義輝の後継者・義昭(後の足利十五代将軍)側近と連絡を取るようになり、機会があれば、翌 永禄9年に(美濃=岐阜を手に入れる前に)上洛するつもりでした(幻の上洛計画)
 
その信長が、永禄8(1565)11月になんと武田信玄と同盟を結びました…!
武田と言えば、長らく甲相駿の三国同盟として今川・北条と堅い絆で結ばれていたはずです。ところが、信玄は、今川氏真の武将としての器量が無いことを見抜いていました。そのうえで、黙って見ていたら、家康に今川領をブン獲られてしまう。信玄はさっさと今川領を手にしたかったのです。
 
が、困ったことに信玄の嫡男・義信妻は、今川氏真の妹だったのです。義信は妻が今川人ってことで、今川との手切れに大反対。信玄はこれら一連の動きを謀反と断じ、信長と同盟を結ぶ少し前に、義信付きの重臣・飯富虎昌(おぶ・とらまさ)を自害させ、当の義信は幽閉してしまいました(2年後自害)。。
 
激烈な動きが続くなか、今川はどうもやはり戦略を練るのが遅く、
上杉謙信との同盟を模索し始めましたが、同盟成るも、時すでに遅し…!
 
  ~主な参考文献~
編:阿部猛・西村圭子『戦国人名事典 コンパクト版』(新人物往来社)
山本純美『徳川家臣団事典』歴史群像シリーズ22号「徳川四天王」特別付録(学習研究社)
歴史群像シリーズ11号「徳川家康」(学習研究社)p.54
小和田哲男『井伊直虎 戦国井伊一族と東国動乱史』(洋泉社)p.170
渡邊大門『おんな領主 井伊直虎』(中経の文庫)p.119~、132
小和田哲男『武田信玄 知られざる実像』(講談社)p.166
「週刊 再現日本史」戦国9(講談社)p.31
「別冊歴史読本特別増刊 織田信長 その激越なる生涯」(新人物往来社)p.96
「産経新聞」2014(平成26)10/4()付記事p.24「信長『幻の上洛作戦』裏付け」
 
 

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     清水しゅーまい


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コメント

No title

この頃の家康についてはあまり知りませんでした。大変だったんですね
後の三家老の活躍のおかげもあったんですね
何事もコツコツと努力し足場を固めていくことが後の大飛躍につながるんですね。
ドラマの方はなぜかモタモタとして展開が見えない気もします
シューマイさんの解説でそうか~と思ったりです、もう少し話のテンポ早くしてほしい気がするは私だけかな。
解説ありがとう
ナイス

No title

見てました

No title

こんばんは。
駆け引きが面白いお話でしたね。
次回以降もこんな感じでスカッとする感じのお話になるといいな

No title

☆みっちゃんさん
ナイスどうもありがとうございます(^-^)
記事読んでくださって嬉しいです(=^▽^=)
家康も独立当初はすごく大変で、それでも勇猛果敢で
がんばっていたようです(^ ^)
ケチなのが玉にキズです(笑)
ドラマ、井伊直虎にあんまりエピソードが無いものだから、
苦戦しているのかもしれません。
もしかするとこれから信長や家康、
大人の井伊直政も活躍する可能性あるので
そこに期待したいです!

No title

☆ぎいさん
ナイス!どうもありがとうございます(^-^)
見てましたか~(=^▽^=)
今回はけっこう闘いあって
おもしろかったですね~!

No title

☆ハニー先輩さん
今回はそれなりに闘いがあったり
書状も駆使しての駆け引きがほんと面白かったですね(=^▽^=)
これからどんどん
上昇気流に乗って欲しいですよね~!

No title

冷静な顔をして、また悪役のふりをして直虎を守りたいたじまの行動がイライラしたけど、らしいと言えばらしいのかな?

直虎と亀はやっぱり永遠のファンタジーなので、現実では自分の気持ちの葛藤が辛そう。

わかってあげて~~~!

な、録画まとめ一気見しました(笑)
オールポチです(^^)

No title

幻の上洛計画なんてあったのですね^^

信長 けっこう好きなんですけど 知りませんでした

No title

☆Parlさん
オールポチどうもありがとうございます(^-^)
わ~、まとめて一気見しましたか!おつかれさまです
NHKから表彰されて欲しいです(笑)

たしかあれでしたよね、高橋一生を主役として見るってww
強がる男装女子に翻弄され
好意隠しながら
葛藤を続ける男の一代記になって
共感できそうです(^ ^ゞ
ちょこっと出てきた妹は理解してくれている
ようでしたが、直虎にはいつまで隠し通すのか気になりますね~!

No title

☆ばねぱんさん
ナイス!どうもありがとうございます(^-^)
幻の上洛計画、
あまり知られていないと思います(^ ^)
美濃の斎藤家を倒す前に、
尾張~北伊勢~甲賀などを通って上洛する予定だったそうです。
結果的には、この時の計画が実行できなかったことで、
斎藤龍興を倒す時間ができたので
2年後、まさに満を持して上洛したことになりますね…!

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清水しゅーまい

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ご訪問ありがとうございます(^-^)
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①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
④裁判傍聴、⑤日本酒など……という感じになっております。
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そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』2018年(東京図書出版)
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』2015年(彩流社)
このブログを含めてcopyrightは清水しゅーまいです。
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