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「麒麟がくる」親子二代でやっと国盗った斎藤道三

大河ドラマ『麒麟がくる』
 第1回「光秀、西へ」脚本:池端俊策

【誰も知らない若き光秀の活躍を映像化!】
 時は天文16年(1547年)。美濃の明智荘では明智十兵衛光秀(長谷川博己)が野盗を相手に奮戦していました。光秀の推定年齢はちょうど数え年20歳。この時、光秀は野盗の頭領が使った「鉄砲」という武器を初めて知り、衝撃を受け、入手のための旅を思い立ちます。美濃守護代の斎藤山城守利政(道三/本木雅弘)に直談判し、堺への旅を許されました。

堺の武具屋に行くと、京を支配する三好長慶(みよし・ながよし)重臣・松永久秀(吉田鋼太郎)とたまたま出くわし、気に入られ、品薄の鉄砲購入に見事成功します。

続いて、もう一つの任務を。斎藤利政の奥方である小見(おみ)の方(光秀の叔母/片岡京子)が病に伏せっているため、京にて名医を探すのです。望月東庵(堺正章)という貧乏医者を見つけましたが、往診に気乗りしない様子。やりとりをしていると、街に火付け盗賊が襲来、幼児が火災家屋内に取り残されてしまいました。光秀は救助のため、水をかぶって炎の中へ…!

堺から京への経路。
大河01IMG_1167


 ドラマがもっと楽しくなる!史実の妙味☆彡
大河ファンのために(=^▽^=)/

【親子二代でようやく国盗った斎藤道三】
 今回は、戦国3梟雄(きょうゆう)などと言われることもある斎藤道三松永久秀が登場し(あと1人は北条早雲こと伊勢宗瑞ですでに故人)、クセのあるところを見せてくれて、今後の展開を期待させられる内容でした。
さて、斎藤道三ですが、昔の通説では、京都妙覚寺の修行僧から油売りの商人を経て武将になり、一代にして美濃一国の戦国大名にのし上がった……と言われていました。ところが、研究が進み、今回の松永久秀のせりふにもあったように、親子二代にわたる業績だったことが分かっています。

明応3年(1494年)に生まれた峯丸という少年が、妙覚寺に入って法蓮房という僧侶になった。やがて還俗し、油商人の娘と結婚して山崎屋庄五郎になります。そして、妙覚寺時代の仲間・南陽房(日運上人)が、美濃の守護大名である土岐(とき)家の重臣・長井藤左衛門長弘の身内だったことから、庄五郎は長井家に出入りするように。長井家の家老である西村家がちょうど断絶してたので、後継ぎとして西村勘九郎を名乗ったとも言われ、さらに合戦で功労を積んで長井新左衛門尉になります。その後、守護代の斎藤家が断絶すると、長井新左衛門は長井藤左衛門とともに職務を行ないますが、この二人の仲が悪くなってきました。そして恐らくは、天文2年(1533年)頃に長井新左衛門は病死し、家督を継いだのがのちの斎藤道三です。当初は、長井新九郎規秀(のりひで)と名乗っていました。

長井新九郎規秀の父・長井新左衛門が亡くなったのとちょうど同じ頃、長井藤左衛門長弘も亡くなって息子の長井藤左衛門景弘という人が継ぎました。しかしどうもまもなく、長井新九郎規秀は長井藤左衛門景弘を討ち取ってしまったようです。
天文5年(1536年)、主君である土岐頼芸(とき・よりのり)という人が土岐二郎との家督争いに勝利して美濃守護に就任、翌年には川手城に入城。それと連動するように、長井新九郎規秀は斎藤新九郎利政に改名し、道三とも名乗って稲葉山城を拠点にしたのでした。この斎藤道三が土岐頼芸を追放したのは、天文20年(1551年)前後かと推定されます。そうとう長い期間をかけての国盗りだったことが分かります。

  ~主な参考文献~
小和田哲男『明智光秀・秀満』(ミネルヴァ書房)
横山住雄『斎藤道三と義龍・龍興』(戎光祥出版)



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#大河ドラマ #麒麟がくる #明智光秀 #長谷川博己 #清水しゅーまい
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コメント

こんばんは(^^♪

しゅーまいさん、お元気でしたか?
麒麟がくる記事待っておりましたよ~!
ちょっとプチ情報なのですが
三好長慶は阿波国の出身で
今徳島では長慶を大河の主役に!!!で盛り上がってます(;^ω^)
一部の人が・・・。

ヒロキ大好きうちの姉(笑)
第一話は見入っておりました。
このままだと次回以降も見る感じです。
某エリカの件が災い転じて福となしてくれれば喜ばしいです。

No title

昔に生まれてきたら、身分が上でも、下でも、大変ですね。
上はうえで国盗りでそんなに執念を燃やしていたとは、、、斎藤道三、勝ち上がって、斎藤道三になったってことなのでしょうね。

明智光秀は、斎藤道三の家来だったのかな。
日本史怠けていたので、わからない関係ばっかりです。

いよいよスタート(^^♪

こんにちは(^^♪
しゅーまいさんの大河記事、お待ちしてました♪
やっとドラマが始まりましたね。
斎藤もっくんやら松永鋼太郎やらが濃くて
ヒロキでは薄い!・・・と今から懸念しております(笑)。
鋼太郎なら茶釜と爆〇があまりにも似合ってそう(爆!)

☆つばきさん

どうもありがとうございます(^-^)
このところどうもバテ気味です(^ ^ゞ

研究者によっては三好長慶のことを、
織田信長に先駆けて登場した天下人…
というふうに表現するくらいなので、
大河主人公もありうると思いますよ(=^▽^=)

長谷川博己、がんばってますね!
今のところ若々しい好人物ですが
これから武将になってどう変わるのか
期待大ですね~!

☆いくにゃんさん

どうもありがとうございます♪
そうですね、身分が低いと重労働、
身分が高いと命懸けで下の人々を守ったり、
それなのに身内から地位と命を狙われたりと
楽ではありませんね。

明智光秀は研究者の間でも分からないことだらけなんですが、
一応は、斎藤道三の家臣で、
もとは美濃の守護大名の土岐(とき)家の流れだと言われております(^-^)

☆湛さん

どうもありがとうございます(^-^)
吉田鋼太郎はこれからたびたび活躍~暗躍が
期待されますね、いかにもな感じです(笑)
本木雅弘も意外といい味わいを出してくれそうで、
実に楽しみです!
史実で不明点の多い光秀の若き時を
どのように描くのか、とても楽しみですね(=^▽^=)

No title

楽しみにしてました。私が学童期を岐阜に過ごしてましたのでとてもなじみがあるのです。小学校の遠足で稲葉山城に上ったり、信長に攻められて
険しい崖をお城から逃れた女房などがが下で池に飛込み自害したというところはまだ戦後櫛などが出たり、道三が竜興に攻められたとき立てこもった寺の床が今は天井になっていて血天井jといって黒いシミのあるお寺がありましたよ
意外と初回も面白くてみせる演出がいっぱいでしたっねこれから楽しみな解説お願いしますね。

☆みっちゃんさん

どうもありがとうございます♪
岐阜は天下争いの重要地域ですね!
稲葉山城に遠足ですか、それはうらやましいです(^ ^)
女房の自害の池や、血天井の寺なども
残っているのですね。すごいです。
ドラマも見応えあって
これからも楽しみですね(=^▽^=)

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Author:清水しゅーまい
ご訪問ありがとうございます(^-^)
 このブログは、
①大河ドラマや歴史の話題、②猫観察、③映画鑑賞、
④裁判傍聴、⑤日本酒など……という感じになっております。
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そして、友情・人情・心意気です!

猫愛好家のフリーなライターです

清水しゅーまい
【著書】
『車猫が出てきた! ~ノラ猫の秘密~』
『八っつぁんの落語一代記 噺家の来た道、日本の来た道』
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